音楽についてのひとりごと

全盛期の西野カナが活動休止するとニュースになった当時、「永遠に女子高生のカリスマではい続けられないもんなあ」と、同世代だった私はぼんやり思った。30代になったら30代なりの恋愛や生活の歌を歌った方がきっと自然で、いつまでも「恋人への私のトリセツ」を歌い続けられないだろうなあ。


アジカンのゴッチは「消してリライトして」と叫んでいたのが
「wonder future」と決意しながら未来を歌うようになった。

スパルタローカルズのコウセイさんは「ばかやろう」とぶちまけていたのが
「産まれてよかったな」と自分を肯定した歌を歌うようになった。

アナログフィッシュの下岡さんは狂気で尖り上げた曲から
世界で起こっていることに静かに怒り解決を願って
更に一人一人のつつましい生活を重ねながら歌うようになった。

一人のミュージシャンが歳を重ねて
社会や個人に色々な出来事が起きて
価値観が変わったり積み重なったりして
作る曲が変化していく様がとても面白い。人生を観させてもらっている。
私も同じように歳を取っていくので色々と変化していく中で
その人の気持ちと重なる部分や教えてもらう部分がある。

粗削りで尖っていた昔の曲を聴いては「この時こんなに世の中に不満を持っていたのね~」とにやつき、最近の曲を聴いては彼らの今までの歩んできた人生を勝手に妄想して胸が熱くなる変態な邦楽オタクの独り言でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?