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銀色の糸のように細く美しい月だった

4月10日(水)
朝、目が覚める。今日も小鳥の可愛らしい歌声が聞こえてくる。至福。このまま二度寝しそうになる誘惑を振り払い、むくりと起き上がる。起きたぞ。やった。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。クローバー畑がキラキラ輝いている。うっとり。

カカオにご飯をあげる。

りんごの新芽が ぐんぐん大きくなっている。いきいきとした鮮やかな緑色。いのちってすごい。花が咲くのが楽しみだ。

バニラレモン色のモッコウバラも咲き始めた。本当に愛らしい。ふくよかな つぼみがいっぱいついている。楽しみで楽しみで仕方がない。

てくてく歩いて郵便物を出しに行く。

庭仕事をする。裏庭も少し整える。バナナさんがやってきた。少しおしゃべり。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。ルーちゃんが つぶらな瞳でこちらを見つめている。か、可愛い。タブレットのエサを近づけると片手をあげて ”ちょうだい” している。可愛すぎる〜。きゅぅん。

ウーちゃんはどうやら眠っているようだ。微動だにしない。エサを落とすと、ぽとん と頭に落ちて沈んだ。それでも微動だにしない。可愛い〜〜。しばらくすると目を覚ました。エサをあげて水を換える。

ウーちゃんとルーちゃんは、エサの食べ方が かっこいいときがある。エサをパクッと食べながらジャンプするのだ。ちょっと斜めにジャンプするときもある。そして、ふわっと着地する。そんなときは、ぱちぱちぱちと拍手をする。

昨日、ごはんさんにもらった さつまいもを ふたつ、オーブンで焼き芋にする。わくわく。

多肉植物の ”虹の玉” を室内から玄関に移す。

今週末、展示のために追加で持ってゆく小さな絵の額装をする。可愛い。うん。

焼きあがった あつあつの焼き芋を半分食べる。おいしい。
食事の支度をする。
仕事のやり取りをする。

夕方、ごはんさんが帰ってきた。最近 取りくんでいる用事で役場に行くことにする。役場が閉まる前に しゅっぱーつ!

役場について車から降りると、なんと、チャイさんと ぷりんさんがいた。
チャイさんは白い民族衣装を着ている。そのチャイさんの腕の中には、可愛い小さなトゥインクルちゃんが すやすや眠っていた。頭にきれいなお花の飾りをつけて、指には小さな小さな赤ちゃん用の指輪をしている。か、可愛い〜。こんなに ちっちゃな指輪があるなんて!

チャイさんが、トゥインクルちゃんが言っているように「よろしく〜。」と言うと、眠っているトゥインクルちゃんが片手をぐうんと伸ばした。みんなびっくりして笑った。

こんなところでこんな時間に会うなんてすごい偶然だ。先日はコンビニエンスストアで偶然 KUさんにあった。こういうのって、なんかうれしい。そして、おもしろい。

用事を済ませる。ちゃくちゃくと。こつこつと。ひとつずつ。

お買い物をする。

家に帰りつき、お散歩に行くことにする。
霊園は桜のピンクが少し残っていて黄緑色が多くなっていた。それもきれい。そよそよの森を通る道も ぐるりと歩く。お散歩はいつでもどこでも楽しい。

帰り着く。

「みるさん、見て。」と、ごはんさんが夕暮れ空を見て言った。

見上げると、薄紫色の空に銀色の糸のような細い月が出ていた。美しい。とても美しい。胸がふるえた。こういう景色を見れるのが生きている醍醐味だと感じる。

「すっごく細いね。」と、ごはんさん。

「ほんと、すっごくすっごく細い。きれい。」と、私。

一番星かな。星ももう出ていた。清らかな輝き。

家に帰り夕食の仕上げをする。修一郎が起きてきた。仕事部屋のいつもの椅子でコワイ映画を見ながら もぐもぐ食べている。

遠くで暮らす友人の CちゃんからLINEが来ていた。ご主人の転勤で、1年の間に 2回お引越しをして ぐったりしていた。「カオスよ。」と、書かれていた。Oh…

夜、庭に出る。
夕方の空に見た銀色の糸のような月が、濃い夜の色を背景にして金色に強く輝いていた。そばに明るい星が寄り添っている。くぅ〜。素敵だ。ずっと眺めていたい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。みんなぐっすり眠れて、いい夢が見れるといいなと願った。

カカオは夜に溶けこんでいった。

これから眠くなるまで仕事をしよう。まずは、今期の遠賀信用金庫さん用のメチャくんの絵を10点。

今日もいい一日だった。

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