みなとまち訪問看護リハビリテーションIT事業部

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最近の記事

訪問看護事業所、イントラサイトを作ってみました!

ある日、社長と話をしていたときに、「みなとまちのイントラサイトが欲しい」という話題があがりました。このイントラサイトとは、社内専用のウェブサイトのことで、業務で使用する書類やお知らせなどの情報を一元化するためのものです。みなとまちで使っている書類などはスプレッドシートだったり、ノートパソコンに保存されていたり、USBに保存されていたりと保管場所がバラバラなのが、1つの課題でした。 イントラサイトの目的と機能 みなとまちがイントラサイトを作る目的と必要な機能は以下の通りです

    • みなとまちシステムを作り終えて

      前回のおさらい 第1回から前回まで、みなとまちシステムを開発することになった経緯や、補助金申請について、実際の開発についてなどを書いていきました。今回はみなとまちシステムを作成してみての感想回です。 みなとまちシステムを作ってみて 今回わたしにとってみなとまちシステムは初めてのシステム開発でした。補助金申請も要件定義も、画面設計や、テスト、マニュアル作りまで全部初めての挑戦でした。何から何まで初めてなのに、形にすることができたのは、社長や開発の方をはじめ、手伝っていただ

      • 記録システムの申し送り機能の紹介

        前回のおさらい 前回はみなとまちで開発した、選択式で看護記録をかけるシステムの記録に関する実際の画面を見ていただきました。今回は看護記録のもう一つの特徴である、申し送り機能について書いていこうと思います。 看護記録の特徴2 みなとまちシステムのもう一つの大きな特徴として、簡単に申し送りを送ることができるという点が挙げられます。みなとまちの従来のやり方だと、電子カルテに記録を残したあとに、メールで担当者へ申し送りを送る必要がありました。そうすると、情報は2つの媒体に分かれ

        • 完成した看護記録

          前回のおさらい 今まで、チェック式で記録をすることができる看護記録システムの作成過程を連載してきました。前回は頻出単語をまとめたリストから実際にチェック式の看護記録にするためにどんな様式でまとめたかについてお話しました。今回はいよいよ完成した看護記録を紹介したいと思います。 看護記録の特徴1 今回開発した看護記録の特徴はなんといっても基本的に選択肢をチェックするだけで記録を終えられることです。看護記録の方法は働いてる場所や人によって違うかもしれませんが、みなとまちではS

          看護記録の選択式を作成していく話

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける作業を行ってきました。前回でカテゴリーごとに名詞・動詞・形容詞の頻出単語をまとめることができました。今回からはまとめた単語から実際にチェック式の看護記録にするためにどんな様式でまとめていったかについて書いてみたいと思います。 チェック式看護記録のイメージ これからチェック式の看護記録とするために法則を持った様式に落とし込んでいくのですが、その前に完成形

          看護記録の選択式を作成していく話

          チェック式看護記録のために単語をカテゴリー分けする話

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。前回は単語を品詞別にカウントし、多い順に並び替えたことをお話しました。 今回はその続き、多い順に並べた品詞を、何に関連した単語なのかを判別し、グループとして整理することについて書いてみたいと思います。 ①たくさんのテキストデータを集める (1.5)用意したテキストデータを解析するその前の準備 ②たくさんのテキストデータすべてをそれぞれ単語に

          チェック式看護記録のために単語をカテゴリー分けする話

          単語のカウント・並び替え

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。前回は単語ごとに分割された単語をすべて統合することと、看護記録に使用しない単語を削除することをお話しました。 今回はその続き、単語を品詞別にカウントし、使用された回数が多い順に並び替えることについて書いてみたいと思います。 ①たくさんのテキストデータを集める (1.5)用意したテキストデータを解析するその前の準備 ②たくさんのテキストデータ

          単語の集約と削除単語リストの作成

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。前回は文章であるテキストデータから、単語ごとへの分割、分割された単語を品詞ごとに分類したことをお話しました。 今回はその続き、分類した品詞の中から、キーワードとして使用しないであろう単語の除外と、単語を品詞別にカウントしたことについて書いてみたいと思います。 ①たくさんのテキストデータを集める (1.5)用意したテキストデータを解析するその

