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人吉温泉 新温泉(休業中)

熊本県人吉市にある温泉です。
人吉は市内全体が温泉地のような雰囲気で各地に温泉が点在しています。ホテルの大規模な温泉から、ビジネスホテルの湯、昔から地域の人々に愛されている町湯など、さまざまなバリエーションがあり、ここだけで1日中過ごしても飽きない魅力があります。

その中でも特に、この「新温泉」の雰囲気は最高です。
何度か入らせていただきましたが、まったく雰囲気が変わらない(笑)
最後に入ったのは2019年のことでした。
その時はまさか、その翌年に水害に見舞われるなど、思いもしませんでした…。

2020年(令和2年)7月4日、人吉を水害が襲いました。
新温泉は何回か水害に見舞われてはいるのですが、今回の被害は甚大だったらしく、温泉としての再建は断念されたそうです。
詳しくはこちら(西日本新聞より)

もう、この温泉に入れないのは残念なのですが、せめて記憶には残しておきたいと思い、ここに残しておきます。
それでは中の様子をどうぞ!

脱衣場から浴室を見る

まずこの脱衣場。古い温泉あるある。
ぶら下がり健康器具。針のついた体重計。茶色いマッサージ器。
まさにそれです。
ここは脱衣棚がありません。すみっこにカゴが積み上げられていますので、それを取って、そこに荷物を入れ、服を脱ぎます。

荷物や服を入れるかご

このパターンは昭和でも初期、またはそれ以前の時代だろうと思います。
それでは中に入ってみます(もう見えてますが…)

内湯

2つの浴槽がありますが、実際に使用しているのは左側のようです。
右側には湯こそ入っていますが、かなりぬるく、実際に入るのは少し厳しいです。ホースでつなげていますので、温度か水量の調整用なのかな…。

内湯

みごとなモール泉です。
真っ黒に見えますが、実際には薄い茶色がかったお湯でした。ぬるめのお湯が静かに注がれており、香りも独特ですね。
1回目に入浴した時はおじいちゃんも入っていて、ちょうどその時石鹸を忘れてしまったんですが、おじいちゃんが石鹸を貸してくれました。
2回目に入った時は誰もおらず、贅沢に1人でゆっくりと入らせていただきました。

お風呂からあがったあと、じっくり脱衣場を見させていただきました。近くのお店の広告や、「アパート空室あります」の貼り紙など、ここが単なる観光の温泉ではなく、本当に地域の人たちの生活に密着しているんだな…。ということを実感しました。
だからこそ、なくなってはいけない温泉なのだと思います。
復旧に向け、HPを立ち上げて活動をされているようです。何か手助けができることがあれば、少しでも協力できれば。と思います。

住所 熊本県人吉市紺屋町80−3
※なぜかgooglemapを貼ると、ルートのところに兵庫の新温泉町が出てきますが、地図の場所はあっています。
※現在休業中 
どのような形になるかはわかりませんが、復帰を願ってます!

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