変わらないものはない(2)LCCでなくても座席指定が有料

勤続×周年で、来年会社が5日間休みをくれることになりました。この機会に一度行ってみたかったバリ島のコンラッドに行くことにしましたが、航空券の値段が一万円以上動きまくってて安定しません。その度に一喜一憂するのに疲れて、値段の安定しているハノイにしようかと別の迷いが出てきた矢先に「はしごしちゃったらどうでしょう」という冗談半分の意見をいただきました。

そこでふと、ユナイテッド航空のマイレージのことを思い出しました。ハノイもバリ島も同じ片道二万マイルのエリアにあり、ハノイを途中降機地と見なせば両方廻っても単純往復と同じ四万マイルで発券できます。無料であれば値段の上下もないので悩むこともなくなります。
早速、羽田→ハノイ→シンガポール→デンパザール→シンガポール→成田でマイル発券しました。ユナイテッド航空の画面でシンガポール航空運航区間のハノイ→シンガポール→デンパザール→シンガポールの座席指定が出来る事が判ったので指定画面を出してみたら前方十列の席が選べません。

普段は別に気にならないのですが「ハノイ→シンガポール」と「シンガポール→デンパザール」間の乗り継ぎ時間は75分。そしてシンガポールのチャンギ空港は一つのターミナルの真ん中から端が徒歩17分という東京駅の中央線と京葉線の乗り換えレベルの規模です。そんなターミナルが4つあるので、違うターミナル同士のゲートに当たるとモノレール移動が入って東京の京葉線から秋葉原の総武線レベルの話になりかねません。

前に十列あるということは飛行機から降りる時、四十人自分の前にいる訳なのでさすがにここは前の方の座席を確保したい所です。それにしてもなぜ選べない‥と問題の区間を運航しているシンガポール航空のウェブサイトを見て謎が解けました。

以前からシンガポール航空は足下の広い座席を別料金にしてましたが、その考え方を進めて前方エリア一群の座席も別料金を取る仕組みにしていた次第です。
とはいえ「乗り継ぎがあるので通してください」と四十人を無理矢理押しのけるのは心が折れますし、自分一人が特別扱いされる理由もありません。前方エリアをわざわざ指定する人は早めに降りたい理由がある人が殆どでしょう。
ということで、九百円程度ですむことなら金で解決と即決。決済手段にマスターパスを選んだのですが「決済に失敗しました」とのメッセージが。しかし画面上では前方座席が選ばれた形に。

宙ぶらりんな状況も違う意味で心が折れますので、昼休みにシンガポール航空に電話したところ「お金がもらえてないので、仮指定の状態になっている」とのこと。係の人は親切に「チェックインするときに空いてたら無料で座れますよ」とアドバイスしてくれたのですが、やはり精神的な安定を金で買うことにしてその場でカード番号を伝えて決済してもらいました。

座席指定一つ取っても航空会社間で有償無償の線引きが違うわけですから、自分の経験が全てではないことを肝に銘じないと‥と考えさせられました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?