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映画刀剣乱舞-黎明-の感想

刀剣乱舞黎明見た。感想だよ。
主に良!!!!と思ったところについて書いています。
当たり前ですがネタバレです。

まず最初の入りですっごいドキドキワクワクした。刀剣乱舞あらすじを読み上げられると興奮するんだ反射で…
シルエットで刀剣男士たちが並んでる中に大包平を確認し、エ!?!?となる。(筆者は大包平推しです)(そしてこのことを完全に忘れており最後に大ダメージを負う)

最初の平安時代描写リアルでよかった。わたしは…こんくらいドロドロしてるの全然あり…
今まで刀剣乱舞の実写作品としては舞台を観てきたからさ、舞台では実際に血みどろの死体とかは出てこないわけだけど、実際こういう光景の中で彼らは戦ってんだろうな~~~~とは思ってたら。映像で見れてよかった。よかった?
けどまさか清明と道長、頼光四天王の出番ここで終わりとは 潔いかよ
ここのシーンで歴史に残る権力者側のわざとらしいいやらしさみたいなのが見られたのはよかった。この後の展開にいい味の皮肉が出るので。
でさ!!!これ!!!大江山鬼退治をさ、まつろわぬ民を虐殺する"方便"、歴史に葬られた歴史だった……て話にしたのはウオオオオオ!!!!てなった そういうのだよそういうの…
今回の映画は、歴史ものではなく、今を生きる人間の「想い」の話だから、歴史の敗者側に寄り添い想いの話につなげていくのがよかった。
ただ生きているだけなのに!!!許さぬ、千年先まで呪ってやる←もうめちゃくちゃ良いよ 苦しくて
鬼とは、人から生まれた呪なのかもしれないですね。

時は進んで2012年…
学校帰りに時間遡行軍と戦う刀剣男士に遭遇する←見たかったやつだ‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️‼️

これまじであの悪口とかではなくほんとに好きなんだけど、三日月が人の知覚を惑わせる術的なやつ使う時、はいっ!!ってウインクするの面白かわいすぎてむりだった 幻覚かと思った。
抹茶ラテ飲んでる三日月かわゆすぎてえへへへえへへへてなっちゃった 2杯目も要求するし…
やっぱりちゃんと周りにも見えてるんやね!?写真撮ろ~て絡まれてるの笑ってもうた そしてなんだこれ??みたいな顔をしながらも写真に応じる三日月わかるわ…ひろきさんのこういうチャーミングな演技好きだなと思った。今回たくさん観られてよかったよ。
学校行く三日月、病院行く三日月、すごい、全部見せてくれるやん……ありがとう……
なんていうか、今回新しい三日月宗近が見れたと思う。"若い”なと思った
ゲームでも舞台でも、三日月は「何かを抱えている」どこか影がある、老成した刀剣男士と描かれることが多かったのかなーと思うんだけど、今回は影がないみずみずしい印象の新しい三日月が見られてよかった。でもどんな三日月もやさしくて誰のことも見捨てられないようなところが共通してて、そういうところがほんとに好きだな~~と思った。

国広VS三日月、国広VS長義のところよかったよね……
あとさ、三日月が「うちの山姥切はあいつだ」って言ったのはなんかいい落とし所かなと思った。「うちの」だから。
きっと本丸に長義いないんだなってわかるし、国広と三日月の関係性も見えるので。長義もそれがわかったからそれについては何も言わなかったんだと思う。そういうところ好きだ。
もしかしたらこの時点では山姥切長義は時の政府にしかいない刀剣男士なのかも!?と妄想も捗りました。

山姥切国広の解釈よかった…好きな国広だよ!!!!!!脚本の人国広好き!?と思った。今回一番良!!!と思ったの国広だな…
たとえ仮の主でも、刀剣男士として正しくないとわかってても、ついていくの…
歴史を守るのが使命だって、記憶を失っていてもわかっていた。それでも(ここは想像だけど)伊吹と出会って、自分も理不尽な呪いを受けているのに、理不尽な境遇にある伊吹に寄り添ってしまったんだろうね。仮の主でも伊吹のこと助けたいって思ったんだよ。
で、お前か望んだことじゃない。とちゃんと見てくれてるとこ
「信じてくれ」って言われたら、躊躇いなく斬るとこ。あ、あーーーーーーーそれです。ありがとうございます。
途中まで国広の明確な意思が描かれていなかったな(ただついていってるだけに見えた)と思ったけど、国広ってそういう…間違っているかもしれなくても、主がやりたいことには従ってくれるんだと思う。その上で、最後の最後に、主の本意ではないと思ったことは助け舟出してくれるんだな…。ずっとちゃんと主のこと見てないとこのタイミングでは成しえないよ。そういうところがいいんだわ。

