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「働き方が科学され、バリューを体現するメンバーばかりの組織に驚いた」ー地元・宮崎にUターンした二児の母が得た理想のキャリア

みなさんこんにちは。
ミーミルnote編集部の眞下です。

ミーミルnoteでは、さまざまな業務に向き合うメンバーにインタビューを行い、その人の個性や体験談などを通じてミーミルのカルチャーや組織、事業内容や大切にしている価値観などを発信しています。

今回インタビューしたのは、2022年9月にCS(Customer Success)職として入社した、仲地 加奈さん。

なんと、私が所属するExpert Marketing Divisionに昨年まで在籍していた兒玉さん(以下、だまさん/だまちゃん)からの紹介がきっかけで、ミーミルに転職したとのこと。

(※だまさんについてはこちらの記事で紹介しています。現在は別のスタートアップ企業で奮闘中)

また、彼女は十数年間暮らした東京を離れ、現在は地元・宮崎で生活しています。

7歳と6歳の二児の母としても日々奮闘する彼女に、転職に至った背景や、今のCSとしての仕事や働き方についてお話を伺いました。

宮崎にはずっと帰りたいと思っていた


今日は丸の内のオフィスにおられるんですね?

そうなんですよ。先週の展示会と今週のユーザベース15周年パーティのお手伝いで、ちょうど来ているんです。あ、あれ・・・?

インタビュー冒頭:「めっちゃここに闇いるけど、え、なになになになになになになになに」


気を取り直して(笑)・・。
まずはじめに、宮崎に戻られた理由を伺ってもいいですか?

大学入学からずっと東京で生活していましたが、ずっと地元に帰りたいと思っていたんです。
大勢の人をかき分けて進むとか、押し合いへし合いしている電車の中とかがすごく苦手で。

"めっちゃ人がこう、すごい、こう行くじゃないですか??"

あと、二人の子供がいるんですけど、長男が小学校に上がるタイミングまでには、地元の宮崎に戻るか、東京でずっと住んでいた練馬(仲地さん曰く、東京の中の田舎)に骨をうずめるかどっちかにしようと決めてました。
夫も同じ宮崎出身で、義理の両親のサポートが受けられそうということもあり、「じゃあ宮崎や!!!」ということで、2022年4月に宮崎へのUターンを決めました。
このときはまだミーミルには転職しておらず、前職に在籍している状態でした。


実際に宮崎に戻った今の生活で、具体的にどんなところが良かったなと思われますか?

まずは、子供たちと一緒に自然に触れあえる機会が増えたことは大きいですね!週末になると、「海に行こう!」「山に行こう!」という感じでよく遊びに出かけます。

あと、そもそも人が少ないので、人の目を気にして子供に注意しなくてよくなったのも有難い点ですね。東京だと電車の移動のときやお店の中で、「静かにしててね」と過剰に注意していたのが大変だったので。

家の隣には公園があるので、仕事を定時で切り上げてからちょこっとだけ子供と遊ぶとかもできますし、近所で会う人がほぼ知り合いなので、とても安心感があります。

また、東京に住んでいた頃は私も夫も出社していて、別々でご飯を食べることも多かったんですけど、リモートで仕事ができている今は家族揃ってご飯を食べられるようになり、大切な時間だなと実感しています。

一番身近な家族との時間をより心穏やかに過ごせるようになったのは、素敵なことですね。ちなみに、引越しと同時にミーミルに転職されたわけではなかったということですが、前職ではどんな仕事をされていたんですか?

新卒から約8年、インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に勤めていました。はじめは求人広告の営業からスタートし、その後、事務職の派遣営業を担当し、そのタイミングで二人の年子の子供を出産しています。
「まとめて取っちゃえ」ということで、育休を約3年間ほどいただきました。

そして、その間にインテリジェンスがパーソルグループに統合され、育休取得後は、グループ内の別会社で技術職の派遣営業として復職しました。そこではメンバーのマネジメントや新規事業開発などにも携わっていましたね。

3年は結構長い期間ですね。実際取得してみてどうでしたか?

