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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 58 感情

キルギス 
2023.0910 Sun

『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』
その昔、TVドラマのなかで一色紗英が言い放ったセリフです。

中村雅俊演じる中年男性が、篠ひろ子演じる子持ちの中年女性に恋をします。篠ひろ子の娘役が一色紗英で、中学2年生くらいでしょうか、難しい年頃の娘を演じています。
中村と篠が次第に良い感じになっていくのですが、それを鋭敏に感じ取った一色は猛反発! 中村の懇願と母である篠の説得に、一色は全力で立ち向かいます。そして叫ぶのです。
『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』
当時わたしは17歳。一色紗英より2つ年上です。若かりし当時のわたしでも、寅さんばりにこう想いました。
“姉ちゃん…。それを言っちゃあおしまいよ”

ヤマハを駆り12年間も旅を続けている、アルゼンチンから来たガブリエル。彼の生き方、そして人柄は、今後のわたしの生き方に影響を与えてくれるはずです。
※画像と本文は関係ありません。

あれから30年…。
いまのわたしはこう想います。
“そのとーり!” 
理屈ではないのです。嫌なものは嫌! 嫌いなものは嫌い! 
なんでピーマン食べないの? 
 → 『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』
なんですぐに飽きちゃうの? 
 → 『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』
なんで仕事辞めちゃうの?  
 → 『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』
海外行ってどうすんの?   
 → 『イヤなものはイヤなの! 嫌いなものは嫌いなの!』

旧ソ連製の工業製品って、なんとも言えない魅力があります。特に自動車系。トラックもそうだしLADAなんてサイコー! 
※画像と本文は関係ありません。

今回のパミールハイウェイTry、助けていただいた皆さんのおかげでなんとか無事にOshにたどり着くことができました。
そして、超快適なドミトリーに泊まることができ、3日ぶりのホットシャワーを浴びることもできました。しかも! このドミトリーはお湯で洗濯することもできるのです。

洗面所の蛇口をひねり、パンツで排水溝に蓋をし、お湯を出しながらズボンを洗うわたし。
そして…。
“キャー!”
心の中で叫びました。
お湯が真っ黒になるのです。しかも何度洗い直しても…。
真っ黒なお湯を捨て、そしてまた洗面台にお湯をため、そしてそのお湯が真っ黒になり…。
それを何度か繰り返し、わたしはつぶやきました。一色紗英の真似をして…。
『ウソよウソ! 絶対わたしは信じない!』

調子こいてこんなこともしちゃいました。このあと宿泊先が影もカタチもなく、空き家で夜を過ごし、30時間飯を喰わずに標高4665mの峠をクリアすることになるのですが…。

つらいこと、悲しいこと、信じられないこと…。
それらに真正面から向き合う必要は必ずしもあるわけではない。齢47になり、わたしはそうも考えます。
もちろん、真正面から向き合わなければならないこともある。たしかにある。しかし、それ以外はそんなにマジに考えなくてもいいんじゃないか…。
寝糞したっていいじゃない。
パンツ毎日替えなくてもいいじゃない。
現地の女子高生に『あのハゲきも~い』って笑われてもいいじゃない。

旅の恥はかき捨て。決してそうは思いません。
訪れた国を目いっぱい愉しみ、地元の方々に敬意を表して接する。
そのうえでかく恥、これはもうしょうがないでしょう。地元の方々もわかってくれるはずですから…。

パミール高原。間違いなくこの旅のハイライトとして記憶に残るでしょう。サイコーでした!

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