やっぱり仮の主て本人の素質によって呼べる男士変わるのかな?ロマンですね。
倉橋さんが極源氏兄弟(レベルもめちゃ高そう)呼べてるのなんかよかったよ。付喪神様って言ってたからなんかあのお家には伝わってるんかな。と思ったけど未来の話か、わからん。
髭切ほんとよかった、自由人だけど仕事はきっちりやる感じが。政府で「斬ればいいじゃん!」みたいなこと言ってるのよかった。そうだよ彼らは仕事しにきたんだよ…そしてこういう現場をもう何度もくぐり抜けてきたんだろうなと感じた。良い…
ついてきちゃった膝丸に「ユニークな付喪神様ですな」って言う倉橋さんよすぎたな ここのやりとりもっと見たかった

みつると長谷部の出会いほしかったんだよなぁぁ!!!!!最初からレッツゴーへっしーで笑ってしまった笑
どんな出会いだったのか気になるよォ教えてよぉ
バスから降りて戦うとこ良かった。いやだってこれ見たかったやつぎん???車の上からジャンプする刀剣男士見たかったやつすぎたもん。
ここで撮った写真後でなんかあるのかなと思ったらなかったね。もしかしたら写真は残ってて、あとでなんだろうこの写真??てなったりするのかな。ロマン。
そういえば渋谷とかで逃げる前に写真撮ったりする人々写すのかな?と思ったら特になかった。民度高い。

長義と各務もよかったねーー
各務さんがどんな人かもっと描写ほしかった!悪口言われてたけど実際どんな感じなのかは分かんなかったから…
審神者になるために雇われている?のであれば普段まじでやることないだろうし陰口も言われててそれでも使命のためにそこにいるなら、各務さんもヒーローじゃんね・・・
襲撃されて真っ先にみんなを先導したり、ずっと感情的にならず冷静だったし、絶対優秀な審神者になると思います。
もうこの2人は別れのシーンが50000兆点すぎた。
「覚えていてはやれないが…世話になったな」
もう・・・・ありがとう梅津さん。このシーンにこのふたりの関係性がすべて詰まっていたと思う。長義を体現するのがうますぎる

「恵まれてない人もいる」ということを虐待&弟事故死は……つらくない!?て思ってしまった わたしが虐待描写苦手ってのが大きいと思うけど…(ホラーよりつらかった)
でも…どうだろう。人には人の地獄があるのでどれの方がつらいとかそういう話はできないけど、1000年前の毒を盛られて皆殺しにされた酒呑童子の恨み憎しみ悲しみを現代で共鳴させるとしたらそうなったのかもしれん。あ、あんまりだ~~~
あと「弟のようなもの」グロすぎてぎああああああああああてなった あれ怖すぎるって!!!!弟だと思いこんでいただけのナニかの塊、っていうのもグロい よくこんなの思いつきましたね!!!!!泣 見た目のグロさっていうより正体のグロさね、
これ心が壊れてたのは伊吹くんってことだよね??泣 悲しすぎんか
ずっと弟ではない何かのために必死に人の想い集めてたのあまりにも気の毒。これも時間遡行軍に利用されてたってことなのかな・・・・悲しい
酒呑童子の1000年呪いパワーはそりゃ強いので伊吹は飲み込まれてしまうわけだけど

ここで伊吹説得するのは琴音、主を助けるために斬るのは国広、呪いを断ち切るのは三日月、っていう流れめちゃくちゃよくなかった!?
「あなたの中の弟の声を聞いて」っていうの、多分人間にしかない感覚だと思うんだよ。刀剣男士からはこのセリフでてこないと思う。
普通に生きてる女子高生が人を殺す殺さないみたいなシビアな世界に引くの当たり前だと思うし。でも、大事な人を助けたいとか、弟を助けてあげたかった無念とか、理不尽な境遇に心折れてしまうとか、そういうことを想像して共感できるのは人間の役割だと思うんだよ。
これはそういう話だとわたしは思った。
死を悼み乗り越えるのは生きてる人にしか出来ない。もう死んだ人は生き返ることはないし、二度と話すこともできない。
伊吹は失意の中正しく弟の死を悼むことができてなかったと思うんだよ。死を受け入れることができなかった。受け入れてしまえば、もっとも大事なものを失った喪失の痛みと、自分のせいでそれを失ってしまったという自責の念とともに生きることになるから。書いてて泣けてきた
それでも、「生きていくことが人間の役割」なんだよ。つらいね。どんなに苦しくてもだ。そして繋いできた想いの先に人間も、刀剣男士もいるんだな…
たしかに、伊吹が聞いた弟の声は伊吹の都合のよい幻聴かもしれない。でもそれでいいと思うんだよ。だってもうどんなに呼びかけても弟は答えてくれないから。そして、死を乗り越えるために気持ちに折り合いをつけなきゃいけないんだけど、それは生きている人間は自分でやらなきゃいけないんだよ。それがずっとできないまま心が置いてけぼりになっていた伊吹は、やっとそれができて、時間が動き出した。
この時初めて、弟の葬送ができたんだと思う。

