幼稚園の頃から普通がわからなかった。
小さい頃から苦手な質問。
「将来の夢は?」
幼稚園の頃、将来の夢を書いて、張り出される作品を考えていた時、みんながおかしやさんとかおはなやさんとか書く中で、私は
「どうしてなれもしないことをみんな書いてるんだろう?」
「どうせならないのに書く意味あるのかな」
「ほんとにみんななりたいって思ってるのかな」
と思っていた。
全然なりたくないけど、みんなのを盗み見して真似して、おはなやさんとなんとなく書いといたと思う。
父親が◯◯屋さんと呼べるようなはっきりとした職業をしていなかった影響なのか、母が専業主婦だったからなのか…
働く姿が何も思い浮かばず、自分の将来がまったく思い浮かばなかった当時の感情を今でもよく覚えている。
今思うと可愛くないし冷めすぎな子どもだったなと思う。
周りに合わせるのに必死だった。
私が世間一般の道を歩めない兆候はおそらく幼稚園生の頃から。
将来の夢を冷めた目線で書いたエピソードの他にもいくつか思い当たる節がある。
年中さんから年長さんに上がった頃から、クラスの中で女子がグループを作り始めたことに気づいた。
当時の私の頭の中は?だらけで、なぜ群れるのか?疑問でならなかったし、どのグループに所属すればいいのか全然わからず混乱した。
クラスの端っこから、あそことあそことあそこにグループがあるなぁと眺めて、どこに入ろう?と考えを巡らしていた覚えがある。
年長さんにはお泊まり保育なるものがあり、それまでにグループに属さないとダメな気がするという直感で、なんとかペアを組んでくれる子を見つけて、嫌な思いをせず、卒園した…はず。笑
今思えば、大好きなクラスの先生がいたから、1人でいてもへーきだったし、その先生が浮き気味の私を気にかけていてくれたのかもしれないとも思う。感謝。
この話を前職の社長さんに話したら、「幼稚園生の頃から変わってたんだぁ」としみじみ言われてショックを受けた。
私って変わってたんだ、と。
ずっと普通と思われるように目立たないように外れないように必死に生きてきたはずなのだけど、小さい頃から変わってた、と言われるということは、今も変わってるということなのか。とショックだった。
今はもうそんな小さな頃から変わっていたなら、普通になれないのはしょうがないと割り切れるようになったが。
幼稚園の頃の記憶なんて、ほとんど覚えてないのに、ちょこちょこ記憶が顔を出す。
考えていたこと思っていたことを鮮明に思い出す。
大人になった今の私に、小さい頃の私は語りかけているのかな。
私は小さい頃から、今感じている違和感を感じてたんだよ。おかしくないよ。昔からだよ。
と言ってくれてるならありがとう。
ずっと普通になりたかったけど、そもそも普通になりたいって思ってるってことは、普通の範疇にいないということで。
普通ってなんだしって感じだし。
普通なんてないのかもしれないし。
もう普通にこだわることはやめようと思う。
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