「オッペンハイマー」見てきた。色んな意味で難解
今日はオッペンハイマーを見てきた。
楽しい映画じゃないだろうと思って覚悟して見に行ったけど、思ってた数倍、憂鬱で難解だった。
以下ネタバレあります。
が、ネタバレしてから見た方がわかりやすいんじゃないかと思います。
✳✳✳
まず感じたのは登場人物が多いこと。
ただでさえ外国人は覚えるのが大変なのに、こんなに多かったら混乱して、誰が誰だかわからなくなる。
そして時系列がバラバラで進行していって、なおかつオッペンハイマーとは違う人の視点も入ってるので、過去の話をしてるのか今の話をしてるのか、誰の視点なのかがわからなくて、途中、考えるのを放棄して寝そうになった。
家で見てたら絶対寝てると思う。
あとは、音や映像の演出に不安な気持ちになった。
大勢の人が足を踏み鳴らす音や何かの電子音みたいな音、原爆を思わせる爆発の光、そういう精神的に苦痛を感じる演出が所々あった。
きっとこれはオッペンハイマーの苦痛や当時の不穏さみたいなのを表してるんだろうけど、見ていてとても不安な気持ちになり、「早く終わってくれ」って何度も思った。
ただ一つ、オッペンハイマーが大学で講義してるシーンが、とても楽しくてよかった。「この人は物理学が好きなんだなぁ」って思った。戦争なんてなくて、ずっと研究だけ出来ていれば幸せだったんだろうに。
もともとの原爆開発の目的は、ドイツに先を越されるのを恐れたかららしい。なのに、途中でヒトラーが自殺してドイツの脅威はなくなっても、開発を続けたのは残念で悲しかった。
止めるチャンスはあったのに。忠告してくれた人もいたのに。「なぜ止めなかったんだ」って思うと腹が立って仕方なかった。
実験が成功してみんなが喜んでいるシーンは、見ていてとてもつらかった。「何が嬉しいんだよ!」って怒りすら覚えた。
きっとわたしが日本人で原爆の恐ろしさを知る機会が多いからだろうけど、他の国の人たちはあのシーンをどんな気持ちで見てたんだろう?って聞いてみたいと思った。
この↓解説動画を見てやっと少し理解できた気がする。
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