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やはり、隣の芝は青いのか?

私が中学校の美術の時間に作った時計。あのころ海外に特別な関心があったわけではないけども、なんだか国旗でにぎやかになっている。卒業前、次のステージに進みたい、この環境、このコミュニティから出ることが楽しみでしかたなかった私が作ったものだということがよくわかる。

やたらとグループ活動をしたがる学校のカリキュラムの中で、一人黙々と作業ができる美術の時間が大好きだった。そんな私の思い入れの強い科目の先生としてフィジーで青年海外協力隊の一員として活動していた友達が日本に帰ってきた!

そして、、おみやげをもらいました。ソープ。ありがとう!香りも素敵だけど、なにより紙が私は好き。フィジーの伝統工芸だそうです。ソープは『ノニ』というフルーツの香りだそうで、、日本ではあまりまだ出回っていないそうです。きっとこんなに素敵な香りがするのなら、桃に匹敵するくらい美味しいんだろうなとか、勝手に想像できる香りです。香水が苦手な旦那さんでもいい匂いといってたので、これはなかなかすごい!

さて、彼女が持ち帰ってくれた沢山の話題の中でも一つ、幸福感について改めて書き留めておこうと思います。UNDPの指標でいう幸福度1位の国は北欧各国が上位を占めるのは周知のことかと思いますが、彼女によればフィジーという国の主観的な幸福度は非常に高く、本当に幸せそう、だそうです。ただ、美術教育への貢献も任務の一つである協力隊の一員として、他国から派遣されている立場で、フィジーの人々の幸せを考えていると、どうしても幸福とは何か考えずにはいられなかったそう。幸福に関する沢山の本も読んだそう。教育をはじめとして、様々な情報が限られているフィジーの人々。アメリカやオーストラリアからの支援が集中しているその国で、彼等が所謂先進国と肩を並べたときに、その価値感は、主観的幸福度はどう変化するんだろう。隣の芝が青く見えてくることはあるのか?

どうなるかわからない将来へ不安を感じるわけでもなく、今を生きることへ真っ直ぐな情熱を向けられることは、そう簡単なことじゃないのでは。

他と比べるわけでもなく、自分のもっているものに心から満足して、かつ、それを他の人と共有しようと自発的に思えることは、そう簡単なことじゃないのでは。

流行で旅先も左右されることが多いのかもしれない。だけども、何か重要なものが失われる前に、それにどっぷり浸かるというのは貴重な経験で、どんなところで生きていようと、根っこのところで活きてくる価値観を得られるんじゃないかなぁと思いました。

とにかく、2年間お疲れ様。

そして、引き続きお互い旅路を楽しもう!




ノルウェーに引越しました! 最近右が分かるようになってきて左はまだわかりません。 サポート、ありがとうございます!