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僕は矛盾の中で生きている

街路樹は
キンモクセイ
病院の生け垣は
アベリア

甘くて
甘くて
甘くて

僕を逃してほしいのに
ついてくるんだ
どうして

僕はいつだって
過ぎるのを待ってる
君たちが
咲き匂い狂う
短い季節が過ぎるのを

ただ
待っている

オリンピックが
終わるのを
待つように

国葬が
終わるのを
待つように

やるかどうかわかんない
英語のスピーキングテストも
見えないふりして
うつむいて過ぎたように

でも
僕は本当は
知っている

この季節が過ぎたら
今度は銀杏が
靴の裏に
へばりつくこと

甘くて
苦くて
甘くて
苦しくて
苦しくて

誰か僕と言ってよ
嫌なもんは
嫌なんだ

いいように見えても
嫌なんだ

僕は
もっと
与えられたんじゃなく
僕の願うように
できれば君も同じ願いを
持っててくれたら
嬉しいけど

願いを声にして
生きたいよ。
僕は生きたいように
生きたいよ。

僕にからみついて
あたりまえのような
顔をしないで。

自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。