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家に物が増えていく「ハワイの事情」

日本での私の家は
生活感がないと言われていたくらい
スッキリしていた。

整理整頓が大好きで
引き出しを開けると中身は一目瞭然。
キレイに並べられた収納を見て
整いすぎていると昔から姉がよく笑っていた。
コンマリさんが出現するはるか前からそれをやっていた。

クローゼットに収まる分しか持たなかったので
部屋に何かが散乱しているということは、まずない。

私はスーツケース2つとボストンバッグ1つで
ハワイにやって来た。
仕事のため、最長5年のつもりで用意した荷物が
これだけだった。

その後、生活用品や仕事服などは
いくつかハワイで揃えたが
基本的には少量のもので十分に暮らしていた。

このスッキリ生活が
ハワイ人の夫と結婚して一変した。

夫はモノを捨てないタイプ。
いいものだから
いつか使うかもしれないから
あったら便利だから
そう言って、とりあえず何でも取っておく。

そして
ブラックフライデーや大きなセールがあると
今必要ないものも
必要になった時のためにお得だからと買っておく。

そんな夫は
Tシャツ、ショーツ、サーフショーツ、下着、靴下
どれをとっても一生分くらい溜め込んでいる。
自分の引き出しに入りきらず
私の引き出しにも侵入してくる始末だ。

なぜこんなことが起こるのか?

「ただ物を溜め込む捨てられないタイプの人」
なのだと思っていたが
ハワイで長く暮らしていると
それだけではない事情が見えて来て
そうなってしまう夫の気持ちも
ちょっと分かってきたような気がする。。
という恐ろしい現象が私にも起こってきている。

ハワイは太平洋に浮かぶ小さな小さな島だ。
ワイキキ、アラモアナに行けば何でもあるように見えるが
必要なものが何でも便利にすぐ揃うわけではない。
この間まで店頭にたくさん並んでいたものが
次に行った時にはなくなっていて
入荷はいつか分からない、、
ということがしょっちゅうある。
これは洋服に限らず、日用品、家具、
なんでもそうだ。

この間買っておけばよかった!
ということを何度も繰り返すと
次にいつ買えるか分からないから
あるうちに買っておこう
とかいう変な心理が働いてくる。

これに加えて
ハワイで買うものはなぜかすぐ壊れる。

洗濯乾燥機を使うせいか
洋服などはすぐ穴が開く。
靴も内側がポロポロと剥がれてきたり
日本のミスターミニットみたいな
お手頃で便利なサービスもないので寿命が短い。
基本的に買い替えの頻度が早いのが現実だ。

しかし必要になってから買いに行っても
サイズがなかったり
好きな形やスタイルが皆無だったりして
代わりを見つけることは容易ではなかったりする。

保存容器のタッパーなんかも
蓋がすぐに割れたり壊れたりする。
そして買いに行っても
使い勝手のよかったサイズ
漏れない仕様の蓋など
欲しかったメーカーの容器が
どこを探してもなかったりする。

そうして私も1つ、2つと予備をストックしたり
サイズのピッタリな服は
とりあえず買っておいたり
気に入ったものは
色違い、形違いで買っておくようになったりして
身軽でスッキリ暮らしていた私はどこへやら?
というくらい家に物が増えた。

物が多い状態はあまり好きではないので
私の中では信じられない事態になっているのだけれど
買っておいてよかった〜
と思うことがやっぱり多々あるので
いつも悩んだ挙句、結局買ってしまう。

この私のちょこまかした物とは別に
夫は体重計や電動工具とその備品
プルコギを焼くドーム型のホットプレートとか
それ絶対に使わないでしょうという
DVDを複製する機械とか、、
友達がくれたからと持って帰って来ては
リビングに置いておく。

そうやって増えた物を整理しようと
収納棚を買って来て
せめて「見える収納」で
なんとかスッキリさせようとしているけれど
その努力もむなしく溢れかえっていく。

さらに
運動すると言って
バランスボールをリビングのど真ん中に転がし
コロナでジムに行けなくなったからと
エクササイズマシーンもリビングに設置して
テレビを見ながら嬉しそうに汗を流している夫。

この調子だと私のスッキリ生活は
ハワイでは夢のまた夢である。。

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