見出し画像

僕らはまた今日を記憶に変えていける


伝説の夜でした。


2018年8月15日。千葉県、ZOZOマリンスタジアム。

いつ来ても風が強いこの場所。
この日も例外じゃなく、吹きすさんでた。

2008年9月7日の活動休止以来、約10年ぶりとなるライブツアー。


”THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018”



目撃してきました。(GEN風に)



オープニングアクト(ってほんと凄いな)のONE OK ROCKがいよいよこれ完全版なんじゃないか、これを超えるバンドっているのかなくらいのレベルのライブをしてて、全身打ち震えた。世界をみているロックバンドの偉大さを知った。
通して話をきいていると、今回の彼らの復活ライブにはワンオクの力なくては実現しなかったんだろうなと思うと、本当に感謝しかないし、やっぱり言い続けることと行動できることがすごいと思う。


期待にみちた空気の中で始まったステージ、やっぱり最初はSupernova!まってた、まってたんだよーーーーー。



「こんばんは、ELLEGARDENです!」

夢をみているようだったけど、確かにそこにいた。細美さんと、うぶさんと、高橋さんと、高田メタル。エルレの4人。
私達3万8千人と、会場に入れず音漏れで聴いていたたくさんの人、そして来たくても来られなかったもっとたくさんの人たちの青春、おかえり。



彼らが演奏する曲ひとつひとつ、みんながかみしめながら、じーんとしながら、全力で盛り上がっている光景があって、みんな、細美さんと交わした約束を忘れずにここに集まってるんだなと思って胸があつくなった。

約束の歌。
思えばエルレの曲たちはずっとそばにいたんだな、と。「September 9th it’s a sunny day~」で始まるNo.13は必ず誰かが9月9日に歌っていたし、高校の体育祭の思い出は「Salamander」だ。(応援団が曲で使ってた。センス。)「風の日」「ジターバグ」「高架線」どれもこれも、いつもほんのすこし前向きにさせてくれる、気持ちをちょっと後押ししてくれる、そんな存在で、いつかまた聴けたら、なんてずっと焦がれてたんだ。


中盤のMCあけ、「懐かしい曲を」といって(誰もが「いやぜんぶ10年ぶりだよ」と突っ込んだ)、何度も何度も繰り返し聴いたイントロから始まる「Missing」は、いろんな感情がないまぜになって、当時の記憶とか匂いとか、目の前の景色とか、吹いてくる風とか、夜空とか。いまこの瞬間、生きていられて幸せだなと思った。おかえり、とつぶやいた。

「lonesome」でずうっと高橋さんのほうを見る細美さんは笑顔で、途中でベースにも向きながら。変わらないな、と思った。

いや、正確にはわたしはエルレのライブを生でみたことはないんだけど。
きっと10年前も、こんな風に楽しく、音を重ねていたんだろうなと。


次から次へ、演る曲ぜんぶが名曲すぎてずっと堪えてたけど、「サンタクロース」の細美さんの優しい声にもうすべてをもってかれた。それやるの、と思った。ずるい。

ワンオクのライブも素晴らしかったし圧倒されたけど、技術や上手さじゃない、実直に重ねてきた時間や関係性が音に表われていて、エルレの4人とエルレを愛するひとたちがつくりだす空気がほんっとうに最高で、あったかくて、涙がでた。

なんだろな。感動とかじゃなくて、嬉しいとか、せつないとか、そういう気持ちじゃなくて、ただただ涙がでてくるっていうのは初めてで、説明できない気持ちでずっとみてた。


ロックスターなんて大それたもんじゃないけど、今日だけはロックスターになろうかな。なんていっていたほそみさん。

きっと昨日一晩で、たくさんのひとのエネルギーを生み出した。

ほそみさんの声と、人と、4人の音。

宝物だ。

彼らにとっても、私達にとっても。



「エモい」なんてもうありふれた言葉なのかもしれないけれど、とってもエモーショナルな、そんな平成最後の夏の夜でした。

めいっぱいの感謝をこめて。

ありがとう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?