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星野源さんの「生命体」が刺さりまくっている話

前回、星野源さんの曲に救われている話を書きましたが、新曲も刺さりすぎたのでまた書きます。
(あっという間に次のシングルが出てしまうので駆け込み投稿・・!)

新曲「生命体」はもちろん曲全体が良いのですが、毎日何度も何度も私の頭に浮かぶのが一番最後のフレーズです。

「そしてつづく」

私にとって源さんの曲は"生活"そのものを歌っているなぁと感じるものが多く、歌詞への共感や親しみやすさから、自分の生活を分かってくれているような、受け止めてくれるような安心感があり、兎にも角にも心地良くて大好きなんです。
若い頃はそういう曲は刺さらない・響かないものだったのに、30代にもなると日々の癒しや支えになり、なんなら朝から晩まで頭の中で流れ、生活を彩り、気分を上げてくれるものに。
思い切りアガル曲ではないのに何故?と不思議に思っていたのですが…
「そしてつづく」を何度も意識するうちにハッとしたのは、源さんの歌う"生活"こそ私の主戦場なのだな、ということ。

例えば学生の頃は、日々の授業は(もちろんそれが大事なのだが)上手くできようができまいがどうでも良いもので、模試や受験こそが本番。そこで成果が出るかどうかが私の人生の価値でした。
部活もそう。大会で勝てるかどうかだけが問題でした。
だから、本番でいかにアドレナリンを出して最高点を出すかがポイントで、そういう時に気分を盛り上げてくれる曲が人生の応援歌になっていました。

でも今はそうじゃない。
家事をして、育児をして、仕事をして。
どれもこれも分かりやすい本番はないし、始まりもなければ終わりもない。
もちろん頑張りどきはあるけれど、それ以上に日々の一つ一つのやるべきことの連続が、そしてその中で繰り広げられる家族や友人、仲間とのやりとりの積み重ねが、私の人生そのものであり、喜びであり、価値なのだなと気付いたのです。
だから、何が起きても自分の人生の価値が揺らぐことはないんだなと。
″大丈夫。「そしてつづく」のだから。″
そんな風に思えるようになりました。

家事も育児も仕事も、褒めてもらえるほどのことを何一つ成し遂げていない自分に、
「私は何にも出来ていない、価値のないやつだ」と思ってしまっていました。
でも「生命体」を繰り返し聞く中で、
いやいや。私はたしかに生きているよ。それこそが価値なんだよ。
と思えるようになったのです。

心の底から、自分で自分を認めることができた気がしました。
なんだかすごく気が楽になって、焦らずに毎日を大切に過ごせるようになりました。

そんな中、
源さんがラジオで子育てのことを「すごいことしてる」と言ってくれたんです。

これは泣きました。

自分で自分を認めているだけだと思っていたのに、源さんがすごいと言ってくれて、すごくすごく嬉しかった。

信じられないほど多くの仕事をして、評価をされて、世界中にファンのいる源さんが、こんな私のことを認めてくれた気がしました。
私はなんでもない人だけど、我が子を日々生かしている。
「それだけですごいじゃん」って言ってくれた気がして。
はぁ、嬉しかったなぁ…。

そんなこんなで「生命体」は私の芯に刺さり、
なんでもない一日の始まりを盛り上げてくれ、
最後には「そしてつづく」と明るく締めくくってくれています。
曲が突然始まって突然終わる感じも、目覚めから就寝を表しているようで、人生そのものを歌ってくれている気がしますよね。
ゴスペルの感じも好きです!

毎日何もできていない気がしている人。
自分には価値がないと思ってしまっている人。
源さんの「生命体」をぜひぜひ聴いてほしい。
生きているだけで偉いし、人生はつづいているんですよね。
そんな自分をまるっと受け止めてくれる、応援歌にきっとなります♬

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