そしてもう呪いと化した酒呑童子にとどめをさす三日月。そう、これは刀剣男士の役割なんですよ!!かっこよかったなぁ
刀投擲も見たかったやつすぎた。わたしの中のイメージではこれ三日月やらなさそうだと思ったんだけど、前述したように新しいタイプの三日月みれてよかったなと思った。

最後のアベンジャーズ/刀剣乱舞のシーンもう最高のひとこと。なんもいうことねえ。
急に推しが出てきて(冒頭のシルエットにいたから出る可能性あったろうに完全に忘れていた)血圧500まで上がった。(死んだ?)わりとまじでなんも構えてなかったから具合悪くなった。
一個一個本当に最高だったし、刀剣男士って「想い」から生まれるんです!!!!!!という解釈を最高火力でぶつけられて死んだ。
ありがとう…

最後に刀剣男士たちが桜とともに消えていくの、Fate/Grand oderのオタクは大興奮してしまった。
歪んだ聖杯で間接的に見たかった画が見られた…

長谷部にみつるが「黒田」って名乗るところマジでめちゃくちゃよかったよね。あーだから名乗らなかったのかぁ!と。そういうキャラかなーって思わせて気にならなかったからやられたわ!
長谷部の知ってる黒田とは関係ないかもしれないしそれは分からない。でも確かにあの時長谷部は縁を感じたと思うんだよ。あるいは、本当に黒田の末裔で、「だから」へし切長谷部の主になったのだとしたら。アツいよね。それが良かった。
長谷部の消えていく時の感情がそのまま出てしまったかのようなイノセントな表情最高だったな

最後伊吹くんが保護されてるぽい描写入れてくれたのはマジで助かった。これあるのとないのでは大違いです。
てかめっちゃ今更だけど伊吹は伊吹童子からか!?なるほどね
またヘッドホンをする琴音は三日月とのことは覚えてないってことかな?とわたしは思った。いつかノイズじゃなくてだれかの気持ちだって自分で気づけたらいいなと思う。

想いがあれば、誰でも審神者になれる!ってメッセージがこの後の刀剣乱舞リリースにつながり~黎明~ってことね!!、と思った 終わりの雰囲気とても良かった また主題歌がよすぎるやろと。劇場では推しの衝撃であまり聞こえなかったんだけど、帰って聞いたらめちゃめちゃよかった。

わたし審神者として色々思ったところ
すっごい怖いなーって思ったと同時にだから好きなんだよ……と思ったところは刀剣乱舞が人の想いで成り立ってるとこ だな…
想いを奪われると存在できなくなるんだ…とゾッとしちゃったよね。
常々刀剣男士というのはなかなか脆い存在で、人間に依存している(存在証明の部分を)んだなと思っていたけど、そういうところあらためて考えられてよかったな。
まあ想いを奪われると人間社会も終わるっぽかったからそれどころじゃなさそうだったけど。

あと刀剣男士が戦っているのを我々は「見ることしか出来ない」んだなと、もどかしくてもう…
渋谷で、たくさんの人間たちが刀剣男士が戦う姿を祈るように見つめているのグッときちゃったんだよね。わたしが普段刀剣乱舞に感じていること、これだな…と思ったので。
刀剣男士が戦に出たら審神者であろうと何もできないだよね。ただ見ていることしかできない。なぜなら戦うことが刀剣男士の役割で、わたしたちの役割ではないから。
でも、刀剣男士は人間の想いを拠り所に戦っているわけ!だから、我々の祈りというのはちゃんと届いていたのかもしれない・・・・・と思ってちょっと泣きました。
刀剣乱舞好きだな~~~と思えたのでよかった映画だった。

なんか、うーんって思うところもあったし、ぶっ刺さる話ではなかったんだけど、こんだけいろいろ受け取れたのでわたしにとってはよかった映画だなって思った。書いててめっちゃ出てきてウケた。
一個言わせてもらうと、尺が!!!足りない!!!

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