風雲急告げる「脱石油」は本物か

リンクの記事で取り上げられている、火力発電所の受注急減、ノルウェー主権基金ポートフォリオの石油会社外し、最大産油国サウジの急進的改革。石油ビジネスの最前線に立つ国・企業から、立て続けにニュースが出るのは面白い。ただ、これが構造的なエネルギーみっkのシフトによるものなのか、それとも循環的な実体経済の減速、特に新興国の成長鈍化や、主要産油国の市場ゲームによるものかは、見極めが必要である。

脱石油が、より時間が掛かるものと想定する理由はいくつもある。1)EV普及が予測される中、原子力反対世論が強く、代替する安定電源・蓄電方式は確立されていない。2)また、一時煽られていた温暖化危機のトーンがやや沈静化し、「石油資源枯渇」と叫ばれていたことはもはや忘れ去られつつある。3)より重要なのは(「CO2排出削減」、「再生可能エネルギー」を叫ぶ先進国だと見逃しやすいことだが)世界には生活水準(エネルギー消費水準)でキャッチアップしようとしている国・人口がまだ膨大に存在し、彼らにとっては依然石油がインフラや技術観点から一番使いやすいエネルギーであることだ。

石油への依存度低減が長期トレンドであることは間違いないが、早すぎる段階でビジネスチャンスを放棄しないためにも、そのスピードについては冷静な判断が必要とされている。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23642240X11C17A1TJ1000?type=my#IAAUAgAAMA

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https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23597320X11C17A1000000?type=my#IAAUAgAAMA

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https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23627800X11C17A1MM8000?type=my#IAAUAgAAMA

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