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化粧はマジでやめたほうがいい

イギリスの大学は9月に始まります。私が教えている大学でも、今週がインダクション・ウィークなので、構内に学生の数が一機に増えて、忙しい時期がまた始まりました。

うちの大学は規模が大きいので、学生は世界各国からきています。いつも思うんですが、毎年一定数、やたら化粧に気合いがはいっている女子学生がいます。日本を含めた、アジアからの留学生に多い気がします。

本人は気づいていないようですが、めっちゃ浮いています。
教えている立場からすると、化粧する暇があったら、その時間を勉学に費やしてほしいものだと思います。

なぜ化粧をするのか

女性が化粧をするのには、いろいろな理由があるでしょう。たとえば、

1.化粧くらいするのは礼儀だと思っている。
一部の職業においてはそうかもしれません。でも学生には関係ないでしょう。ビジネスの場においても、これは思い込みであることが多いです。

2.よく見せたい。
まぁ、大抵はこれでしょうね。でも、これは結局、自信のなさの表れです。皮肉なことに、化粧をすればするほど、すっぴんの自分に自信がもてなくなります。

とくに、日本の女性は化粧をしずぎです。

かくいう私も20代、30代の頃は化粧をしていました。実のところ、高校に上がったころから化粧をし始めました。お前は舞台女優か、というくらい化粧品を持ってました。今はもう、化粧はいっさいしませんが。

化粧をしていた頃は、化粧をしていない子をみると、「もうちょっとなんとかすればいいのに」と思う一方で、自分自身は、すっぴんでは人に会えないようになっていました。

多くの女性がこういう状態なのではないかと思いますが、これはある意味、メンタルの問題です。セルフ・エスティームが低いがゆえに、化粧によって別の「ペルソナ(自己の外的側面)」をつくらないと怖い、という心理状態です。

化粧がやめられない人は、自分が、外見ではなく内面的な部分にどれだけ価値をおいているか、また、自信をもてているか、考え直してみたほうがいいです。

それでも化粧がしたい?

「それでも見栄えをよく見せたいし、楽しいから化粧したいの!」という人は、化粧にどれだけ有害な物質が含まれているか、今一度、勉強しましょう。インターネットで「化粧の害」でググってちょっと調べれば、いくらでも出てきます。

昨今のナチュラル志向で、化粧はせず基礎化粧品だけ、という人もいるかもしれません。でも、パラベンや界面活性剤は基礎化粧品にもはいっています。肌に直接つける基礎化粧品のほうが、実はよっぽど害があったりします。

じゃあ、パラベン・フリーやオーガニックのものならいいかというと、それはそれで劣化が速いです。いたんだ化粧水を毎日じかに肌につけていいわけがありません。腐った水を飲むのが体に悪いのと同じことです。

結局、何もしないのがいい

心と肌の健康を考えると、結局、なにもしないのが一番です。
「必要最小限」と称して、いまだに基礎化粧品に固執しているならば、いさぎよく全捨てしましょう。ものすごくすっきりします。

そんなの無理!という女性も、一度だまされたと思って、化粧品も基礎化粧品もやめてみることをお勧めします。禁酒・禁煙ならぬ、禁化粧です。そうすることが、「肌断食」という言葉で広まりつつあるのは好ましい傾向です。でも、一時的にやるだけでは、あまり意味がありません。

実際、化粧は喫煙やアルコールと同じくらい害があると思ったほうがいいです。そして、やめるなら早いに越したことはありません。化粧歴20年の私からの忠告です。

化粧をやめて、私はかれこれ10年近くになりますが、肌の調子は今が一番いいです。それまで化粧で肌を痛め続けてきたので、今の状態に回復するまで7-8年かかりました。好転反応につぐ好転反応で、一時はどうなることかと思いましたが。

化粧をやめれば、他にもいいことがあります。持ち物を減らせるし、化粧品を買うお金も節約できるし、なによりも、化粧品を選んだり、化粧したりする「時間」が節約できます。

化粧ごときに時間を費やすより、もっと他のことで時間を有効に使ったほうが、よほど自分磨きになるのではないでしょうか。