minchan (Minoru Ueda)

遠い昔『誰かのために鳴らした鐘』への追憶のJourney。これは、今USBに残っている…

minchan (Minoru Ueda)

遠い昔『誰かのために鳴らした鐘』への追憶のJourney。これは、今USBに残っている詩をカタチにしておきたくて始める自分のためのNostalgic Note。

マガジン

  • あのとき、誰かのために鳴らした鐘

    自分のなかの自分は、いつも自分の想いを伝えたいと藻掻いていた。

最近の記事

消えない悲しみ

消えてしまうはずの悲しみが 思い出となって 積もっている いつまでも重たい私の心 いくら消えないでと 願っても あなたの笑顔が 薄れてゆく 終わることなど考えもしなかった ふたりの愛が 彷徨っている いつまでも暗い 私の心 いくら消えないでと 願っても 愛し合った日々が 遠ざかる 消えることのない悲しみに 私は いつも立ち止まる

    • 止まない雨

      突然振りだした 冷たい雨 冬が 駆け足でやってきたと 知らせている あと少しだから 走っていこう 君は きっと 傘もささずに 待っている 止まない 雨 あの角を曲がれば 君が待っている   止まない 雨   あの角から もうすぐ   あなたが 走って出てくる   わたしの傍まで 平気な顔をして   走ってやってくる   あなたの指が わたしの濡れた髪に   そっと触れるのを 待っている   あなたに 髪を触られるのが 一番好き

      • いっしょに帰ろう

        小さな桜貝ひとつ そっと掌に包み込む いっしょに帰ろう ぼくのうちまで 小さな桜貝ひとつ そっとノートのうえに置いてみる なんて言ってるんだろう 海に帰りたいのかな 小さな桜貝ひとつ もう一度 掌のなかに いっしょに帰ろう 君の場所まで

        • 振り返らない…

          「じゃぁ また」と 軽く右手を上げる あなたの癖 私が 改札を通って 振り返っても あなたは 必ず 私を見てた でも あの日から 振り返っても あなたを 見つけられない 「どうして?」と 軽く訊けないのが わたしの癖 あなたの気持ちが 私から 離れているのだとしても 怖いから 黙ってる でも あの日から 私が「ずっと、いっしょにいて」といった あの日から 軽く右手を上げた あなたは 私の背中をたしかめると すぐに 踵を返すようになった あなたの気持ちが 私から 

        消えない悲しみ

        マガジン

        • あのとき、誰かのために鳴らした鐘
          239本

        記事

          君のうた

          君が切り取った情景 ふたりの思い出の場所 涙のサヨナラ あの日の風景 あの日の言葉 風の匂いや 樹々のざわめき すべてを鮮明に思い出す 色あせたはずの思い出が 君のうたで 色を取り戻す 笑って別れましょうと 言っていたのに 君は ずっと泣いていた 今日だけは我慢しないと 言いながら 僕も 涙をこぼした 辛かったはずなのに 君のうたが 時を引き寄せる 君は どんな思いで このうたを書いたのだろう 忘れずにいたのかな 思い出にもサヨナラしたかったのかな それとも 僕と

          君に逢えない夜

          君の歌が聞こえてくる この砂浜に座っていると 波の音に混じって  君の歌が聞こえてくる 君の声が聞こえてくる この砂浜で星を見ていると 風の音に混じって 君の声が聞こえてくる 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 君の笑顔を思い出すと はやく逢いたくなる 部屋に戻ると 波の音も 風の音もない 時計の秒針の 動く音が 無機質に響くだけ だから 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 追い越せない 時の流れを 追い越したくなる

          君に逢えない夜

          そして、これから・・・

          僕は 太陽になりたかった すべてを明るく照らす太陽に 影の部分をつくってしまうけれど そこにさえ あたたかなぬくもりを 届けられる太陽に 僕は 風になりたかった すべてをやさしく包みこむ風に 少し寒く感じるかもしれないけれど そんなときでも 愛しい人の声を 届けられる風に 夢にもならない思いを 語り続けることしかできないけれど 僕の言葉が 誰かの心の扉をわずかにでも開けてほしい 僕の願いが どこかで 小さく叶えられればうれしい 太陽のようになりたい 風のようになりたい

