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イギリス地方選挙:右派が惨敗

イギリスでは今週の木曜、総選挙に先立って、地方選挙が行われました。

ローカルな話題なので、イギリス国外ではあんまりニュースになっていないかも知れません。

イギリスの選挙は、通常、木曜日に行われます。
これは決められているわけではなく、慣習的にそうなったと言われています。いろいろ説はありますが、

  • 選挙活動が続いていたり、投票所の準備に時間を要したり、みんな忙しいので、週の前半(月火水)は除外。

  • 金曜は、むかし週給制だったころの給料日にあたり、みんなパブに飲みに行ってしまうのでだめ。

  • 日曜は、(昔はみんな)教会にいくからだめ。これは、牧師の話に影響されるから除外した、という説もあります。

じゃあ土曜にすればいいのに、なぜか木曜です。
過去の統計上、投票率が木曜日に高かったから木曜日投票になった、という説もありますが、これは眉唾ものです。どう考えても平日より土曜のほうが投票しに行きやすいでしょうに。

あるいは、イギリス人は金曜の夜は必ず飲みすぎて、土曜は二日酔いで寝てるんでしょうか。

まぁそんなこんなで、木曜日選挙の理由は知りませんが、私も投票に行ってきました。

イギリス独立党が惨敗

日本の皆さんにとってはどうでもいいことでしょうが、ちなみに、結果は現政権の保守党が圧勝しました。

これがいいのか悪いのかは、追っていろいろ分析されるべきことなので、さておき。特筆すべきことと言えば、イギリスの右翼政党であるイギリス独立党 (UKIP) が惨敗しました。

ざまぁ。
あ、いえいえ、残念でしたね、右翼のかたがた。

でも、そもそも政策がお粗末すぎるんですよ。ガラの悪い人も多いし。まぁこれは、どこの国の右翼も同様の傾向がありますが。

もちろん、なんでもかんでも開放・自由化すればいいというわけではないので、彼らの意見も一聴に値する部分はあります。

ただ、いまの国際社会は、ひと昔にくらべるとずっとグローバル化が進んでいるので、保身的かつ内向的な対応の一辺倒では軋轢が起こります。
それはもう、あっちこっちで即座に起こります。

そうした多方面への影響を長期的に考えることは、政治の基本でしょう。

今週末はフランスの選挙もあるし、イギリスは来月に総選挙を控えているので、まだまだ予断を許しません。

現在のような不透明な状況にあって、もっとも重要なのは、各自が国際政治や経済に興味を持つことでしょうね。

本当の敵は、右翼でも某国政府のトップでもなく、一般人ひとりひとりの無知と無関心です。