8時間労働が無理ゲーになる理由

8時間でやれることが多すぎる

8時間労働がきつい、週5日出勤はきつい、という声をちらほら聞く。
アメリカ人の若い女の子のSNSも話題になった。
その理由が最近よく分かってきた。

私は裁量性労働(月給+手当)なこともあり、現在は勤怠を付けていない。以前は社長への参考までに付けていた。
ここ2ヶ月程業務量が多くなってきたので、試しに再開してみたところ、以前とほぼ変わらない稼働時間だった。
結果的に業務量が30%以上増えても労働時間が変わらなかったのだ。

もちろん私自身の処理能力が上がったことも寄与している。
しかし何よりも、通信技術やソフトが進化していることが大きな理由だ。
私自身の処理能力も、それらを操ること(もしくは振り回されること?)に関係している。

技術が発達して人間がそれに慣れたせいで、
8時間で処理出来るタスクが爆増しているのだ。

1日2から3時間の労働に集約される

私が普段使うのは、パソコンとメールSNSで電話はほぼ使わない。
都合の良いときに税理士さんや保険屋さんにはSNSで質問を投げ、返事は自分のタイミングで確認する。
窓口支払の期日に合わせてあらゆる銀行タスクを一気に済ます。
労務や人事関連業務は大体ネットやソフトでまとめてこなす。

OL時分のようなアイドルタイムが無いのだが、それは自分の時間が惜しいからだ。短時間で集中して後は自由時間に充てる。
そうすると1日2から3時間の労働で済む。1人事務員だから可能なのかも知れない。

多分古い時代はこの2,3時間の労働を1日かけて数人でしていたのではないだろうか。
電話しても担当者がいないから分からない。
FAXが明日の朝アメリカから届くのでそれまで中断。
銀行の窓口が混んでいて時間が掛かる。
社会労務士や税理士にしか出来ないから保留。
お局さんの誰々さんしか知らないから明日出勤するまで待つ。

残った6時間は休みにはならない

明日以降にやるべきタスクの処理がスタートする。
それが定時まで続き、週5日続くのだとしたら心身共に消耗してしまう。

ケインズが21世紀は労働時間が減ると言ったらしいが、待っていればいつの間にか減るのではない。
減らすように人間側で操作しないと振り回されっぱなしになる。

私は1日2,3時間労働だが、集中力も使うし日々スケージューリングもしているので意外と勤勉にしており、充分に働いているという感覚だ。





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