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クラウドファンディングにおけるターゲットとは『リターンが欲しい人だけじゃありません』成功する仕組みづくり

動画でも説明していますので、こちらもぜひ

質より量が大事な時もあると信じている、ジンボラボ 神保貴雄です。

さて、今回はクラウドファンディングにおける「ターゲット設定」について。

テーマは3つ。

▶︎ひとつめ、ターゲットとはなんぞや
▶︎ふたつめ、リターンが欲しい人だけがターゲットではないということを理解する
▶︎みっつめ、プロジェクト全体を応援してくれる人もターゲットです

という内容をお伝えしていきますので、早速いってみましょう!

クラウドファンディングを始めるにあたって「ターゲットを決める」というのは非常に重要です。
ターゲットを設定しないと、誰に何を届けていいのかが見えてきません。
プロジェクトページをつくる際や、リターンを決める際にまったく話が進みません。
そんな方はぜひこの記事を参考にしてターゲット設定をしていただければと思いますので、最後までよろしくお願いいたします。

まずはターゲットとはなんぞや?

ということでyahooで検索してみました。

ターゲットの意味
ターゲットはもともと「的」を意味する言葉で、ビジネス上では企業が商品を開発するときなどに想定する顧客層を意味します。「この商品のターゲットは若手ビジネスマンだ」という感じで使われることが多いでしょう。
ターゲットって何のこと?

まぁ、こんな感じですよね。

ほかにも……

▶︎この化粧品は30代の働く女性に向けて開発しました
▶︎このサービスは20代の若者に関心をもってもらうように設計されています
▶︎この金融商品は年金を受給している世代の老後を支える商品です

こんな感じで、商品やサービスを届けたい人を……

◾︎ 年代
◾︎ 性別
◾︎ 仕事

などに分けて考えることで、どんなサービスや商品にすればいいか具体的に考えられるようになる、ということです。

「必要としている人にちゃんと届けるためにターゲットを絞りましょう!」ということですね。

購入型クラウドファンディングは商品をたくさんの人に知ってもらって、買ってもらうというのが目的ですので、このターゲットを絞るというのは非常に重要なことです。

クラウドファンディングにおけるターゲットとは

僕はまず、クラウドファンディングについてお問い合わせがあったときにクライアントさんに対して

このプロジェクトのターゲットって誰ですか?

と必ず聞きます。

これがすごく大事で、プロジェクトのターゲットをちゃんと共有できていないと、話が進まないんですよね。

地図を持たずに旅に出るようなもので、いつまで経っても目的地にたどり着くことはできません。

ということでまず、ターゲットについて聞きます。

購入型クラウドファンディングということで考えていくと、オーナーが「リターン」を届けたい人がターゲットになると思います。

▶︎この高機能折り畳み傘のターゲットはサラリーマンの男性です
▶︎このワンタッチマスカラのターゲットは20代の女性です

とかね。

そのあたりまではターゲットを絞れているクライアントさんが多いわけですが、僕的にはこれじゃちょっと弱いかな〜と思うし、おもしろくもないんですよね。

ということで具体的にどういうことか説明していきます。

ターゲットを掘り下げよう!

よくある「地元の素材でクラフトビールをつくりたい。その費用をクラウドファンディングで集めたい」というプロジェクトを例にとって考えてみましょう。

(地元は僕の住んでいる新潟県南魚沼市と仮定させてください)

このプロジェクトのターゲットととして考えられるのは誰だと思いますか?

