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初めてのニュージーランド

学会に出席するために、ニュージーランドに来ています。
ニュージーランドに来るのはこれが初めてなので、楽しみにしていました。

訪問場所は、首都ウェリントンでも、ニュージーランド最大の商業都市オークランドでもなく、オタゴ地方の中心都市、Dunedin。さて、これを何と読むのか。恥ずかしながら、私はこの地名をどう読むのか知りませんでした。

オックスフォード辞書の答え:「ダニーデン (または ダニーディン)」 [dʌˈniːdɪn]

ちなみに、学会に出席する際の旅行手続きは、うちの大学では、とある旅行会社の専属予約システムを通して、学者は各自でオンライン手続きをする仕組みになっています。が、これが、フライトを予約しようとした時にシステムダウン。

急ぎだったので、旅行会社のオペレーターに直接電話するはめに。

葉隠: 「ニュージーランドへのフライトの予約をお願いしたいんですが。」オペレーター: 「ニュージーランドのどこですか?」
葉隠: 「えーと、デューンディン?」(あてずっぽうで言ってみた)
オペレーター: 「は?」
葉隠: 「読み方わからないんですけど、綴りは、D-U-N-E-D-I-N です。」

オペレーター:  「あぁ、えーと、それは、ダーンディン… ですよね?」(自信なさそう)

いや、あなた、オペレーター(それも英語ネイティブ)なのに間違ってるし。(そういう私も間違ってたけど)

それはさておき、無事に飛行機の予約も取れました。

ただ、忙しかったので、ニュージーランドの今の季節はいつなのかよくわからないまま、とりあえず現地の気温だけチェックしてあわただしく出発。たぶんオーストラリア同様、イギリスの季節と逆のはず。

11月のイギリスは、暦の上では晩秋です。
私は寒がりなので、個人的にはイギリスの11月を秋とは呼びたくありません。感覚的には、冬っぽい季節、です。

ニュージーランド到着時の気温はというと、摂氏 11℃。なんか微妙な気温。イギリスとあんまり変わらないし。で、ニュージーランド的には今の季節はいつなわけ?

オークランドからダニーデンへの乗り継ぎの機内で、搭乗員さんに訊いてみました。

搭乗員さんの答え:「春です😃‍」

地名の読み方とか季節とか、えらい基本的なことから学習する旅の出だしです。なんかまるで海外旅行 初心者みたい。

ニュージーランドの学園都市、ダニーデン

ダニーデンは学園都市として有名です。商業都市でないせいか、ダニーデン空港から中心街までの公共交通機関のアクセスはあまり良くありません。

なので、前もってシャトルバスを予約したほうがいいです。空港出口に並んでいるエアポートシャトルは、割高なうえ、ぼったくられることもあるそうです。

おすすめは、オンラインで予約ができ、価格も手ごろな Kiwi Shuttle です。これは日時を指定すると、往復予約も事前にできます。

3泊4日の短い滞在ですが、小さい町なので、シンポジウムの会場となっている地元の大学のキャンパス周辺をぶらぶら散策するだけでも、けっこう雰囲気が満喫できました。

そもそも私、わざわざ「観光」とかあんまりしないたちなので、いわゆる「観光スポット」があろうがなかろうが、あんまり気にとめないです。何事にもシンプルで満足できると、なにかと楽です。

ダニーデンは緑が多いだけでなく、海にも面しているので、小さい港があります。市内は起伏が多い丘陵地帯に位置しており、ユニークな景観が楽しめます。

なんか、のどか。。。

ただし、「旅先では消費・購買活動にいそしむか、でなければ何かを体験せねばならない」という強迫観念にでも囚われているかのような、忙しいツーリストには、かなり退屈な場所だと思います。

観光スポットもあるにはあります。ダニーデン駅(冒頭の画像)とか、開拓時代の建物や博物館とか。歴史が好きな人には、ダニーデンの歴史が網羅されている Toitū Otago Settlers Museum がいいかもしれません。

ペンギン観察ツアーもいいですが(そういうのもあるらしい)、ここはゆっくり腰を落ち着けて、特に何もせず、贅沢な時間を過ごすのもいいんじゃないでしょうか。

開拓の歴史に思いをはせて、じっくり思索にふけるにはうってつけの街です。