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来年の列抽選を考えるプロジェクトをはじめました(3)

11/8

リーグ3連覇を全く諦めていない川崎サポーターの皆様、いかがお過ごしでしょうか。

さて、このプロジェクトですが、一つ動きが有りました。

このたび、川崎フロンターレのクラブスタッフからメールの返信をいただき、本日ヒアリングに行ってきました!

<プロジェクトの概要はこちら

まず、お忙しい中突然送られてきたプレゼン資料に目を通して頂き、ヒアリングのお時間を設定していただいた、株式会社川崎フロンターレ事業推進部S様(※お名前を出してよいか聞きそびれたので、ふせさせていただきます)に、改めてお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

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さて。

サポーター歴12年目にして、川崎市内のクラブ事務所に初めて入りました…

第一印象は…

キレイ!!

広々!!!

近未来的!!!!

Sさんに「やっぱり優勝してからきれいになったんですか?」とお聞きすると「今まではほんとにみすぼらしかったんですけど、おかげさまで(笑)」と笑顔で教えてくれました。

あとは、ルヴァンカップ制覇のお祝いかな、胡蝶蘭がわんさか

フロアじゅういい匂いに包まれていました。

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さて、とはいっても、クラブの潜入レポートが目的で行ったわけではないので、本題に入ります。

※ヒアリング内容の記事化について「どこまでnoteに書いていいですか」とお伺いしたところ「いや、別に大丈夫ですよ」とのお許しを頂いております。

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2020シーズン列抽選の枠組み

次年度の進め方については、警備会社(JFEセキュリティ様ですね)も交えて振り返りをしつつ、10月くらいから検討を始めていたそうです。

その中で、2020シーズンの列抽選の仕組みは「今シーズンの形式を基本的に踏襲する」ということが8~9割がた決まっているとのことです。

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クラブが考える「今の形を継続する理由」

まず、シーズンチケット保有者対象の「列抽選」という仕組みそのものは、Jリーグでは一般的です。

ただ、クラブによって「(何らかの方法で)列抽選を行った後、試合日の早朝に現地に行くor行かない」の違いがあることがわかりました。

そんな中川崎では「朝現地に行く」形式をとっているわけですが、クラブではその理由として「ポジティブな要因」と「やむを得ず選択している要因」があると考えていることがわかりました。

【ポジティブな要因】

・ゲームのある日に朝からスタジアムに来て、テンションを高めてもらう

・サポーター同士が、試合前に顔を合わせられるコミュニティを形成する

・横断幕の準備のために、早い時間にスタジアムを開ける必要がある(※これは列抽選とは直接関係ないかも)

【やむを得ず選択している要因】

・等々力競技場の周辺に、開門前にできる行列を完全に形成するための十分なスペースが取れない

朝現地に行かない形式をとっているのは横浜・浦和などで、どちらもスタジアム周りに広大な敷地があることが共通点なのだということです。

もちろんこの方式だと、住所が等々力から近くないサポーターは現実的には列抽選に参戦できなくなる問題はクラブも認識しているのですが、上記の理由のためやむを得ず選択しているとのことです。

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2019シーズンにクラブが取り組んだこと

実際に今シーズンのトライとして「列の形成をコンコースにいるときから開始して、終了までの時間を短縮する」というものがあり、実際に参加してみた印象では一定の成果はあったように思います。

ただ、アイデアベースでは色々思いついても、最も起きてはならない「開門後の入場に影響が出る」というリスクはとれず、「とりあえずやってみよう」というわけにはいかない、とのことでした。

プロジェクトシートにも書きましたが、私はこの業務にクラブとしても大きなコストが掛かっていて問題なのでは?と考えていました。

お話を伺って、この方法を大枠で変えない以上一定のコストが掛かり、かつ、その維持のためにはさらにそのコストを上げなければいけないと考えておられることがわかりました。

その理由には、今のフロンターレ列抽選についての「現実」がありました。

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背景にある「現実」

現在、列抽選に申し込んで当日現れない人の割合は、

10%

だそうです。

10人に1人は来ない。

正直、そんなに高いとは思いませんでした…

そんな中で、参加しているサポーターが公正に順番を確保できるようにするためには、抽選結果の照合から正確な列の形成(それも、広くない敷地で)が必要で、そのために、セキュリティのスタッフも

「人を張るのはなくせない。

むしろ増やさなければいけないかも」

と捉えているそうです。

2019シーズンはペナルティの率をより厳しくしたそうですが「ルールを厳しくしても結局は抜け道があるので、根本的な解決にはならないと思っています」とのことでした。

例えばこういうことです。


いわゆる「ドタキャン」をすると「ペナルティ」が課される

⇒ ペナルティが累積すると、その年の列抽選に参加できなくなる

⇒ でも、シーズンが終わるとペナルティはリセットされるので、シーズン終盤になると「イエロー覚悟のファール」をする人が増える

⇒ 結果「とりあえず申し込んで、抽選結果が良かったら行く(または、仲間内で一番運が良かった人に後で乗っかる)」てなことで、ドタキャン率が上昇する

…こんなぐあいです。

正直、なんていうか、悲しかったです。

かくいう自分も、朝寝坊してペナルティを頂いた経験もないわけではないですが、参加するサポーターの意識にも、この列抽選の仕組みを変えられない理由の一因がある、そしてそれが、結果としてクラブの資産を浪費させている、というのが、悲しかったです。

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今からできることを一緒に考えた

前述の通り、2020シーズンの進め方は大まかな方向性が固まっていることがわかりましたが、

Sさんから「例えば『こんなふうにしたらいいんじゃないか』みたいなアイデア有りませんか?」と尋ねられたので、事前に考えたアイデアをいくつか共有させていただきました。

例えば、

・列抽選結果を大雑把にする(1グループ100人単位で、抽選結果をグループA、B…程度に割る)

・朝スタジアムに入ったら、抽選結果毎にあらかじめ待機する場所が決まっていて、自動的に列が形成されるようにする(※他クラブで実施例あり)

…などなど。

もちろんジャストアイデアなのでどこまで実現するかはわかりませんが、こんなふうに、クラブスタッフの方とアイデアを一緒に考えられたのは、個人的には大変嬉しかったです。

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終わりに:プロジェクトについて

クラブの検討状況が思いの外進んでいたので、このプロジェクト自体は「発展的クローズ」となろうかと思っています。

ただ、こうやって実際にクラブの生の声を聞かせて頂き、近い距離で一緒にクラブの業務を考える場面をいただけたのは、大変貴重な体験でした。

少なくとも私は、この先絶対に列抽選に寝坊はしなくなる、はずです(笑)

★長文お付き合い頂き、ありがとうございました!

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