ボスに中指立てるトロフィーがある「ライアン・マークス リベンジミッション」クリアレビュー!

おれは両手両肩に銃を持った軍隊あがりの男ライアンになる。
VRゴーグルとモーションコントローラ両手持ち。アクション映画の中に入れる。もしくは初めてゲーセンでガン型コントローラを握り、ワクワクしながら100円を入れた少年になる。

なんといっても、銃の照準を目の高さにかまえてのぞきこむ、あの感じ!新コントローラはいくつになっても俺をアゲてくれる。
歴代ガン型コントローラよ!聞いているか!
光線銃!スーファミのバズーカ!ガンコン!ドリキャスガン!WIIリモコンになんかアタッチメント付けたやつ!
お前らの先輩はしっかり進化しているぞ!

歴代の架空ガン(エア・ガン)を買うたび、照準ずれる気がするけど細かいことは置いといて楽しいな、これがもっと完璧になったらなあって思んだもんだ。

しかしすぐに、両手両肩に銃を装備して、弾切れになったら胸の弾薬を取ってリロードすることに無理がでてくる。
弾かと思ったら握ってるのは弾切れのもう一丁の銃。
あれ、こっちじゃない、これを手放すには・・・オロオロ・・・。
軍隊あがりでギャングたちを震え上がる腕利きのはずが、横山やすしの「メガネメガネ・・・」みたいなことをずっとやってる。
悲しいことに、銃に対するこだわりがプレイヤーの混乱を引き起こす。
両手で持って振動をおさえるのも、最初はおおっと思うけど、単純に弾数無制限のマシンガンで爽快にコマンドりたかった。

コツとしては、背中の銃や弾薬にふれると振動があるので、それを意識すること。
なれれば次々と武器を取り換え、相手の投げた手りゅう弾を投げ返したりするスーパープレイに酔える。サイレンサーを装着した銃で軽いスニーキング要素もある。
シュワちゃんになりつつ要所で横山やすし・クルーズがコマンドリつつミッション・ランボッシブル!

カンペキなゲームかといえば(アップデート予定とはいえ)苦しい。盾持ってる敵が戦って気持ちよくない。バイクで来た敵はタイヤがパンクしたら気持ちよく吹っ飛んでほしい。

ただ、そこを乗り越えたあと、さらに印象はいい方にひっくり返る。あのシーンやあのシーン、ラスボス前のあの演出!
決して他人のプレイ動画なんかで見ないように。
ヘリが襲ってきて迎撃とか、アクション映画やゲームで100回見たようなのばかりだから。それがVR体験だとここまで震えるのかと! そこを体感してほしい。

それと、アクション映画に入って銃撃戦ができるゲーム、とわかりやすくプロモーションされてるけど、「世界ににふれること」の楽しさを追求したゲームなのも知ってほしい。

車の助手席で、並走してくる敵車をけちらすカーアクションでは、
「タイヤ撃ってパンクしてんじゃん!気持ちよく脱落していけ!」と不満だったけど、悔しいかな敵がバンバン撃ってくるのに、カーナビをいじったりできるのは楽しい。
銃撃戦と同じかそれ以上に「世界にさわれる」楽しさに力を入れてる。

トロフィーのひとつに「ラスボスに中指を立てる」があるように、射撃のスコアを競うだけじゃなくて、こんな遊びもあるよ、とゲーム側からもヒントをくれる。紙くずをゴミ箱に投げたら反応するんじゃね?・・・あ、やっぱり!

会話もっと削れとか、もっと移動を減らして酔いに対処しろとか、ぶつぶつ欠点を言いたくなる。ていうか言った。めっちゃ言った。だけど最後にはそれ以上の火力で不満を焼き尽くしてくれたことも記録しておきたい。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。