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ごちゃまぜ

福祉施設などでは、数年前からシェア金沢やJOCA東北などのように、「ごちゃまぜ」がキーワードになっている。

「建築雑誌」2023年2月号では、図書館におけるごちゃまぜについても特集されていた。

武蔵野プレイスや須賀川市tetteなどを事例に、立体的なごちゃまぜ感と、その中で実際に起きる使い方や活動によって生まれる音などについてもまとめられていた。

近年、公共施設の老朽化に伴う建て替えによって、他の機能と図書館が複合施設として生まれ変わる事例が増えている。

一方で、図書館は静かな空間であるため、安易に活動主体の機能と複合すると、それはかえって難しくなる。

建築設計では、断面図などで機能が上下階で分けられていることは示されても、実際に使ってみると、機能と合わないこともある。

須賀川市tetteでは、完成後、計画時に想定していた音のゾーニングに関して、5種類の音に分類して整理していた。

音の分布図を断面図に落とし込んだ絵がなんだか新鮮

静かすぎる図書館は、音を出してはいけない空気感に息が詰まりそうになる。
日常会話が、吹き抜けを介して遠くの方から程よく聞こえる立体ゾーニングで区分してみる。

なんだか、ありそうでなかった断面図だ。

また、少しずつずらしたフロアの端にテラスを設け、陽当たりの良さと、窓を開けられる風通しの良さを確保することも、メリットになっているという。

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