高円寺演芸まつり備忘録――酔おてて覚えてへんVol.2

〇落語

2/9~2/18まで高円寺演芸まつりでした。

・2/10 庚申通り商店街寄席「二軒並んで落語会」@割烹DISCO 大蔵

立川笑二「不動坊」

ラストお滝さんが利吉に「嫁入りはせめて不動坊の初七日まで待ってください」と断りを入れてまだ家に来てなかった、利吉が「俺お滝を幸せにできるかなぁ~」利吉を恐がらせるために不動坊の幽霊に扮して出た道斎に聞いて「お滝はお前に任せた!」って言っちゃう設定が追加されてるの初めて聞いた。ここがあるだけでぐっとエモくなるなぁ。

立川こはる「反対俥」「転失気」

こはるさんはほんまに声がええ、丁稚とか小さい子出てくるこはるさんの噺すっきゃわぁ。

・2/10 東京屋寄席・台所おさんの会@東京屋

台所おさん「芋俵」「粗忽長屋」「三方一両損」

・2/11 立川吉笑「高円寺ひとり」@庚申文化会館
立川かしめ「饅頭こわい」
立川吉笑「茶法」「台本問題」「明晰夢」

「明晰夢」初めて見た。下半身が省略できる、観客の想像補完に委ねられる(空飛べちゃうし、小判も思い通りにザクザクでてきてしまう)、サゲを言わないと終わらない、という落語という形式そのものを話の核にしてて「現在落語論」で書いてた内容が結実してる!と感服。
あぁ談志とはまた違ったイリュージョンなんだと思った。

・2/13  月亭太遊「ネオラクゴ・メトロポリス5」@高円寺JIROKICHI

まだまだ進化の途中、観客との距離をつかみ損ねてるところも多い。しかし粋の概念もリアリティの追及もしない、そしたら落語ってなんやねんという問いにそんなんどーでもええ、おもろかったら、と言えてしまう太遊さんの振る舞いは好きなのです。終演後そのままジロキチで遅くまで飲んでしまった。

・2/15 ナオユキ「流しの演芸・南商店街編」@高円寺コネクシオン

ラ コシーナ デル クアトロ、かき小屋とお店回って流しの漫談、21時30分に入店されたナオユキさんは、ほぼ泥酔の可愛らしい感じに出来上がってました。が、ハイボール飲みはりながら”さっきの店でこのネタあんまうまいこといかへんかってん”、”あ、今のフレーズええなぁ、次からもいーれよ。こうやって現場の反応見ながら出来ってるんです”と酒場独特の遊び多めに、せやけど丁寧にやらはった。酔えば酔うほど語り口はグル―ヴィーになり、ラストには下ネタ集めて深夜の空気。「ナット・キング・コールの命日にお集まりいただきありがとうございます」っていうのむっちゃかっこええ。

毎年祝春一番の舞台で見ているナオユキさん。客席真ん中のヘソステージで360°ぐるっとお客さんに囲まれる形で漫談する姿と、一ネタ終えてお酒ぐっと飲んで「春一番へよーぉこそー!!」って客をアジる光景。毎年一番背中がゾクゾクっとしてまうシーンやったりすんねん。

自転車で10分圏内でそこかしらで演芸やってる。頭の先までたぷたぷになるくらい落語・漫談に浸れる贅沢を骨の髄から味わいました。

不思議と落語聞いていると原稿が進む、それはええねんけど、うまいこと言いたくなるのがなんですな。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

1

酔おてて覚えてへん

峯大貴の雑記
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。