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子どもまんなか〝京都一子どもたちが輝く地域へ〟               ~地域で見守る子どもの未来~


「自分の好きなこと、打ち込めることを見つけて欲しい。そして、自信に変えて欲しい。〝やればできる〟と子どもたちに知って欲しい。」と熱い思いを胸に、子どもと汗を流す大人たちがいます。そんな大人たちと関わることで、こころもからだも大きく成長した子どもたちがいます。

堀之内コーチと初期メンバー

今回、地域交流の希薄化が進む中、地元の子どもたち数人を誘い、令和3年に九条塔南小学校で陸上クラブを立ち上げた古田彰男代表にスポットを当てました。東寺ハウジング代表取締役でもある古田氏。地元を愛し、より住みよい街へと日々奮闘されています。


古田彰男代表

娘さんが運動好きであったこともあり、「スポーツで子どもたちを輝かせよう」と思い立たれ、「地域貢献をしたい」と以前から考えておられた京都TFC(※1)の堀之内直紘氏をコーチに迎え入れ、陸上クラブを設立。九条塔南小学校の敷地を借りて、無償で活動されています。
(※1)京都TFC:幼児年中~小学6年生までの男女が約130名所属する陸上クラブ。

立ち上げ当初に京都府下大会で上位に入り、全国大会に出場。全国大会でも上位の成績を収めたことをきっかけに、子どもたちのやる気は日に日に増し、練習量も自然と増えていったそうです。分け隔てなく、こども達が努力できる場となっていったのです。
練習をさぼりがちだったメンバーもいたそうですが、今や周囲が驚くほど陸上に没頭し、大会を目標に日々汗を流しています。4名ほどだったメンバーは徐々に増加し、きょうだいで所属する子どもたちも出てきました。現在は30名近くの子ども達が所属しています。不登校気味だった子どもも、陸上クラブを通じてどんどん明るくなり、休まず練習に参加するようになったそうです。

準備も後片付けも自分たちで行います!


中学生になった子ども達も、時間の許す限りコーチと共に
小学生にアドバイスをしながら練習に参加します。
運動が得意でも苦手でもそんなこと関係なくとても楽しそうな姿が印象的でした!

次に、「地域で子どもたちを育てたい」という古田氏の願いは、教職員や教育委員会を動かしました。初期メンバーの小学校卒業を機に、陸上部がなかった九条中学校に、新たに陸上クラブを立ち上げたのです。在籍する子どもたちは皆それぞれに部活動をしながら、陸上クラブにも所属しています。全国大会や近畿大会などで成績を残す子どももおり、「とにかく楽しい。みんなと一緒に頑張れることが一番の魅力。」と、お互いに刺激し合いながら練習に打ち込む姿は、本当に生き生きとしていました。

大会での一コマ

また、古田さんは同時に保護者会も立ち上げ、保護者同士のつながりにも尽力されました。大人が気にかけ寄り添うことで子どもは成長し、子どもたちの輝く姿で大人も変わると痛感されたそうです。
 
ただ一方で、好きなことや打ち込めることがなかなか見つからない、見つけられない子どもたちもいます。そんな時、そばにいる大人や友だちの存在は、とても大きな影響力を発揮します。秘められた無限の可能性を子どもと共に発掘し、守っていくことも大人の大切な役割だと感じました。
 
最後に「大好きなこの南区から、子どもたちを輝かせたい。地域で子どもたちのこれからを見守っていきたい。」と力強く語ってくださった古田代表。
地域とつながり、未来に向かって進む子どもと大人たちの姿に、これからも期待します。

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