最初1年間は仕事の夏休みみたいな感じで楽しんでいたんですが、2年目以降にもなると、夫と会話する話題も減ってきました(笑)。
まだ子供もアクティブに動き回るほど大きくもないので、話題になるようなことも限られていて。
だけど何か話したいから、疲れている夫を捕まえては「今日ここのスーパーでキャベツ100円だったの」とか「猫が寝てたの」とか、他愛のない話しかしてなくて、そんな自分に焦りを感じました。

楽しそうに話してくれる仲地さん

そんな中、育休期間中に社内の新規事業のお手伝いをしたことがあり、その時に久しぶりにお客さんと会話をして、物事が前に進む感覚を久しぶりに味わって「幸せだな」と感じました。そのおかげで「働こう!」というマインドセットに戻れました。そうして復職したのが2018年5月のときです。

宮崎に引っ越されてからも前職で働かれていた訳ですが、転職を決められたきっかけは何だったんですか?

復職してから約4年間は東京で、マネジメントや新規事業開発などの業務に携わり充実して働いていたのですが、昨年の宮崎への引越しをきっかけに、違う職種に変わりました。
復職後の当時のポジションのままでは、遠方勤務がどうしても難しかったんです。

遠方勤務が可能なポジションに異動したものの、実際の仕事内容は思い描いていたものと少し乖離する部分がありました。
望むような働き方がしづらくなってしまったため、最終的に転職する決断をしました。

そんなとき、相談した相手がだまちゃんです。


カルチャーも含めて成長できる環境があると思った


だまさんとはどういうきっかけでお知り合いになられたんですか?

彼女との出会いのきっかけは、前職で関わらせていただいた新規事業プロジェクトの一環で沖縄に訪れたことです。そこで知り合って、「ミーミル、めっちゃいいよ」という話を聞いていたんです。

彼女も家族の事情で東京から沖縄へ引っ越しをしていて、その後にミーミルに転職していました。そのときのことを思い出して、もう一度話を聞きたいと思い、だまちゃんに連絡を取りました。

だまさんがいいプレゼンをしてくれたんですね。
具体的に、ミーミルのどういうところに魅力を感じられましたか?

メンバー個人個人のチャレンジを会社として推奨していたり、性善説をベースに会社が回っていたりする働き方など、単純に「すごい面白そう!」と思いました。
だまちゃんが主業務とは直接関係のない採用ページの制作にも関わっていると聞き、それが良しとされて評価される仕組みに感銘を受けました。

営業職としての成長はもちろんですが、そういった環境によっても大きく成長ができるのではないかと感じましたね。


社員一人ひとりにバリューが浸透していることに驚いた


実際に入社してみてどうですか?

ミーミルだけではなく、SPEEDAのメンバーとも関わる中で感じることですが、ユーザベースが掲げる7つのバリューや、それを行動指針に落とし込んだ31の約束がメンバーによって体現されていて、会社全体として働き方が科学されていることが本当にすごいなと思います。

オープンコミュニケーションが浸透し、ユーザベース全体定例の頻度の多さや、手話や英語の通訳者が同時に入っていることなど、対話にものすごくこだわっていることに入社当時、本当にびっくりしました。「すごすぎない?」って。

7つの中で私が好きなバリューは「自由主義で行こう」で、日頃から意識している内容です。

ユーザベースでは、個人の柔軟な働き方が推奨されており、イレギュラー含めて自身の都合に合わせて時間管理がしやすい点は、非常に助かりますね。業務においても、上から指示が降りてきたものを行うのではなく、メンバー視点でやりたい/やるべきと思ったことを実行できるカルチャーがあります。

一方、ただ自由を享受しているだけではダメで、事業成長につながる成果を生み出したり、その活動が個人評価としても返ってくるといった、「責任」とセットで考えられるべきだと思っています。

ユーザベース The 7 Valuesより

よく社内でも「自由と責任」という言葉を耳にしますよね。

そうですよね。なので普段の業務において、具体的にはSlack上のやりとりではできるだけ迅速な対応を心がけることや、自分で仕事を取りに行く姿勢などは、常に意識しています。

