あなたのお護りになりたい
皮膚科での診察が終わって駐輪場の自転車にバッグを乗せたところで、お気に入りの指輪がひとつ指から抜けていることに気がついた。
えっ、え、と言葉なく人知れず動揺しているわたしを、分厚い雲からわずかに漏れる光が見下ろしている。
地域でも人気の皮膚科で、どんどん車や自転車が入って来る。もたもた指輪を探すために場所を空けないなんて申し訳なくて、急かされる気持ちもあって諦めて歩道に出た。
医師が多く在籍し受付も診療対応も良くて回転率も早くて気に入っている所だけれど。大型連休中だからなの