足りなくていい。
29℃…日陰でこんなに暑いの?
避暑地が避暑地でなくなる日も近いのではないかと思う、7月はじめ。
ようやくライター活動を始めました。
温泉街に佇むお店で
「今日も人が歩かないねぇ…」
と言っているだけの一町民が<ミナカミハートライターズ>として何を発信できるだろう。書き始めた今でも答えは出ません。
さしあたって告知することもないので、
とりあえず、みなかみで生まれ育った感想を書いてみることにしました。
私は今はなき近隣の保育園、そして小学校・中学校(現・小学校)へ通い、クラスの顔ぶれがほとんど変わらない中で成長してきました。
(懐かしむ母校がなくなって少し悲しい)
私の覚えているこどもの頃の遊びは
自転車で町中を駆け回って山の方に行きすぎて親に怒られるか、
川で遊んで服をびちょびちょにして親に怒られるか、
流行っていたDSやWiiのやりすぎで親に怒られるか、
射的屋さんで店番して親に驚かれるか、
こんな感じです。
何が言いたいかって、
やることが限られていたんですよね。
今でこそスマートフォンでゲームしたり映画が見られたり、
ネット通販で物が買えたり、
どこに住んでいても変わらない暮らしができますが、
10、15年前には想像もできませんでした。
雑誌で見るおしゃれな洋服も、少女漫画によく出てくる隣のクラスのあの子も、別世界の話だな〜と思っていたのを覚えています。
みなかみを愛し、盛り上げようと奮闘するおじさん(実父)
の元に生まれたのに、
みなかみを好きかと聞かれて首を縦に振るこどもではなかった気がします。
もちろん、お祭り男(実父)
に育てられたのでお祭りもイベントごとも大好きでしたが、
それとこれとは話が別です。笑
みなかみっていいところだな、なんて感じたのはUターンで帰ってきてから
大学生の間、4年間東京で暮らしました。
都会、すごい。コンビニなんて無数にあるし、
歩いて映画館行けちゃうし、夜も街が明るい。
不便なんて言葉は無縁で、なんでも『ある』。
だけどその生活にも慣れてしまえば退屈に。
こどもの頃に見た映画の内容は覚えているのに、
最近見た映画のタイトルは思い出せない。
『足りない』中で何かを見つけ、ないなりに楽しんでいたあの頃が恋しい。
そんなこんなでみなかみに帰ってきて1年ちょっと、
今はこどもの頃より田舎暮らしを満喫しています。
蛇口から出る水が美味しいこと、
緑がたくさんあることが当たり前じゃなかったと感じながら。
遊歩道を散歩して季節の移り変わりを感じたり、山道ドライブしたり…
やっぱりちょっと『足りない』けど、
都会での生活よりも「今」を楽しんでいる気がします。
私にとって、生きる場所
今でもみなかみは観光地??と、ふと思うことがあります。
遊園地も動物園もないし、名物料理もあるわけではない。
「ここら辺で何かやることってありますか」と聞かれて
「う〜ん…」て言う時の気まずさを何回経験したことか。
ただ、みなかみは生きる場所としてオススメできる
財の宝庫と言える。
それは他のライターさんが今まで綴ってきたことや、これから発信していくことで伝えていけたらと思います。
今回、私が言いたいことは、
みなかみで、こどもを育てる大人たちへ みなかみで育ったこどもより
●大人と同じくらい、みなかみが好きと言えるこどもは少ないけど、いつかその良さに気づく日が来ます
●もしこどもが「みなかみはつまらない」と言っても、その『足りない』生活を存分に味わわせると良いでしょう
●親がみなかみを楽しんでいること、好きなことはこどもに伝わります
と言うことです。
そんな感じで私の一投目を終わりにします。
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◎文・写真:なみ(Uターン・飲食店勤務)
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