また今回みたいに展示会などのオフラインイベントがある時は、どうしても関東のチームメンバーに負担がかかることもあるため、可能な限り自分自身も参加するようにしています。
チームとしてどうあるべきかといったことも、まさに「自由と責任」に繋がってくると思います。


社内制度を活用することで遠方からの出社もしやすいため、チームビルディングのためにも月に1度は出社したいと考えています。
そういう働き方が柔軟にできるのも、子供の世話を含め、一緒に暮らす家族のサポートがあってこそなので、すごく助かっています。

色々意識的に取り組まれているんですね。
普段のCSの業務について教えてもらえますか?

2023年からSPEEDAとミーミルの一部組織融合に伴い、私たちのCSチームも、SPEEDAのメンバーとミーミルのメンバー(出向)で形成されています。

チームは大きく3つのユニットに分かれており、
SPEEDAの初年度契約顧客のオンボーディングを担うOnboarding Unit、
2年目以降の契約への切り替えやその後の活用支援を行うRenewal Unit、
そして、より面で顧客とのコミュニケーションを担当するCS-Ops Unit
があります。
私はその中のRenewal Unitに所属しています。

2年目以降もご契約を継続いただいている企業様が顧客になるので、SPEEDAを更に有効活用いただくことにフォーカスしている組織と言えます。

活動を通じて、目の前のニーズに対するご支援のほか、より適切と思われるプランのご提案など、長く喜んでご利用いただけるよう、取り組んでいます。

個社別アプローチとマスマーケティングに注力


具体的にどういうところが難しいポイントですか?

正直めっちゃいっぱいあるんですけど(笑)。

まずは、様々な業種や部署のクライアント企業を担当していて、顧客理解が追いついていないという点ですね。

SPEEDAがお客様に与える価値を伝えられないといけないのに、解像度がまだまだ低い。理解を深めるために日々、社内資料やネット情報などに目を通して勉強しています。

また当社側の視点でいくと、例えばユーザーのID増加とかクライアント企業の新規部署開拓が目的であれば、SPEEDAの機能や使い方を詳しく知っていただくことに加え、「SPEEDAそのものに期待を持ってもらうこと」にフォーカスすることも大切です。

なので、顧客企業やそれぞれの部門への理解を深めながら、SPEEDA活用に納得感を持ってもらえるように提案活動を行っていくことは、我々が担う付加価値の文脈において非常に大切でありかつ、難しくもやりがいを感じられる部分です。

現在注力して取り組んでいることはありますか?

CS活動におけるマーケティング施策に力を入れています。
先ほど個社ごとの提案活動について触れましたが、一方現場の課題として、抱えるクライアント企業が多く、全ての顧客とのハイタッチが難しいということが挙げられます。

そこで、既存顧客のマスに対して接点をもてる機会をつくることを目的とし、マーケティング・エンタープライズ営業・SPEEDAのアナリストチームと週次でミーティングを行い、月に1回程度、頻度でセミナーを開催しています。

セミナー事例「PBR1倍割れ 何が問題?どう対処する?」(約100名の参加)


今後はメルマガ施策も月に1本実施しようと準備を進めています。
SPEEDAは日々、アジャイルに進化していっているので、そういった情報をタイムリーに広く届けたいですね。


CSのポジションには「おせっかいおかん」が向いている

来年度以降、CSも含めた営業サイドの採用が強化されていくと思いますが、どういう人がCSに向いてそうだなと思われますか?

以前、UZABASE JOURNALで公開されていたチームリーダーの中尾さんの記事でも言われていたのですが、「おせっかいな人」や、「おかんっぽい人」が向いているなと個人的には思います。

おかんって「雨降るから傘持ってきな〜」とか「今勉強しとかなあかんでぇ」とか言うイメージってありません?

