見出し画像

済州島が舞台の感動の物語『私たちのブルース』

 안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。

 脚本家ノ・ヒギョンの4年ぶりの作品で済州島(ちぇじゅとう・さいしゅうとう)を舞台としたドラマ『私たちのブルース』は、放送前から超豪華なキャスティングで話題を集めていました。

 このドラマは人生の終わりまたは頂点、始まりに立っている人たち、すべての人生へ応援になるストーリー。15人の主人公がいてオムニバス形式で9つのエピソードで描かれています。まるでいくつかの映画を続けて見るようで、韓国国内では2022年最高のドラマになるという声もあり、高評価を受けています。現在日本でもNetflixで見られます。

http://program.tving.com/tvn/ourblues

 主な登場人物は韓国最南端の火山島で韓国のハワイとも言われる済州島育ちで、ドラマの中では済州島の方言を使っています。
 済州島の方言は癖があってアクセントも強く、使う単語も違うのでほかの地域の人には意味が伝わりにくいです。そのため韓国国内の放送でも最初の1、2話では標準語の字幕がありました。済州島の方言が分かりづらくてドラマに集中しにくいという声もありましたが、ストーリーが展開していくといつのまにか済州島の方言に馴染んでいって、自然と分かるようになりました。

http://program.tving.com/tvn/ourblues

 今までも済州島は多くのドラマで舞台になりましたが、たいていは外部からの観光や一時暮らしのために来た人々の目線で描かれたことが多く、地元の人々の目線で済州島を描いたドラマは少なかったです。この作品は済州島で暮らす人々の立場から描かれていたので、地元の人々にも評価されています。

http://program.tving.com/tvn/ourblues

 脚本家のノ・ヒギョンは、出演する俳優たちに似合う役や慣れている役などではなく、なるべく今までドラマや映画では演じたことがない役を俳優たちに与えようとしたそうです。視聴者に俳優たちの新しい姿を見せようとして、ドラマの見どころの一つとして俳優たちの素晴らしい演技力をあげていました。ノ・ヒギョンの狙い通りに俳優たちの熱演は視聴者の心を動かしました。
 また、オムニバス形式で、あるエピソードの主人公が別のエピソードでは脇役となるスタイルは珍しく、これも高評価を受けています。

*脚本 ノ・ヒギョン
*監督 キム・ギュテ、キム・ヤンヒ、イ・ジョンムク
 
 ノ・ヒギョンの代表作:ドラマ『大丈夫、愛だ』『ディア・マイ・フレンズ』『世界でもっとも美しい別れ』『その冬、風が吹く』『彼らが生きる世界』『ライブ〜君こそが生きる理由』など
 キム・ギュテ監督代表作:ドラマ『大丈夫、愛だ』『IRIS-アイリス-』『その冬、風が吹く』『麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜』など

http://program.tving.com/tvn/ourblues

 韓国では、同窓会で主人公たちが踊るシーンがあまりにもリアルで面白い、見るたけでテンションが上がるとして話題になっています。

※次回更新は2022年9月2日(金)の予定です。

 안녕!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?