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【ドラマ感想】静かなる海

配信開始になる一週間ぐらい前から
夫が「広海ちゃんの好きな俳優のドラマやるよ」と何度も
私にアピールしていた。

おお、コンユ!
これは見るべし見るべし。
やはり私の好きなタイプのドラマではないけれど、
見始めると面白かったのはいつものこと。

スペースものもきちんとやってのける韓国ドラマ界の懐の深さ。
脚本力。
演出。
セットの作り込み。
俳優陣の演技。
どれも申し分なし。

先に見始めていた夫が
「静かすぎておもんない〜」と言う。
その後で私が見始めて
「いやいや、面白いやん!この『静か』はきちんとしたフリやで!
もうちょっとちゃんと見てみ!」と言うと、
「ちゃうねん。俺、溺れるのあかんねん。」とのこと。
そこかーい。

人にはそれぞれ好みがあり、
そして、「観られない」種類のものがある。
私は性描写の激しいものと、
子どもが死ぬものは観られない。
それが夫にとっては「息ができない」ものらしい。
私は黙るしかない。
うん、そうね、苦しいもんね。

さて、夫が「息ができない」は置いておいて、
発想力、脚本の構成、細かい設定、
人物描写、それぞれのキャラクター、
月の基地の細かな作り、いやあ、これをドラマで
しかも、ちゃちくなく作るんだから…
SFというか、ホラー。
静かな始まりはその恐怖心をこれでもか、と煽ってくる。
こわいこわい。
しかも月。
怖さ倍増。
逃げ場のない恐怖感。
なんですぐマスク取っちゃうか私にはわからんけど。
私ならずっとマスクつけときたい。
だって月ですよ?
何があるかわかりませんやん。
外したらダメでしょ。

主演のペ・ドゥナ。私は初めましてだけれど、
素朴な透明感があってよかった。
主張しすぎない存在感というか。
キム•ソニョンさん(愛の不時着、人民班長)は
相変わらず情に熱く素敵な役どころ。
今回はドクターとあって、知的な装い。

昔、息子に「将来、何になりたい?」と聞いたら
かなり早い段階で
「宇宙には行きたくない」と宣言していた。
「あなたには無限の可能性があるんだよー
今からならなんにだってなれるんだよー」と
親としては夢と希望一杯で
畳み掛けたが、
「嫌だ、息ができなくて死ぬかもしれんところには行かない」と
幼稚園児の彼は言った。
うん。わかった。

この親にしてこの子あり。

まあ私も「静かなる海」を観て、
ますます宇宙には行きたくないと思った。
でもでも、コンユと一緒の宇宙という誘惑は抗い難いかも。
いやいや、でもどう考えても自分のサバイバル能力では
宇宙で生きていけない気がする。
地球環境を大切にしなくては。

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