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【本】血糖値のコントロールが最大のカギ「医者が教える食事術 最強の教科書 牧田善二(著)」

流行にはやった医者が教える食事術の本。今さらながらどんなものかと思い読んでみました。昔カロリー計算しながらダイエットやっていた自分にとっては「カロリーではなく糖質を減らすことがダイエットにもつながる」という理屈は拍手したい。摂取カロリーが消費カロリーを下回らないと痩せるわけはないのはもちろんですが、カロリー信仰の時代に抵糖質、糖質コントロールを打ち出したのはものすごく意味がある。

著者が発している「糖質を取りすぎることで血糖値が上がり全てのパフォーマンスに支障が出る」という話は、お昼ご飯を食べ過ぎて1-2時頃常に眠たくなっていた自分にとっては納得しかない話だった。お昼ごはんのお米を減らすだけで、腹7分くらいにしておくだけで、、、、とても大事。満腹は敵になる。

しかしながら問題はそれ以外の記述内容である。「プロテインやアミノ酸など、人工的に作られたものは腎臓を壊す」や「オリーブオイルはエキストラバージンオイルならいくらでもOK」「イーストフードは発がん性がある」など科学的根拠に基づかず不安を煽る内容が多く、人工物は危険で危ないものという内容ばかり。人類の英知を全否定してとんでも理論でまくし立てている記述は極論過ぎて恐ろしい内容だと思う。添加物=悪という図式も本当によくない。ところどころ「~らしい」といったような不確かな情報で文章を書いてもいるのもひっかかる。医者の噂話を聞かされてもなと。。。

全ての文章を確かな文献を参照して記述しろとまでは言わないが、「医者が教える」と書いている以上は素人が見てもわかる極論は避けていただきたいなと嫌悪感が出てしまった。

でもまちがいなく「糖質」を避けることで血糖値をコントロールすることができ、ダイエットに効果的なことは間違いないと思う。ゆえに悲しい本。



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