          単語の集約と削除単語リストの作成

          単語ごとに分割・品詞別に分類

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。 その頻出ワードをみつけるために「自然言語処理」という処理技術、その中でも「形態素解析」を行うことになりました。 前回は形態素解析を行うまでの下準備(データ収集、解析環境について)をお話しました。 形態素解析の流れのうち、今回は②③④をお話していきたいと思います。 ①たくさんのテキストデータを集める (1.5)用意したテキストデータを解析

          自然言語処理を行う前の下準備

          前回のおさらい 看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。その頻出ワードをみつけるために「自然言語処理」という処理技術、その中でも「形態素解析」を行うことになりました。今回からは実際に行った方法などを詳しく書いてみたいと思います。 形態素解析を行う流れ 前回にも記載したのですが、形態素解析を行うにあたり手順を書くと主に以下のような流れで行っていくことになります。 なので、解析していく大まかな流

          自然言語処理への挑戦

          前回のおさらい 情報提供書を作成し、看護記録の開発を担当していただける方も 決まり、6月から開発がスタートしました。 今回開発する訪問看護記録システムの大きなポイントはチェック式で 大部分の記載を行えるようにすることです。 チェック式で記録をできるようにするためには、チェック項目や 選択肢を考える必要があります。 その選択肢を決める業務を私が担当することになりました。 どうやって選択肢を決めていく? 選択肢を決めていくにあたりどのような方法があるかを考えたところ、 「看

          相見積もりをとってみる話(提案依頼書も書いたよ)

          前回のおさらい ものづくり補助金に採択され、システム開発を進めることとなりました。 次はシステム開発をおこなってくれる人を見つける必要があります。 相見積もり・提案依頼書 開発をしてもらえる方を見つけるために、相見積もりをとることに なりました。 相見積もりというのも私は初めての経験です。 調べてみると 複数のシステム開発会社にどんなものを作ってもらいたいのかを 情報お渡しし、成果物のイメージや開発スケジュール、費用の目安 などを教えていただくとのことでした。 その

          相見積もりをとってみる話(提案依頼書も書いたよ)

          ものづくり補助金申請への準備

          前回のおさらい 前回のお話では、チェック式で看護記録を行えるようなアプリを 作っていくために、ものづくり補助金へ応募し、採用いただけたことを お伝えしました。 ものづくり補助金へ応募するために申請書類を準備する必要がありました。 今回は申請書類を準備していくにあたり、どのようなものを準備したのか、 意識したことなどを、お話をしていこうかと思います。 ものづくり補助金に申請するために必要な事業計画書の話 ものづくり補助金に申請をするために時間をかけて準備したものは、 「

          アプリ開発資金の獲得

          前回のおさらい 前回のお話でチェック式で看護記録を行えるようなアプリを作っていくことが方針として決まりました。 しかし、私たちではアプリ開発をすることができないので、 アプリ開発を外部にお願いする必要があります。 そして外部にお願いするにはお金が必要となってきます。 今回はどうやってアプリ開発をお願いするための資金を獲得したかについてお話をしていこうかと思います。 ものづくり補助金に挑戦する ある日、社長よりお声がかかりました。 「ものづくり補助金に挑戦してみようか

          IT事業部としての最初の業務活動を決めていく話 後編

          より働きやすくなるために必要なこと前回の前編で、現場の看護師やリハビリの方にヒアリングしたところ、大きく ・毎日の看護記録(カルテ)に関する困りごと ・計画書、報告書作成業務に関する困りごと ・CMや主治医との情報共有に関する困りごと ・その他 のカテゴリに困りごとが分類されたことをお話しました。 今回は、たくさんある困りごとのなかで、何をITで解決していくことにしたかを、お話したいと思います。 さっそく結論を話していくと、 今回は毎日の看護記録に関する困りごとを解消して

          IT事業部としての最初の業務活動を決めていく話 後編

          IT事業部としての最初の業務活動を決めていく話 前編

          どんな活動をしていこうか前回の記事ではIT事業部を立ち上げたきっかけについて書きました。 ではIT事業部でどんな活動をしていこうか?今回はこのお話をしようと思います。 IT事業部の現在の目標は「訪問看護師と訪問リハビリの人が訪問活動業務に専念できるよう、それ以外の業務負担を軽減すること」です。 最近は訪問看護ステーション向けのアプリなども見かけるようになり、みなとまちでも訪問看護向けアプリを利用しています。 しかし、請求業務やスケジュール管理、レセプト関連など、どちらかとい

          IT事業部としての最初の業務活動を決めていく話 前編