          そして、これから・・・

          あなたと出会うために

          あなたと 出会うために わたしは 歩き出す 遠く 長い旅 険しい道 暗くて 心細くても あなたがくれた愛と勇気が わたしを強くしてくれる あなたと 出会うために わたしは 歩き出す 誰に何と言われても 笑われても 辛くて 心痛めても あなたがくれた愛と勇気を わたしは 強く信じる あなたの言葉を あなたの力を あなたの愛を わたしは知っているけれど わたしは あなたを知らない だから あなたと 出会うために わたしは 歩き出す

          あなたと出会うために

          さよならしていないから

          ひとつひとつ 拾い集めた 記憶の欠片を  隙間なく 埋めてゆく 君と出会ってから 別れるまでの わずかな時間を 辿りながら いつも最後に残る ひとつの欠片 何度やっても それだけは… 君が言った「さよなら」 その欠片だけは 置けない 僕は君に さよならしていないから

          さよならしていないから

          “穏やかな世界”

          君がくれた 贈りもの 僕たちが 見つめる世界の キーワード 遠く 遥かな 道 僕たちが めざす世界に 続く道 その世界を めざしたのだと その道を 進んだのだと 振り返ることができるように 歩いていこう 君がくれた 贈りもの なくさないように しっかり 心に抱きしめて

          “穏やかな世界”

          ~たゆたう~

          波にたゆたう小舟 どこに向かってゆくのだろう 僕に見えないところまで 明日になったら帰るのか 闇に隠れてゆくのだろう 君に言えないことばかり 月も隠れ 星もない 君も見えなくなってしまい 僕も夜にたゆたうばかり

          魂の声

          どんなに辛いときでも  ひとりで寂しくても あなたの優しい声が  わたしを励ます 地平の遥か彼方  見知らぬ街にいても あなたの祈りが  わたしの心に灯をともす 大空 越えてゆく  わたしの祈り あなたに  届きますように ふたりの魂の声が呼び合う ふたりを分かつものすべてを越えて

          君に逢えない夜

          君の歌が聞こえてくる この砂浜に座っていると 波の音に混じって  君の歌が聞こえてくる 君の声が聞こえてくる この砂浜で星を見ていると 風の音に混じって 君の声が聞こえてくる 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 君の笑顔を思い出すと はやく逢いたくなる 部屋に戻ると 波の音も 風の音もない 時計の秒針の 動く音が 無機質に響くだけ だから 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 追い越せない 時の流れを 追い越したくなる

          月と風

          君は月になりたいといった 僕は風になりたいといった 君のほうが あたたかい 君のほうが やさしい 君は月になりたいといった 僕は風になりたいといった 僕のほうが 気まぐれ 僕のほうが 身勝手 でもね 僕は それでいいと思っていた 君が月になったら 僕を見ていてくれるでしょう 僕が風になったら 君を包んであげられる でもね 月と風になってしまったら ふたりは出逢えないかもしれない だから 僕は 今 迷っている 風は 悲しいかもしれない

          星の瞬き

          星の瞬き じっと見ていると 悲しくなる 誰のための輝きなのか 誰が見つめているのだろうか 星の瞬き ずっと見ていると 悲しくなる 夜にしか逢えないんだよね 季節が変わると逢えないんだよね 星の瞬き そっと目を閉じても なくならない 星の瞬き きっと 明日も 逢えるよね

          冬の道

          高い空 冷たい風 さざめく乾いた音 舞い落ちる小さな扇 瞬く間に織り上がる 黄色い絨毯 靴の下で葉が潰れる音 早く土に帰ってと憂う 遠い雲 駆ける風 かまびすしい雀の声 疲れを知らない喧騒 届かぬ想いと知りながら 叫んでいるのか 叶わぬ恋と告げられても あなたに逢えることを願う 届かぬ願いと知りながら この道を歩いている