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エンジニアとしてコンフォートゾーンを抜け出すタイミングの重要性

独自の消費者データを自由に分析・閲覧できるSaaSであるMineds(マインズ)を提供してる我々Minedia(マインディア)。そんな弊社のメンバーへのインタビュー記事連載 "Mine the Members / マインディアの「人」"
今回は、データエンジニアとしてアプリケーションのバックエンド及びデータ分析基盤の開発・運用を担当しているBergkampにお話を聞いてみました。

略歴
埼玉県出身。大学卒業後、航空系のSI企業に入社し、国内線のチェックインシステムの開発に従事。その後、SaaS企業を経て入社したインターネット企業ではゲームタイトルの開発やデータ分析基盤の導入を担当。数社のスタートアップを経て2021年マインディアに入社。マインディアではアプリケーションのバックエンド及びデータ分析基盤の開発・運用を担当。


マインディア入社前までの経歴について教えてください

元々エンジニアになるつもりは全くなかったのですが、新卒で航空系のSI企業に入社し、国内線のチェックインシステムの開発を担当していました。命に関わることもあるようなシステムなのでかなり緊張感がありましたし、私が在籍していたのはちょうど国内各地でいくつかの空港が新しく開港するタイミングでした。普段見られない空港の裏側も見ることができ、各ベンダーとの開発も楽しかったです。開発面では、レガシーなシステムだったので、アセンブラやCOBOL、比較的新しいところだとCで書いていました。4年ほど勤務したのですが、今後も長くエンジニアとしてやっていくことを考えると実務レベルで新しい技術に触れていたいという思いを持つようになりました。

その後入社した会社では、今で言うところのSESの部門に入り、私はクライアント企業に常駐してシステム開発することになりました。クライアントを変えれば環境や担当するシステムも変わるので、いろいろな経験をしたかった当時の私にはぴったりの環境でした。そこでは主にWeb系の開発に携わり、ひたすらコードを書きました。当時特に大変だったのは、今でも存在するとあるECサイトの開発です。納期も厳しくリソースも少なかったですが、私に裁量があるわけでもないのでとにかくやり切る必要がありました。達成感はありましたが、自社サービスではないのでリリース後のサービスには契約内容以外のことで関わることはできませんでした。自社サービスであったり自分に裁量があればもう少し違った形で開発ができるのではと思い、2年ほど経過したタイミングで自社サービスを展開している企業で開発してみたいと思うようになりました。

それから、SNSやゲームなど幅広く展開しているインターネット企業に入社しました。主にエンジニア・ディレクター・デザイナーでプロダクト毎に少数のチームが構成されていて、売上目標を達成するために各チームがPDCAを回してプロダクトを高速にデプロイしていく開発スタイルでした。エンジニアも開発以外にも様々なタスクをこなす必要がありました。1つのプロダクトの月間の売上は億単位でしたし、プロダクトの改善が売上にダイレクトに反映されるのでその分やりがいはあったように思います。逆に厳しい場面もありましたが。
プロダクト以外では、とあるDWHを各プロダクトに導入するプロジェクトがあり、私はそこで社内向けのインストール及び監視パッケージの作成を担当しました。
当時データセンターにあった数千台という物理サーバーにインストールする必要がありました。プロダクトに影響が出てしまうと大問題なので慎重に進めて無事導入することができました。
この会社では労働時間を含め、かなり無理をした働き方をしていました。今思えば、まだ若かったからなんとかなっていたような気がします。今はもう同じ働き方はできないですね。しかしながら得られるものは大きかったです。また、会社の規模が100人程度から数千人規模になる過程も経験することができました。その企業には5年ほど勤め、小さな組織で仕事をしたいと思うようになりました。

その後、2社のスタートアップを経験しました。

マインディアに入社した経緯を教えてください

前職のスタートアップには5年ほど在籍していたのですが、IPOして組織も大きくなり個人的にもある程度やり切った感じもあったので、漠然と次に何をしようかと考えていました。会社員として働いている期間も長いのですが、今までの経歴を見ていただいた通り転職回数も多いです。コンフォートゾーンに入ると危機感を覚えてしまうという習性があるようです。
そんな時、過去に一緒に働いたことのあったCTOの松倉と話す機会がありました。

正直なところ何を話したのかあまり覚えていないんですが、やりたいことがあるんだけどとにかくエンジニアがいないという話だったと記憶しています。話を聞いた当時エンジニアは松倉だけで、オンラインで定性調査をするサービスを提供していて、データ系のビジネスも今後やっていきたいということでした。

前述の通り、個人的にはもう一度小さな組織で働いてみたいと思っていました。組織が大きくなるとどうしても縦割りになってしまいがちです。大きな組織になるとそれが一番作業効率が良いのかもしれませんが、個人的にはこれがどうにも窮屈に感じてしまうのです。
組織の規模やステージによって必要とされる人物は変わってくると思いますが、私は小規模の組織の方が向いていると思っています。
あとはエンジニアがほぼいないので、幅広く自由に開発できそうだなというのもありました。
結局のところタイミングですね。

入社後に自分が何をやるかよく分かっていなかったのですが、入社したタイミングでデータ系のところをやることが分かりました。すでにスタートアップを2社経験していたので、特に不安はありませんでした。

現在の業務について教えてください

Mineds for EC Data(EC購買データ)のプロダクトの開発全般を担当しています。

  • データ分析基盤の開発・運用

  • アプリケーションのバックエンド開発・運用

  • インフラ全般

弊社ではデータ分析基盤としてSnowflakeを採用しています。Snowflakeとはスノーフレイク社の提供する、クラウドベースで動くSaaS型データ分析用DWHです。私の入社後の最初の仕事は既存のデータ分析基盤をSnowflakeへ移行することでした。今までいろいろなDWH製品を使ってきましたが、個人的にはSnowflakeが一番使いやすいと思っています。

各種データのETL・ELTといった処理をAWS + Snowflakeで構築しています。
インフラはコード化してなるべくフルマネージドなサービスを利用し、CI・Deploy等を自動化することで運用コストを下げています。

スタートアップである以上、スピード感を持って事業の売上にコミットしていかなければならないので、今必要なものにフォーカスして開発することを心がけています。数年後を見据えた開発というのは、ある程度ロードマップが決まっているサービスでも意外と難しいと思いますし、ローンチしたばかりのサービスでは急に状況が変わることは容易に想像できます。曖昧な仕様からアウトプットを出すところまでやり切る力が必要です。ここは大変でもあり楽しいところでもあります。
大事なところは守りつつ、とにかくDeployすることで価値提供ができると考えています。

今後チャレンジしたいことを教えてください

Snowflakeを活用した開発に注力してみたいです。このような取り組み もしていますが、どんどん機能が拡充されているSnowflakeを弊社では生かしきれていないのが現状です。

人が増えたら、過去の経緯にとらわれず新しいもの・より良いものをどんどん取り入れられるチームでありたいですね。私が実装したものがどんどんなくなっていくと嬉しいです。「こういう実装の方がいい」とか「こういうアーキテクチャの方がいい」といったことがあれば「じゃあそれでいきましょう」くらいのスタンスですね。

私自身、Webアプリケーションエンジニアの延長でデータを少しいじっているだけなので、所謂「データエンジニア」ではないと思っています。データで課題解決したい・価値提供したいというマインドがある方はもちろん、データ分析基盤の開発をしたいという「データエンジニア」の方、お待ちしております。



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