今年の我が家の夏休みの計画では、沖縄に行くことになっている。
夫は大の沖縄好き。
何度、現地の人と間違われたかわからない。

それはさておき、私は今回の沖縄旅行、西表島に行きたかった。

なぜなら、息子が数ヶ月前に、本で西表島の生物について読んで興味を持ち
私にボソッと「西表島に行きたい」と言っていたからだ。
息子はそんなこと忘れたかもしれないが、私の心にはずっと
「西表島に行かなくちゃ」が残ってしまった。

そんなわけで夫にも説明し、西表島と石垣島へ行く計画を立てていた…
のだが、
数日前になり、夫が西表島のホテルをチェック。
夫はホテルが好きで、というかリゾートが好き？
その夫の好み的に西表島のホテルは「違った」らしい。

「小浜島へ行こうよ」と言い出した。
この時、夫の頭の中からは「なぜ私が西表島へ行きたいと言ったか」は
すっぽりと抜け落ちている。
なぜなら、夫の頭の中で私との会話は１日持てばいい方だから。

「小浜島と西表島、そんなに大して変わらんて」

ここ。私が引っかかったのはここ。
いや、なんていうか…違うよ？？？
距離の話？
いや、何が違うか説明しろって言われたら私も両方行ったことないから、
知らないのよ。だから、この時夫に明確に説明することもできずに
もう黙ろう、と決めたのだけれど、
私の中では違うの。

小浜島と西表島は違うよ？
もちろん島民の方からしたらもってのほかのこの会話であるが、
それはこの夫婦間の会話における「違い」として
夫も会話しているのでそれはご容赦いただきたい。
夫婦にとって、小浜島と西表島がどう違うのか。
それを明確に説明することは難しい。
お互いにそこへ行ったことがないのだから、
どう説明するか。それは大変に難しいのだけれど、
私にとってこれはミュージシャンにおける「音楽性の違い」ぐらいに
繊細かつ重大な問題なのではなかろうか…
と、ここ数日悶々としている。

そもそも夫の「せっかく旅行いくんやから、俺が納得するところに
俺のお金を出したい」みたいなニュアンスの言葉にも
引っ掛かりを覚えている。
夫には何度もその考え方を正してほしいと試みているものの、
その場その場で私との言い争いを避けるために、納得したふりをしているが
夫はちっとも納得していない。
世の中の流れからいえば、私はきちんと家庭内でその考え方を
明確にして、次世代の子ども達にその考え方を引き継がないように
戦うべきなのかもしれないが、
戦っている方には大変申し訳ないが、
日々過ごす身としては、夫の考え方を変える、というのも
大変な労力を要し、日々家庭内円満に行けばいいや、
と真剣には戦っていない。
ところどころ、意見を言ったところで、それは夫婦間の会話の一部として
日々流れていく…
人を変えるって難しい。
自分が変わるしかない、とはまさに。
互いに揺れ動く心情というのも見て取れる。
自分を上に置きたい気持ちと、相手への牽制。
相手への感謝もあるが、自分のことも感謝してほしい。
そう、お互い様。
夫も私への感謝の気持ちもあるが、「俺が…」という気持ちも
拭いきれない。
それは私の感謝の表明の仕方が足りないとも言えるし、
私自身、強がろうとした結果が、相手を貶めて、そう感じさせているのかもしれない。我々、互いに低俗だからつい、張り合っちゃうのよ。と、私は思っている。

といった具合で、
私との会話を忘れ、行き先を変更した夫に対して
モヤモヤとしている次第である。
行き先の変更云々さておき、
西表島と小浜島は違うんだよ？？？

でも、夫にしてみれば、
「そこ？」なんだろうな、と思うので黙っている。
「今、重要なのは行き先をどうするかでしょ」みたいな。
いや、そうなんだけれど、
夫もそういう意味で言ったんじゃないんだろうけれど、
だって西表島と小浜島は違うじゃん。
夫にはしつこくいえないので、ここに記している次第である。

我が家はテレビのニュースなどを見ながらよく会話をする。
というか夫がよくテレビに対して話しかけている。
それにたまに私も反応して会話になる、という流れなんだけど、
夫はテレビに話しかけているので
（本当は私に話しかけているんだけれど、私がスルーしているのかもしれない）
一人で完結していることが多い。
たまに、同じことに憤っているようで、あれ？微妙に違うことに
憤っているよな、と思うことがある。
違う人間なのだから、それも仕方のないことであり、
大したことないかもしれない。
が、これってやっぱり音楽性の違いかな。
いや、方向性の違い？
よくバンドの解散やグループの解散で言われるアレ。
ちょっと行ってみたかっただけです。
ホントすみません。
今のところ解散予定はありません。（知らんがな）

とりあえず今回の沖縄旅行で西表島には日帰りで行って、
小浜島と西表島の違いについてきちんと夫に説明できるようにしたい。