見出し画像

鏡を置いて自分の表情を見て話す

ふと思い出したんだけど、一番初めに就職した会社は社会人の基礎を学ぶ機会が多くて、その中に「電話応対」というものもあった。私の実家は自営業をしていることもあり、電話応対はそんなに苦手ではない。
その後も放送部であったり、今も配信しているのでもともと話すのが好きだからというのも理由の一つとしてある。
多分もう一つの理由が「耳がいいこと」かもしれない。得意先とか取引先の会社名を聞き取るのが結構得意で、取引先でよく電話がかかってくる一覧表のようなものを受け取っていたけど、その中から探して担当者が誰なのか見つけるのも得意だった。だから電話応対は嫌いではなかったし、慣れてきたら「ながら」で対応できるようにもなった。

そんなある日のこと。電話を切ったら隣に座っていた先輩に「電話に出るときに鏡をデスクの上に置いて自分の表情を確認してみるといいよ」って言われた。置いてみたところ私の口角は下がっていて、そういえば声に不機嫌さが乗ってしまっていたかもしれないな…とぼんやり考えた。先輩は「笑顔なら喋る声にもその感情が乗るし、声だけでも相手に感情って伝わるから!minamiちゃんの声はすごく聞きやすいし、そこに笑顔も加わったら絶対素敵だよ!」って言ってくれた。
後輩の指導がこんなに完璧な先輩いる?私は言わずもがな上機嫌で電話対応ができるようになった。

その数年後、自分がその会社を辞める時にほとんど関わったことのない地方の支社の人からわざわざ電話があって、「minamiさんの声を聴くたびに元気もらってました!これからも頑張ってください」って連絡もらったっけ。
そういうのって自分の糧になるし、いつまでも心に残るよね。

ただ、その時の「鏡を置いて自分の表情を見てから喋ること」を忘れてたことに気が付いたから、そこも意識しつつ話そうと思う。叱らず優しく褒めて伸ばしてくれた先輩に感謝しながら、今日も楽しく配信します。

みんなも電話する時や配信するとき、これ試してみて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?