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#私がみんなの進路委員会に参画した理由~②高橋貴一さん~

皆さんこんにちは!
第一弾からお時間が空いてしまいましたが、、 #みんなの進路委員会に参画した理由 という、ハッシュタグリレー形式の記事でメンバーの想いを紹介していきます。

第二弾は、高橋貴一さんです。

プロフィール
1994年生まれ
生まれ:愛媛県松山市 
育ち :香川県丸亀市
高校 :坂出高校
大学 :愛媛大学
経歴 :北九市の公立小学校教諭2年⇨愛媛県松山市の公立小学校で1年勤務                  ⇨2022年8月ハイテクハイアメリカの大学院(オンライン)に合格                *2022年入学辞退⇨広島県大崎上島町地域おこし協力隊として赴任

◆みんなの進路委員会に参加することになった経緯
小学校の先生時代から広島県の離島の学校内にある塾で働く今まで「出会い」と「挑戦」をキーワードに実践を続けています。ただ公立小学校や離島の子どもたちはインターネットを使って世界とつながること当たり前になっている現代でも海外に触れる機会があまり多くありません。そこで海外もキーワードに公営塾で担当しているキャリア教育「夢ラボ」では、世界を渡り歩く旅人や海外大学生に講演を依頼して、様々な世界に触れてもらう活動をしていました。校内で英語カフェを立ち上げるなど英語科の先生と協力もしながら、世界は広くてたくさん選択肢があることを伝えたかったのですがやはり人手不足を感じていました。そこでタイミングよく代表の谷村さんにお声掛けいただき、「選択肢を伝え続ける」という理念に共感したので、みんなの進路委員会に参画しました。

◆現在お仕事されている公営塾とはどんなものですか?
一言で表すと、町が運営している塾です。学校の中に塾があり、オンライン・オフラインを併用した教科授業やキャリア教育「夢ラボ」を実施しています。元々学校の中に塾は無かったのですが、「高校魅力化プロジェクト」という社会に開かれた学校作りの一環として設置されました。

◆なぜ地方の子どもたちに「世界の視点」を持ってもらいたいと思ったのですか?
コロナで社会が変わった結果、世界の裏側とも簡単につながれる世の中になりましたが、そのチャンスを活かせている人が少ないと感じたからです。コロナで悲観的になっている声も聞こえましたが、そうではなく、もっと選択肢があることを知れば、「ピンチをチャンスに変えられる」と思いました。都市では外国人と仕事をするのは当たり前ですが、地方にいるとなかなかその感覚はありません。「世界の視点」を持つことで、夢のきっかけや思いがけないチャンスがめぐってくるかもしれないということを伝えたかったので、海外に目を向けています。

◆教育に関心を持った理由は何でしたか?
幼稚園の頃から小学校の先生になりたいと思っていたので、自然と教育に関心を持っていました。父が先生で、幸せな人生を送っていたのをみていたので「教員になったら幸せになれる」と思いこんでいたと思います。また、小学校6年生のときに、「迷ったらgo!!」という素敵な言葉をくれた先生に出会い、その時のクラスのような笑顔で楽しい教室と学ぶ楽しさを伝えたいと小さいながら思うようになりました。しかし、それだけ大切で楽しかったクラスだったからこそ、ある出来事で突然「いじめ」られているのではないかと何気なく言われたことが深い心の傷になってしまいました。それがきっかけで「笑顔」がわからなくなり、中学校、高校は本当に苦しかったですね。

◆そんな中で、大学時代の出会いが1つの転機になったんですね。
そうですね。大学で「自分のままでいいんだ」と思えるようになりました。愛媛で素敵な人々に出会って、心救われる経験をしました。就活でES(エントリーシート)が思うように通らず疲弊していて1ヶ月くらい引きこもっていた時期があります。それでも笑顔でいたら何とかなると思って無理をしていました。ただ、やはり限界が来てその時所属していた防災団体の大人の人に辛いことを伝えたら、「本当は分かっていたよ。もっと早く言ってほしかった」と言葉をもらって、本当の自分のことを見てくれていることが分かったことがきっかけで自分のままでいいんだと感じることができ、少しずつ心の傷をいやしていくことが出来ました。その後も異業種交流会で出会った経営者方々や同じ大学の友人や学生団体の後輩のおかげで、時間をかけてありのままの自分ですごすことができるようになったと思います。

大学時代の1枚

◆Teach For JapanというNPO法人にも所属していたとのことでしたが、どんな点に共感していたのですか?
Teach For Japanは、教員免許がなくても選ばれた人が研修を受けて、教師として2年間働くことができるプログラムを提供している団体です。私は教員免許を持っていますが、多様な出会いを子どもたちに伝えられるという点では、熱い想いや多様なバックグラウンドを持った仲間がいるこの環境は魅力的でした。実際、企業で働いた経験を持つ先輩方や同年代でも出身地や経験が全く違う同期と過ごすことが出来て、とても大変でしたが人間的にも成長できた時間でしたし、今でも大変お世話になっています。。

◆教育にも多様なアプローチがあるんですね。お話しを聞いていると、熱い想いが伝わってきますが高橋さんの原動力は何ですか?
2つあります。1つ目は「夢」です。色々なことに興味が湧き、やってみたいという気持ちが出てくるのでいつもワクワクしています。留学で知った新しい世界と出会った時に似てますね。間違いなく原動力になっていると思います。2つ目は、「貢献」です。自分の言葉や経験で目の前の人が変わる瞬間、何か気づきを得る瞬間がすごく嬉しいです。元々さみしがり屋なので、自分と関わってくれた人への感謝から役に立ちたい、と自然と思ってしまいますしね。

◆最後に、今後の展望について教えてください。
まずは目の前の生徒や島にしっかり貢献することです。実は2019年∼2021年アメリカの大学院を目指して受験勉強をし、大変ありがたいことに合格をいただいていました。しかし、円安の状況や自身のキャリア、島のお仕事など多方面から考え、今は生徒にしっかり向き合うことがベストだと思ったので辞退しました。
 できた時間を生徒、島、学校といった三法良しのプロジェクトを作る準備に当てたいと思っています。様々なプロジェクト学習で責任者を務めているので、生徒が「思わず夢中になる時間」を作るために、「出会い」と「挑戦」をキーワードに向き合っていきます。
 しっかり生徒をサポートする実力が付き、次のステージについて考えてもいいと思えるほどの実績ができてきたら、プログラムマネージャーや学校の管理職といった文化作りができる立場にチャレンジしたいと思っています。それはいつになるかわからないので、やはり今は大崎上島で一歩づつ努力していきます。



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