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おっさんだけど、仕事辞めてアジアでブラブラするよ\(^o^)/ Vol, 56 Border Crossing

タジキスタン Pamir Highway Try 11日目 
2023.0906 Wed

外国に出てみてわかること…。
それは端的に言うと、訪れた国の良さであり、逆もまたしかりです。そして同時に、日本の良さと悪さも改めてわかったりします。
今回のわたしの旅は“楽しむこと”が目的ですので、基本的に訪れた国をポジティブに感じることが多いです。だって、楽しむために来ているのですから! 落語を観に来た客がよく笑うのと同じ理屈ですね。
でも、実際には腹の立つことも山ほどあります。そして、そのたびに思うのです。
“日本は良い国だな”と…。

子供が楽しそうに遊んでいる国、それは良い国です。子供が辛そうにしている国、それはいろんなことが上手く行っていない国です。

一昨日パミールハイウェイの核心部4655mの峠をなんとかクリアし、昨日は下り基調の約50kmのみ。
そして今日はいよいよタジク出国。そしてキルギス入国の日です。
標高4200m級の峠を2つクリアし、そして出入国。走行距離は約70km。タフな一日になることは必至です。
朝7時前には出発準備を終え、朝食を摂って7時半過ぎに出発。朝一から飛ばして行きました。
その甲斐あって、タジクの国境には予定通りの13時頃に到着。ゲート開け担当の若造に荷物をチェックされたうえでチョコレートをねだられる少しアレなことはありましたが、概ねスムーズにクリアできました。

「大丈夫! タジクの国境には両替所があるから」と言っていたロシア人のナイスガイ。おいおい、両替所なんか無かったよ。というか、あんな辺鄙な場所にそんなものあるわけないじゃん!

問題はキルギスです。
入国ゲートの中に入るまでに30分以上路上で待たされ、入国審査の建物前で今度は1時間以上“待ち”です。
キルギス時間(タジク時間より1時間早い)の17時半に入管に到着したのに、2時間近く待ちぼうけです。ちなみにここ、標高3500mありますからね。寒いですよ、当然! 業を煮やして建物内に入ると、なんと椅子があるではありませんか! じゃあ建物内で待たせろよ! なんで「入るな!」って言うんだよ!
待たせた原因は“ネットトラブル”だと。じゃあなんでお昼過ぎに会ったチャリダーは出国に3時間も待たされたんだよ? 彼はそんなこと一言も言ってなかったぞ! 
おまけに、19時半近くになっていきなりスタンプを押し始めた係員。おまえ絶対ネットトラブル解決してないだろ! 単に面倒くさくなったから入国スタンプ押したんだろ!  

地理、地形、土壌の関係だと思うのですが、キルギス領内に入った途端に緑が増えました。しかも小鳥もけっこう飛んでいる。明らかに生物の気配が増えたのです、山1つ越えただけで。

入国ゲートを出るとき、意外なことに下っ端の若造が済まなそうに頭を下げていました。
「No problem. It’s OK!」
とは言いませんでした。問題ありだし、OKでもなんでもないからです。一言言いそうになりましたが、さすがにそれは止めました。この若造は単にボンクラなだけですから…。

標高は同じなのに、マジで景色の色彩が増えたのです。朱、緑、青。自然というのは本当に不思議ですね。

暗闇の中、予定より30kmも多く走り、這う這うの体で麓の村サリータシュのゲストハウスにたどり着きました。
熱いチャイと、チャリダー仲間からもらったナンを食べながら、ようやく一息つくことができたわたし。
温かい布団に包まれながら、想いました。
“とにかく眠ろう”

ホームステイって、要は普通の家に“お泊り”させてもらうわけだから、良し悪しがけっこう分かれます。この家は、一目見てわかる通り、めちゃくちゃ当たりでした。


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