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大みそかの夜の散歩

大みそかの夜、いつもの夜のように散歩に出た。
なんで今年は大みそかの夜に一人で歩きに出られるのかな?
大みそかの夜散歩は初めてだ。
今日の私は去年の私とちがうんだもん!
なんてね。
そうつぶやくと肩に座っている
小さなざしきわらしの檸檬ちゃんがプッと吹き出す。
なにがおかしいのよ!
なんとなく、なんとなく。
それより寒い。
そういって檸檬ちゃんは光り輝く自販機のほうを見る。
いつもは夜の散歩で自販機で飲み物を買ったりしない。
でも今夜は大みそかだ。おしるこを買おう。檸檬ちゃんのために。
ベンチに座って檸檬ちゃんといっしょに缶しるこを飲む。
「イルミネーションがきれいでしょう?」
私が言うと、檸檬ちゃんは眉間にしわを寄せる。
「木は、しんどいと思う」
それは私も思ってた。イルミネーションを巻きつけられた木はさぞ不快だろう。
缶しるこはあっという間に飲み終わってしまう。
缶はすぐに冷たくなってしまう。
「一句できた!」

  缶しるこ飲み干せば缶すぐ冷える

私達は空き缶を空き缶入れに捨てると、もうまっすぐに家に帰った。
今年はあと数時間だ。
でもそれが何?とオリオン座が空で言っている。

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今年一番良かったことはnoteを始めたことでした。
仲良くしてくださった皆さん、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします✨

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