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グレーゾーン娘と母の日常、時々父登場⑦

汚いと言われた娘

初夏の暑い日でした。
グループごとの新聞作成をしていました。

娘は代謝がいいので、汗をかきやす体質です。
なので、こまめに拭くように声をかけていましたしハンカチも多く持たせていました。

ある日、汗を拭きながら新聞作成をしていました。
汗が垂れてきそうなときは、新聞から離れて気を付けていました。
自分が記入する箇所があり、新聞を書いているとき汗が一滴新聞に垂れてしまいました。

(あっ、垂れちゃった。気が付かれたら言われそうだな・・。嫌だな・・)
そんなことを思っていたとき、Iちゃんが気づきます。
I「うわ、これ何?汗?誰?」
娘は汗を拭いて自分ではないと言えるようにごまかそうとしましたが、無理でした。
I「娘ちゃんでしょ、汚い!」
同じグループのJちゃんも一緒になって
J「汚い!」

娘は、この日から新聞作成の時間の度に「汗を拭いてよ」としつこく言われ続けました。
だけど、新聞作成が終われば言われなくなると我慢していました。
私が、このことを知ったのは一か月後の夏休み前日。
私も汗を垂らした娘が悪い、汚いと言うだろうと言わなかったと。
そして、毎日のようにMVPをもらうIちゃんは先生のお気に入りだから、先生に言っても信じてくれないだろうと。

この数日後、保護者面談でした。
私は、先生が信じようが信じまいが言われて傷ついたこと、そういう自然現象を「汚い」という生徒がいることは先生は知っているべきだと思い話すことを決めました。

毎日、お風呂に入れ清潔にし綺麗な服を着せて学校に通わせているのに、どうして「汚い」なんて言われなきゃいけないの?
鼻くそを服に付けたとか、唾が給食に入ったとか、相手を直接汚したわけでもないのにどうしてそこまで言われなきゃいけないの?
私の方が、許せませんでした。

面談で、先生に話したことは

一か月前に汚いと言われたこと
一か月前なのと夏休みで一か月あるので、聞き取りの際には二か月前のことになり覚えているか分からないこと
娘も傷ついたけど、親も傷ついたこと

当初15分の面談は時間オーバーし30分が経っていました。
この日から、モヤモヤした夏休みを過ごしました。
毎日、娘は
娘「Iちゃん覚えてると思う?」
と聞いてきました。
娘「また話し合いしたら許さないといけないんだよね」
私よりモヤモヤしていたと思います。

そして、夏休み明けに先生は聞き取りを行ってくれました。
先生の話では、Iちゃんは「言ったかもしれない」と話したそうです。
先生と三人での話し合いという名の和解しようの会。
やっぱり「ごめんね」「いいよ」で終わってしまいました。

さすがにIちゃんは、その後話すことは減っていきました。
娘から近づくこともありませんでした。
ただ、もともと他のクラスメイトを一緒にIちゃんと外遊びをしていたこともあり、外遊びには誘われいたようでした。

Iちゃんは、何でもできる子でした。
娘の正反対なタイプで、先生も気に入っているようでした。
この何でもできてしまうIちゃんに「羨ましいな、いいな、ずるいな」という嫉妬心を数か月抱いていました。

家では、どんどんなくしていく自己肯定感を戻すことに苦労しました。

Iちゃんと娘は、それぞれ違ってそれぞれいいところがあること
娘にあって、Iちゃんにないものもあること
今、完璧でも人間いつかは躓いてしまうこと

娘は、こーんなにいいところあるよとたくさん話すようにしていました。

他人と比べる、そして嫉妬するのは経験上いい方向にはいきません。
自信を取り戻してあげるにはどうしたらいいのか、悩んだ時期でした。

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