見出し画像

山奥暮らしを始めることにした

どんなときが一番幸福に感じるか、そう問われたら私は迷わずこう答える。

山の中で人目を気にせず青々とした緑、動物の声や木々の揺れる音、心地良い風を感じながらゆったりと過ごすこと。

気の置けない人と同じ時間を過ごすのももちろん楽しいし、元気が出る。好きなゲームをやるのも、美味しいご飯屋さんを開拓するのも、カラオケに行くのももちろんとても良い気分転換にはなる。

でも、自然が与える幸福度を超えるものはなかった。それぐらい、私は自然が、とくに山が大好きだ。


そして最近、ポツンと一軒家に出てくるような山奥にある古民家で生活したいと強く思うようになった。前からいつかはそういう場所で暮らしてみたいと思っていたのだが、どこか決意が定まらず「今はお金がないし…」「もっといろんな知識を付けてからじゃないと無理かも」とか、自分に言い訳ばかりしていた。


でも、私はそんなに先の未来を見て生きていけるほど強い人間ではない。実際、5~10年後くらいかなと考えていたら先の長さに憂鬱な気分になってしまっていた。


最近は、周りを見ると人生の一般的なステージをどんどん進めている人が目に付く。親からも、周りの人と同じような道が一番いいとそんな風な話をされる。

そんな人たちに囲まれていると、いつの間にか周囲にいる多くの人たちがたどっているルートが最も正解の道であると錯覚し流されそうになる。心の奥底では、そんな道はつまらない、もっと自分のやりたいように自由に生きていたいとそう望んでいるはずなのに。


だから、もう何年も先とかではなく近いうちにとにかくやってみようと思ったのだ。ちょうど、私が理想とする暮らしをすでに実現している人を見つけて、今の私でもできるのではないかと思えたのもある。


ただ、明日からすぐに山奥暮らしをスタートできるわけではない。1~2年以内には実現しようと思っているが、現段階ではまだ良い物件が見つかっていないのだ。


でも、物件が見つかるまで何もしないのはなんだか嫌なので、野菜のプランター栽培を始めてみた。近所の農家さんが「使っていない畑があるから使ってもいいよ」と言ってくださり、明日からは畑も借りる予定だ。

近くに釣り具屋さんができたので、今度の休みには釣り道具を一式揃えて渓流釣りなんかも始めてみようと思っている。

山奥生活に向け、今できることを少しずつではあるが進めていたら、なんだか毎日に彩りを感じ始めてきた。いい兆しだ。


山奥生活を始めたら、農業だけでなくヤギや鶏の飼育もやってみたい。できたら、お弁当屋さんとかレストランとかそういうのも開業してみたい。


うまくいくかは全くわからないけれど、そうやって夢を膨らませながら本業やバイトでお金を稼いで貯金をしつつ、趣味や山暮らしに向けた準備をしている今は数週間前の自分が考えられないくらいすごく楽しくて充実している。


山奥暮らしを1~2年の間にスタートさせると決意してからは、他人を見ても全く動じなくなった。他人は他人、自分は自分。その意識がいい意味で強くなった気がする。


これからも私は、自分がやりたいことを大切に、そして実現に向けて今できることを一ミリずつでも進めていく。それが、私の幸せにつながっているはずだから。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?