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23歳と25歳。

23歳の頃に読んでいた本を、25歳になってまた読んだ。

ところどころ付箋がついているのに今の私には理解できないページが存在する。

無理やり大人にさせられた23歳。
もう大人になったことを認めた25歳。

大人扱いされることに戸惑っていた23歳。
大学生に間違われることに焦る25歳。

大人になれば説得力があるのにと悔しかった23歳。
もう子どもには戻れないと思い知った25歳。

今の私には23歳の頃に感じていた気持ちに寄り添えない。
23歳の私はこの文章の気持ちに共感することができたんだ、と少し悲しくなった。

今の方が多くを持っているようで、何かを失ったような寂しさを覚えた。

後悔する大人にはなりたくないけど、大人になんてなるもんじゃないよなぁ。と小さく思う。

それでも25歳なんてまだまだ大人になんてなりきれてないんだろうな。

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