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機材レビュー:Mayones Regius 7

「もうネックスルーは買わないと言ったな?」

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ついに納得のいくRegiusに出会えたので購入しました。
購入動機としてはシンプルに、好きなギタリストがこぞって使ってるからですね。6弦はArchitects、Soilwork、FALILV、7弦はTextures、TesseracT、Polarisなどなど…。
僕の好きなギタリストはほぼEBMM、Ibanez、Mayones、ESP系のどれかで、Ibanez RGももちろんアリなんだけど、何本か所有したことがあるし、薄いネックのトレモロ付きはややEBMMと被る。ESPはもろもろ気に入らず却下。ハードテイルでメタルコアの定番機種…やはりRegiusは一度持っておきたい。

ということで結構前から探してたんだけど、いかんせん弾数が少なすぎる。出てもサペリウィングとか、ブラックリンバウィングとか、ウェンジネックとか。ほぼネックみたいなギターなのでアッシュとサペリとの差がごく僅かであることは試奏で確認済みなんだけど、たぶんアッシュ以外を買ったら買ったで「アッシュウィングだったらどうだったんだろう…」ともやもやすることが目に見えているので、もっともスタンダードなアッシュウィング+メイプル系ネックの仕様を待ちました。

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で、出島で見つけたのがこの子。お手頃価格、状態グッド。京都の店舗にあったため試奏できなかったが、ネック厚や重量を聞いてウェブで購入。最近けっこう現品を試奏せずに購入することが多い。もちろん同モデルの別個体を試奏してから買うんだけど、中古楽器はあまり値落ちしないので、合わなければ売ればよい。

ネックは1フレットで20.2mm、無駄のないCシェイプで良好なグリップ。もちろん19mm CのJPや18mm CのJRほど薄くはないものの、19mm DシェイプのIbanezと同等の厚さに感じるし、Regiusの方が弾きやすい。

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出音で何より驚かされたのがピッチの安定感。これはハードテイル&強固なネックの賜物ですね。そしてこのソリッドさによって各弦・各フレットの音が非常に均一で、どのポジションで弾いても安定した音量・音色で出るし、ゆえに各弦の分離感が良い。7弦ルートのコードも潰れたり暴れることがなく安心してガシガシ弾ける。
レスポンスの速さはさすがで、分離の良さと相まってクリーンは極めてクリアだし、歪みでもアタックが立ち音程感が潰れない。ここらへんはモダン系共通の美点ですね。

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ではDuvellのように締め込みすぎていてペラペラか?というとそうでもなく、ウッディな鳴り感を殺さない程度の締め込み具合で、非常にバランス感が良い。Regiusの流行以降、巷に溢れかえっている自称「モダン系」のギターって、とにかくペラペラになるまでガッチリ締め込んで「ほらタイトでしょ!」と主張してるものが多いと思うけど、本家Regiusはそれらとは一線を画してる。このギターは鳴る。

弦高は正確には測っていないが届いた時点でかなり低く、それでいて全くビビらない。これはPLEKの恩恵か、ネックの安定性のおかげかはよく分からないけど、かなり弾きやすい。

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PUはSaymour Duncan Sentient / Nazgulで、勝手なイメージでBKP的な「キツい」PUかなと思っていたけど、太さ、立ち上がりどれも文句なし。

不満点は、購入した個体は初期モデルなのでエルボーコンターが浅くボディエッジが鋭角で、やや右前腕が痛いところ。最近のビルドはコンターがもっと深くなっているので中古を買う際はご注意を。あとやっぱりポジションマークはあった方が弾きやすい。

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総じて「モダン系メタルギターかくあるべし」というお手本のようなギターで、タイトなギターとよく鳴るギターのいい所が高次元でバランスしている。こりゃ天下取るわ。

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