「傘、持ってきな〜」の仲地さん

顧客に寄り添いながらも、ただ寄り添うだけじゃなくて、よりお客様の成果に繋げるために気付きを与えることができたり、お節介ながらも必要な時には苦言も伝えたりできる、そんな人が向いているんじゃないかなと思います。

常に顧客と向き合い続けてCS業務に臨んでおられると思いますが、やりがいを感じる場面はどんな時ですか?

もともとSPEEDAが保有するデータ・コンテンツの独自のアセットに加えて、SPEEDA EXPERT RESEARCHによってエキスパートのナレッジにもアクセスできる価値を実感してもらえた時は、やりがいを感じる瞬間です。

特に、それによって契約を切り替えていただけたり、実際にエキスパートへの相談案件の依頼をもらえたりすると、とても嬉しいです。ミーミルのミッション「経験知に価値を与える」に繋がっているなと感じます。


SPEEDAの組織に融合したことで環境は変わったと思います。カルチャーや制度・メンバーの特性の違いなどがあって苦労するみたいなことは、ぶっちゃけありますか?

採用力が高いからなのか、7つのバリューを体現しているメンバーばかりで、コミュニケーションにおいてのやりにくさは、全然ないですね。

評価の観点においては、ミーミルとSPEEDAでは基本的な制度は同じ概念ですが、一部運用が異なるため、まだ咀嚼しきれていない部分も正直あります。ミーミルでは個人評価が半年に1回だったのに対し、今は3ヶ月に1回のサイクルで行われます。
目標設定においても、3ヶ月ごとに「何を成し遂げられたか?」に対する定量的なインパクトをしっかり確認し合うため、つい短期的な視点や目先の成果に意識が向いてしまうことがあります。

もちろん事業の成長において数字的なインパクトが大事ですが、そういった日々の活動を通じて、「自分自身この先どうありたいか」といった中長期のビジョンにきちんと向き合っていきたいなと考えています。

今後、さらに組織融合が加速していくと思われますが、その中で取り組みたいこと・期待していることなどはありますか?

まずは、まさにSPEEDAのプロダクト自体や、それを広めていくCSの活動全般ですね。
これまで、SPEEDAとミーミルの機能連携は一部分に留まっていましたが、組織も融合を強め、プロダクトとしても一貫した体験を顧客にもたらすものとして、価値がさらに高まっていくことは間違いありません。

ユーザベースにはSPEEDAやミーミル以外にもさまざまな事業があり、ナレッジやリソースが豊富にあるので、連携を図ることでこれまで以上に可能性が広がっていくという意味でも、期待感がありますね。

また、さきほど話したように、マーケティング施策を強化をしていきたいです。具体的にはCSチームの内部にもマーケティングの機能を持った組織を作りたいと考えていて、提案をしたいと思っているところです。

ありがとうございました。宮崎に戻られる際は気をつけて帰ってください!



仲間を募集しています

現在、ミーミルでは一緒に働く仲間を募集しています。

「経験知に価値を与える」というミッションに情熱とワクワク感を持って取り組める方、そして私たちが大切にするVALUE/カルチャーに共感する方のご応募を、お待ちしております。


【SPEEDAとミーミルの組織融合に関して】
2023年以降、SPEEDAプロダクトへのミーミル事業・サービスの融合に伴い、レベニュー組織(マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスといった、売上創出に関わる全部門が対象)における両社の融合が加速しております。
これらのいずれかに該当する部門での採用者は、ミーミルではなくSPEEDA所属となります。


【ユーザベース/ミーミルの「働き方ポリシー」について】
ユーザベースでは、各事業(カンパニー)における「働き方ポリシー」を明文化する取り組みを行なっています。

7つのバリューの中で「自由主義でいこう」を掲げ、自由な働き方を推奨しているユーザベースですが、それをカンパニー・部署ごとに具体化させたものが、この働き方ポリシーです。

働き方ポリシーでは、「働き方の前提となる考え方」と、それを前提とした出社やミーティングなどに関する具体的な「働き方のルール」を明文化しており、メンバー一人ひとりが自由主義のもと、主体的かつチームの一員として豊かに働くための環境を整備しています。

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