粘土の本。

制約を落として考えてみる
10個あるうちの1個を落として、あとの9個を大切に考える。それを何通りか、あるいは2個、3個と落として考えてみる。するといくつもアイデアが思い浮かぶし、「1個落としただけのこのアイデアにその1個の制約をつけるとどうなるだろう」と考えるといいアイデアが思う浮かぶかもしれない。

本来そこにあるはずなのに、なぜかないものを目指す
「誰も思いつかないようなコンセプト」は一見かっこいいけど、それは「誰も求めてないコンセプト」に言い換えられる。
理想は「本来そこにあるはずなのに、今ない」というものに補充するくらいの感覚のものが受け入れられやすいものとなる。

ちょっとした思いつきをストック、人に言う
思いついたことを人に言う。口に出したり、何かにメモっておく。するとどこかで使える状態になるかもしれない。

当たり前を疑うフィルターの育て方
世の中に「当たり前」は存在しないということが大前提。そこでペンを見てどれだけ感動できるか、フィルターの枚数がどれだけ増やせるかが新しいことを思いつく鍵となる。

「スンドメ」の美学
「一見するとデザイナーが関わっていないように見える」けれどよく見ればデティールがこだわられていたり、渋いもの。つまり「狙いすぎていないデザイン」がかっこいい。デザインとはいろんな軸の「スンドメ」を探し当てる作業。際どさがまるで喉に小骨が引っかかったような感覚にさせてくれる。

「ありそうでなかった」を目指さない
小さな物事でも、「何か問題はないかな、本当に満足しているのか」というのを考えることが先で、そこで思いついたいいアイデアに対して「ありそうでなかった」と言ってもらえるのであって、決してそれを先行させて考えるものではない。謙虚さがない。

ネガ+ポジでアイデアを記憶に残す
香水はいい香りばかり配合するのではなく、1つ臭い香りを追加することで好まれる。アイデアも動揺に、1つの欠点があることでそこに感情移入してもらい、愛着を持ってもらったり、気になる存在にすることができる。
ユーザー調査などを徹底的にして、完全無敵なものを目指すと、個性がなく、「別にいらない」と言われてしまうものとなる。

地と図に気づく、フラットなものの見方
なにか新しいものを作るとき、そのモノの周辺を見てみる。それは「メイン的なものと、サブ的なもの」という視点からだとは思うが、これをしている時点でバイアスが掛かっていることに気づいて、フラットに見なければならない。逆に言うと、バイアスがかかっているということは、それを壊したときに「面白い」が待っているかもしれない。

不安と安心の間にある正解
ユーザーや顧客などの世間が持った「普通」という境界線にすれすれで張り付くアイデア、いわゆる「思いつきそうで今までなかったアイデア」が正解と言われるものだと思う。本当に好きなように作ってしまったものは人にはウケない。

無理やりつなげて言い切る
「ペンを書くものだ」という発想しか思いつかない人は、アイデアの幅は広がらない。「ペンはマウスだ」という全く違った距離があるものに言い換えて、ペン型のマウスってどんなんだろ…と考えることが大切。

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