▶︎ビールが好きな人
▶︎クラフトビールが好きな人
▶︎地元の素材でつくるクラフトビールが好きな人
▶︎新潟県南魚沼市にゆかりのある人(居住者または出身者など)
▶︎新潟県南魚沼市が好きな人

ざっくりこのあたりが考えられそうです。

このあたりを想定してプロジェクトページをつくってPRしたり、実際にリターンとなるクラフトビールをつくっていくわけです。

ここまでは多分、みなさんやっていることだと思います。

で、ここからは僕がおすすめしているターゲットを掘り下げる方法を説明しますね。

リターンを欲しい人だけがターゲットではない

購入型クラウドファンディングのおもしろいところは単純に商品やサービスとなるリターンが選ばれるわけではない、というところなんだと僕は理解しています。

それだったら普通にECサイトで商品買えばいいし、既存の似たようなサービスを購入した方が安上がりだし早いしね。

現代は物やサービスで溢れかえった時代になってしまい、商品やサービスの価値で消費者に選ばれる時代は終わってしまいました。

ということで、次は何を基準に選ばれるかを考えなければいけません。

はい、わかりますか??

そうです「人」です。

その商品やサービスを提供している「人」で選ばれる時代になってきたんですよね。

2011年に日本でスタートしたクラウドファンディングというコンテンツが、これほどまでに広がってきた理由もここにあると僕は考えています。

商品だけではなく、それができていく過程や提供者の想いなどを知ることで、その想いやストーリーに共感して選ばれるんです。

クラフトビールのプロジェクトで考えてみましょう。 ▶︎まずはオーナーのビールにかける想い(めちゃくちゃビールが好き)
▶︎好きすぎて自分でもつくりたくなった
▶︎どうせつくるなら地元の素材を使ったものにしよう
▶︎協力してくれる農家さんを探す
▶︎クラフトビールについて勉強する
▶︎と、同時にビールづくりの「いろは」を習得しにいく
▶︎その修行中にも葛藤や挫折があったり
▶︎工場をつくるためにクラウドファンディングに挑戦![/aside]

この過程を知ってもらうことで、商品はもちろんオーナーのストーリーにも新しく価値が生まれるわけです。

と、考えるとターゲットをもう一度見直す必要がでてきますよね。

ターゲットとなる人は3種類に分かれます

で、何が言いたいかというと

購入型クラウドファンディングにおけるターゲットとなる人は3種類

ということなんですね。

▶︎単純にリターンが欲しい人
▶︎プロジェクト自体を応援したい人
▶︎プロジェクトオーナー(ブランド)を応援したい人

この3種類。

さきほどのクラフトビールのプロジェクトで考えていくと……

▶︎商品としてクラフトビールを飲んでみたい人
▶︎クラフトビールを応援したい人
▶︎クラフトビールづくりをしているオーナー(ブランド)を応援したい人

ということになります。

クラフトビール好きからしたら、クラフトビール業界が盛り上がれば、それだけ美味しいクラフトビールを飲める確率が増えるわけじゃないですか?

またクラフトビールのブランドを応援することで、新しいクラフトビールに出会える可能性も高まるわけです。

このターゲットを見落としちゃだめ。

このあたりをちゃんと理解できると、クラウドファンディングを有利にすすめることができます。

プロジェクトページの内容を作り込むときもターゲットが明確になることで、伝える内容も定まってきます。

またターゲットが増えることで支援をしてくれそうな支援予備軍の母数も増えますよね。

リターンが欲しい人だけじゃなくて、プロジェクト全体を応援してくれる人もターゲットとして考えましょう!ということですね。

ここがめっちゃ重要です。

クラウドファンディングにおけるターゲットとは『リターンが欲しい人だけじゃありません』成功する仕組みづくり まとめ

「人」で選ばれる、と言いましたが、この視点があるかないかでクラウドファンディングの進め方がまったく違うものになると僕は思っています。

ここで間違って欲しくないのは商品の質や内容も、もちろん重要だということ。

どれだけストーリーが感動的なものですも、ビールが不味けりゃ何の意味もありません。

むしろストーリーに共感してるだけにショックが大きくなってしまう可能性すらあります。

商品としての質を担保しつつ、プラスアルファで「人やストーリー」を感じてもらう、というのが成功の近道です。

ということで、あなたのプロジェクトのターゲットは誰ですか??

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新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。