見出し画像

他者とともに生きること

先日あった、ちょっとしたこと。
お世話になっていた人が引越しをするということで、お別れをしました。

どんな関係性だったか、具体的にはあえて言わないけれど
彼女は私のことを本当に気にかけてくれました。

彼女が最初に私に声をかけてくれて
それからいろんな話をしました。
彼女の娘さんは精神的につらくうつ状態になることもある、といった話をしてくれました。
「私もそうなんですよ」と言ったら、彼女は「そっか」といって、なんでもないことのように笑いました。

私は彼女の仕事場のお客さんだったのですが、久しぶりに行ったら彼女はいませんでした。

彼女の同僚に聞いたら、引越しをするので仕事を辞めたのだ、と話してくれました。

私は彼女にちゃんと感謝の気持ちを伝えていたのか。考えて後悔しました。
優しさに甘えて、素直になれてなかった。

幸運なことに、彼女の同僚のおじさんが彼女に連絡をしてくれて、その日ちょうど会うことができました。
最後に話をしたことは、私のなかで結構大きな出来事でした。
初めて、自分の意志で心からのありがとうを伝えられた経験でした。「自分らしく生きて」と言われたことは忘れません。

私たちは、本当ならほとんど赤の他人として生きていくはずでした。

人生は、ご縁の連続。
彼女が私に声をかけてくれなかったら、お互い名前も知らずにすれ違うだけだったと思います。

本当に些細な出会いでも、それが人生の契機となることもある。

だから、縁を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたい。

と、ちょっときれいごとのように締めましたが、
彼女の同僚のおじさんにはその後「本当にありがとうございました!」と言いました。おじさんナイスプレー!

それも、おじさんが私のことも彼女のことも知っていて、大切に思っていたからなのかな。

まあ結局、なにかのきっかけで「他人」から「大切な人」になることもあるわけだから、人生なにがあるかわかんないよね、って話。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?