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ショックと言うか、悔しいと言うか……でも好きが残った

ダイエットを始めて少しした頃、

順調に落としていけている体重を見て抱いた密かな目標があった。
「10キロ以上やせたら、ハーリップトゥの洋服を買いたい…!」

ハーリップトゥとは元AKB48の小嶋陽菜さんのアパレルブランドである。

インスタを見ながら、やせた時のことを思い浮かべていた。そして、10キロ以上落とすことに成功した。

ネットで購入できるものの、サイズ感がわからない。そう考え、表参道にある店舗に行く機会を密かに夢見ていた。

14キロダウンを1年半ほどキープできている。
妹がたまたま東京に行きたいと言ったタイミングで、「私も東京行く!そしてハーリップトゥ行く!」と宣言。一緒に店舗に行くことになった。

念願のハーリップトゥ!
店舗に着いた時、私はキラキラしていた。
が、事件が起きる。

ハーリップトゥのヘビーユーザーさんらしいお客様がお洋服の前で服を見ずにずーっとしゃべっていた。
何だか「新参者はあっちへ行け」と言われている様。。。

いつも引っ込み思案な妹が、私の代わりに店員さんに試着したいと交渉する。
私は3着試着することに成功した。

わーー、ワンピースかわいい!
腰のラインが実にキレイに写って、女性らしさが出るワンピースだった。
SとMで悩む私。
だが、頭にヘビーユーザーさんの声やニタニタが、なぜかこびりついては離れない。
私は試着室から出れなくなってしまった。
………ダメだ。私には似合っていない。。

急に自己肯定感が低くなってしまった私。
試着室まで来てくれた妹は似合う・似合わないと言ってくれず、
「お姉ちゃんが気に入ったなら買ったらいいやん」とのアドバイスだった。
でも、そのアドバイスが返って“似合っていない”と言われている気がして買えなくなってしまった。

試着室を出た後、妹が「かわいいニットあったよ!とりあえず見てみようよ!」と言ってくれた。
気を取り直して見ようとした。
が、またヘビーユーザーさん達が服を独占していた。

『かわいい〜〜〜!』
とは言っているものの、ちゃんと商品を見ている感じが伝わらなかった。
ただ私にニットを渡したくないと意地悪しているように見えた。

その後、堂々と試着をするヘビーユーザーさん。
『どうかな?』
『さすが◯◯さん!やっぱり似合いますね〜!』
私に聞かせるように話している気がした。
知らない人にマウントを取って何が楽しいのだろう?

ここまで読んでいただいた方ならわかると思うが、ヘビーユーザーさんは決してそんなつもりでやっていたとは到底思えない。
ただ純粋に買い物を楽しんでいたのだと思う。
しかし、その時の私は完全にダメージを食らっていた。
勝手にマウントを取られたと思って、ショックを受けて、自己肯定感が低くなって…。
そんな風にしか考えられない自分が実に惨めで、悔しかった。

密かな目標を立ててから3年。
その年月が私の期待を大きくしすぎたのかもしれない。期待をし過ぎて現実を見てショックを受けたのかもしれない。
ホテルキーみたいなチャームだけ購入してお店を出た私にはそう思えた。

お店を出て、竹下通りを歩きながら私が思っていたこと。
「やっぱり、ハーリップトゥが私は好きだ。」
とても屈辱に感じたはずなのに、私はそう思っていた。好きが残ったのだ。

よし、今回の試着でサイズ感はわかったぞ。
画像をたくさん見て、ネットで買ってみよう。
買ったものをたくさん着て自信をつけて、次回堂々とした表情でまたお店に行こう!

上の画像をアップして気付いた。
a very little key can open a new journey
とても小さなカギが新しい旅の鍵を開くことができる。
小さなことがきっかけで新しい発見に繋がるってことかな?
ちょっと意地で買ったけど、買ってよかったな。

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