とよふく/編集者

株式会社WORDSで編集・ライティングをしています。『書くのがしんどい』『ぼくらの仮説…

とよふく/編集者

株式会社WORDSで編集・ライティングをしています。『書くのがしんどい』『ぼくらの仮説が世界をつくる(文庫版)』編集協力。早稲田大学を卒業後、出版社の書籍マーケティング部門で営業・編集を経験。福岡県出身。喫茶店と深夜のファミレスが好き。

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    新米編集者が、編集やライティングについての日々の学びを書きためています。

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人間の「B面」にフォーカスする新しいメディアをつくりました。

新しいメディアをつくりました。 わたしはWORDSという編集の会社ではたらく24歳の小娘です。このたび、会社で新しく立ち上げるメディアの編集長を任せていただくことになりました。 情報なんてありすぎて困るようなこの時代に、新しいウェブメディアをつくる。 せっかくなら、存在する意味があるメディアにしたい。このメディアを通して、誰かの心が救われたり、世界の見え方が変わったりしたらうれしい。でも、一体どうすればいいんだろう……。 悩んだ末にわたしは、自分が社会に出ていちばん「

    • 毎日すごい人たちに会いすぎて、生きるのがしんどくなってきた

      電気代が高すぎる。 この冬の光熱費がえげつないことになっているのを確認。しかし嘆いたところでどうしようもないので諦めて、思考から完全に削除します。 いやな気持ちを引きずりたくないので、電力会社を変えるべきか? なんて考えずに、無心でお金を払って忘れます。長期的な計画を立てず、いまこの瞬間の感情を優先する。こういう生き方があまりよろしくないことには、薄々気づいています。 電気代だけじゃありません。家賃も食費も高いし、たまには新しい服やコスメもほしい。息をしているだけでお金

      • 経営者のSNSと真剣に向き合ったら「伸びるアカウントの共通点」がわかってきた

        私は経営者さんのことばを編集する「顧問編集者」というお仕事をしています。 取材内容をわかりやすくまとめて、経営者さん本人のアカウントで発信することも、お仕事のひとつ。 この1年間、超真剣に経営者さんのTwitterやnoteと向き合わせていただきました。 なかには、広告なしで6000人ほどフォロワーが伸びたり、noteで2000以上スキがついたお客さんもいます。 私自身はインフルエンサーでもなんでもないのですが、さまざまな経営者さんのお手伝いをするなかで「伸びるアカウ

        • 他人とわかりあうのは不可能だけど。

          今日は「人との関係性」について、最近考えていることを書いてみます。頭の中の整理的なもので申し訳ないのですが、えいやと投稿させていただきました。 *** 人の数だけ世界がある。 同じ場所で同じものを見ていても、人によって見えかたはちがう。生まれた環境とか、学生時代の過ごしかたとか、これまで出会った人、学んだこと、経験したあれこれによって、わたしたちが見る世界のかたちは変わる。 わたしには他の人の見ている世界を想像することはできても、完全に「わかる」ことはできない。 過

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          就活で人生は決まらないよって、大学生の自分に伝えたい

          このnoteは、就活生だった2年前の自分への手紙のつもりで書いてみます。いま就活で悩んでいる方や、春からの就職先に不安を感じている方に届いたらうれしいです。 「正規ルート」から外れる気がした私は社会人1年目で転職をしました。新卒で入った出版社を辞め、今年の1月から、WORDSという会社で編集者の竹村俊助さんのもと働いています。 いまは毎日とっても楽しいですが、就活をしていたころは2年後にこんなことになるなんて、まったく想像していませんでした。「どこか大手の会社に就職して、

          就活で人生は決まらないよって、大学生の自分に伝えたい

          「仕事」になってから、書くのがつらくなってしまった話

          最近、書くのがしんどいです。 わたしはいま、WORDSという編集の会社で働いています。 noteを書いているのは、編集の勉強のためという理由も大きいです。だから「より多くの人に読んでもらえて、伝わりやすくて、おもしろい内容にしよう!」と思って書いています。(全然できていないときのほうが多いのですが。) ところが最近、 「おもしろくてタメになることを書かなきゃいけない」 「きれいなわかりやすい文章で書かなきゃいけない」 「ちゃんと読まれるような切り口にしなきゃいけな

          「仕事」になってから、書くのがつらくなってしまった話

          脳内に「映像」が流れる文章のつくりかた

          いい文章、人の心を動かす文章は、読む人の脳内に映像が流れます。 そのときの情景が目に浮かぶ。著者が話している姿が想像できる。そんな文章には、ぐいぐい引き込まれ、つい最後まで読んでしまいます。 では、どうすればそんな文章が書けるのか? 最近、WORDSでいくつかヒントをいただいたのでご共有します。 冒頭5行で「著者の声」と「場の雰囲気」を伝える 柿内さんが編集された「2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義」という本があります。 この本の冒頭の5行

          脳内に「映像」が流れる文章のつくりかた

          新人がてっとり早く結果を出す方法

          新人がよく言われる言葉があります。 「まだ若いんだから大丈夫だよ」 「若いからこそできることがあるんだから。若さを武器にしなよ」 でも、新人でやる気もあって、いわば「尖っている」ときにこれを言われると「いや、若さじゃなくて、ちゃんと自分そのものの実力で評価してほしい!」と思っちゃうんですよね。 私はずっとそう思っていました。「若さを武器にしてキャピキャピ仕事をしていたら、いつかその若さがなくなったときに、なにも残らないんじゃないか?」と、不安に感じていたんです。 で

