見出し画像

自分へのご褒美。どうしてるかなぁと考えている今日のこのごろ。 その1

ボーナスシーズンだからでしょうか、オットが晩酌している時間に流れる主婦向け夕方報道番組は、やたらと「自分へのご褒美」という高級ランチや新製品の紹介コーナーが多め。

「自分へのご褒美ってなんだ?」
「そんなにみんな我慢してるの?」
「誰のための? 家族のためじゃなくて、自分のための?」


彼の1人哲学問答を聴くでもなく隣にいると、こっちもだんだん、ご褒美ってなんだ? と思い始めるのです。疑問の連鎖って面白いですよね。


みなさんにとってご褒美ってなんですか?


亡くなった母が60歳前後のころだったか、後期更年期障害というネーミングの体調になったことがありました。
いま思えば、夫源病の一種だったのかしら。
父の一挙手一投足に、母は傷つき、密かに怒り、ついに家出しちゃって。
ワタシが送迎しているくらいの家出でしたが、父からしたら、青天の霹靂で、そうとう理解不能な数日だったことでしょう。

帰宅してからの母は、内科や心療内科、婦人科に通いだし、きっと多くの時間と意識を費やしたんでしょうけど、そのとき私と父にに伝えてきたのは、

自分のご褒美をあげることにしたの。

でした。


軽く眩暈がしたほど、母はとても自由に暮らしているように見えていましたからね。我が家の背景を知らない人から、
婿取りの長女さんかと思ってたわ
と嫌味なのか皮肉なのかを言われてるほど、嫁っぽさがなく、戦中うまれ世代にしては珍しい女性でした。
我が家は自営業で、母も父の仕事をしていたので、お金も時間も主導権握ってるようにしか見えなかったしねぇ。
多趣味で、色々なことを習っていて、その世界の旅行や食事会は皆勤賞。
父の仕事関係の国内外の旅行や食事会だって皆勤賞。
ムスメとしても、ヨメとしても、ツマとしても、ハハとしても、相当な仕事量をこなし、自他ともに認めるって言葉が似合うくらい、充実感に溢れている人にしか、見えてなかった。

その母が、自分にご褒美がないって思っているという衝撃。

その頃のワタシは、2度目の独身、という不本意な人生航路の舵を切り始めたばかりで、不安と恐怖と自己嫌悪と無職の痛みと三毛猫しか持ち合わせていない、自己憐憫の塊。
母の悩みが、贅沢にしか思えなかった。
そのうえ、まだご褒美だと?? 貴族の悩みかよ? って本気で思っていました。
だから、母の感情の変化や心の歩みに、耳を傾けなかったし、むしろ母から逃げ回っていたww 

そんなだったから、母にとってのご褒美がなんだったのか、いまとなっては不明だけど、当時のワタシは、
「ご褒美とは、まだ手にしていない物質的なものを手にすること」
だと思い込んでいたんでしょうね。なにかを買うんだろうとしか思ってなかったから。


で、今度は目の前で、ご褒美ってなんだって悩んでいる人が出てきちゃってた。いやもうほんとに、ご褒美ってなんだよ? 笑


昨日、ランチしたご近所友達と、大好物のユッケジャンと海鮮チヂミを頬張りながら、
「ご褒美かぁ、家族旅行? いやぁそれはただのイベント? 自分にご褒美? えええ、こういう時間? 」
と2人でずっと考えあぐねました。

母はなにをご褒美にしたんだろうなぁ。

みなさんにとって、ご褒美ってなんですか?


~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★~★

書くことでしか見えない自分と出会うのが、好きなのかもな。
そんなワタシが、書きながら自分の創造性を回復して、
自分のこと大事にしていこうぜってするプロジェクトがこちら。

ワタシと一緒に30日間、書いてみませんか?

本日、最終締め切りです。
あと1枠あります!


★取り組み期間

2023年12月11日 月曜日から
2024年1月9日 火曜日まで





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?