          新人がてっとり早く結果を出す方法

          「社長しかいない会社」に入社して1ヶ月、率直な感想を書いてみた

          編集者の竹村俊助さんが代表を務める株式会社WORDSに入社して、もうすぐ1ヶ月になります。 社会人1年目で「まだ社長しかいない会社」で働いてみて、いいことも驚くこともすでにたくさんあったので、まとめてみます。 まずは、よかったことです! 上司=社長=会社。 誰にどう評価されればいいか、わかりやすいなによりもよかったのが、これです。 会社には社長しかいないので、直属の上司=社長だし、社長の意向=会社の意向です。そういうと「ワンマンな感じなのでは……」と思われるかもしれま

          「社長しかいない会社」に入社して1ヶ月、率直な感想を書いてみた

          noteが書けないときの症状と、処方箋5つ

          先週の金曜日と今週の月曜日、noteが書けませんでした。悔しい! いちど「書けない」サイクルにはまってしまうと、そこから抜け出すのがなかなか難しいなぁと思いました。1日サボってしまっただけで、再開するときの筆の重さといったら……。そこで、次に書けなくなったときのために、「なぜ書けなくなるのか」そして「なるべく書くためにはどうすればいいのか」をまとめてみました。 症状① テーマが定まらないまず、書けないときの症状その①は、書くテーマが定まらないことです。 書きたいことはぼ

          noteが書けないときの症状と、処方箋5つ

          最強の編集者は「大阪のおばちゃん」である

          これは、先日雑談していたときに柿内さんがおっしゃっていたことです。 「大阪のおばちゃん」は最強の編集者である。編集者はみんな、心の中におばちゃんを住まわせるべきだ、と。 最強ポイント①ツッコミが入れられるおばちゃんが最強とは、どういうことか? たとえば、こういう感じで話す人がいたとします。 デジタルトランスフォーメーションが進んだアフターデジタルのニューノーマルな世界では、どのようなパラダイムシフトが起こるのだろうか。グローバリゼーションから取り残されガラパゴス化した

          最強の編集者は「大阪のおばちゃん」である

          「コンテンツ化」と「その人らしさ」の両立

          今日は最近悩んでいることをそのまま書きます。 読まれない文章は「存在しない」のと同じ……と、竹村さんのこちらのnoteに書いてあります。けっこうなキラーフレーズですよね。確かに目を引くし、つい読んでしまいます。 このnoteでおっしゃっているのは「どんなに中身がよくても、読まれなければ意味がない。だから、たとえ表面的なテクニックであっても、よりたくさんの人に読まれるような見せ方にしたほうがいい」ということです。 本当にそうだよなあと思います。そもそも読まれることを目的と

          「コンテンツ化」と「その人らしさ」の両立

          「ポメラ」だけ持ってデニーズに行ったら、めちゃくちゃ仕事がはかどった話

          今日はこちらの竹村さんのnoteにも書いてある「原稿に集中するための必勝法」を1つ実践してみました。 スマホもパソコンも、ネットにつながってしまうものは全部事務所に置いて、ポメラに原稿のデータだけを入れて、近くのデニーズで作業をしてみたんです。そしたら、ほんとに驚くほど仕事が早く進みました!いつもより1時間以上早く仕事が終わったように思います。 「ポメラ」というのは、キングジムさんから発売されている、文字を打つことだけに特化したデジタルメモです。ネットにはつながらないので

          「ポメラ」だけ持ってデニーズに行ったら、めちゃくちゃ仕事がはかどった話

          「バズるツイート」を書くために意識している5つのこと

          わたしは普段お仕事で、クライアントさんへの取材をまとめて「ツイート」を作成しています。その際に気をつけていることがいくつかあるので、ここでまとめてご紹介します(といっても、ほとんど竹村さんと『書くのがしんどい』からの受け売りなのですが)。 ①最初の10文字が勝敗を決める竹村さんに教えてもらったバズるツイートの法則があります。それは「最初の10文字で、読み手が求めるものが書いてあるツイートだと思わせる」ことです。 Twitterのタイムラインには、毎日たくさんのツイートが流

          「バズるツイート」を書くために意識している5つのこと

          「自分には何もない」と思っていたわたしに、編集者の先輩が言ったこと

          「わたし、なにか誇れるものとか、誰にも負けないくらい好きなこととか、ないんですよね。器用貧乏なんです」 昨日、柿内さんにこんなことを言いました。 趣味はいろいろあるものの、全部が中途半端で、語れるようなことがない。だから「オタク」にすごく憧れます。熱中できるものがある人はキラキラして見えるし、嫉妬すらしてしまいます。 「才能」は絶対、全員にあるものそのとき柿内さんがおっしゃったのは「絶対あるよ。才能は全員に絶対ある。なにかひとつは絶対に見つかるはず」ということです。

          「自分には何もない」と思っていたわたしに、編集者の先輩が言ったこと

          文脈にのるには、文章の「公開された姿」を想像しよう

          今日はクライアントさんのnoteをまとめて、竹村さんに添削していただきました。そのなかで特に「なるほど!」と思ったのが、 「読まれる記事にするには、それが公開された時のことを想像すべし」ということです。 「いいね!」ポイントをつくっておくまず想像すべきは、その文章が公開されたとき、読んだ人はどこに「いいね!」と思うのか? ということです。 たとえばnoteだと、よく記事を引用してTwitterに感想を書いてくださる方がいます。そこで「この文章を公開したら、読者はどの部分

          文脈にのるには、文章の「公開された姿」を想像しよう