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【ラズパイの刺客】N100搭載ミニPCの魅力

こんにちは、子育てミニマリストのメメです。
今回は、巷で話題のN100搭載のミニPCの魅力について紹介していこうと思います。

1.N100とは?

N100はCPUの種類です。
IntelのCPUで、低電力ながらある程度の作業はこなせます。

性能は、「ExcelやWord、Zoom会議などは基本的に快適に使える。PhotoShopで軽めの写真加工もそれなりに行える。」程度の性能はあります。

小型PC(ボードコンピュータ)として有名なラズベリーパイ4との比較は以下の通りです。

ラズベリーパイとN100の比較

アーキテクチャがArm64とx86-64の違いがあるため一概にスペックの比較はできませんが、ラズベリーパイのクロック周波数が1.5GHzであるのに対し、N100は1.8GHz〜最大3.4GHzと周波数だけ見ると1コアあたり約2倍以上の周波数がありますね。

プロセッサの熱設計電力を示すTDPについては、6Wです。
Raspberry Pi 4 Bに搭載されているBroadcom BCM2711のTDPが7.5Wなので如何に消費電力が少ないかがわかります。

比較的高性能なのに消費電力が少ないため、ネットでは比較的話題になっています。

私がよく見ているYoutuberの吉田製作所さんもレビューされてます。

2.N100を自宅サーバーとして使いたい

高性能なのに消費電力が少ないため、もちろんワードやエクセル、動画視聴などの通常使用も問題ありません。

消費電力が少ないため、折角なので自宅サーバーとして使いたいですね。
ちなみに、私はラズベリーパイ4(USB接続のSSD起動)で自宅サーバーを運用していますが、あまりに負荷をかけるとUSBの給電が上手くいっていないのか月に1回程度は応答しなくなります。

外出先からも接続できるようにサーバーを公開する方法もありますが、HTTPS化やポート開放、ファイアウォールの設定など面倒でした。

しかし、メッシュ型VPNサービスのTailscaleの登場により、ソフトウェアをインストールするだけでスマホからでもFire TVからでも自宅のサーバーに接続できるようになりました。

ラズベリーパイではサーバーを公開していましたが、SSLの更新が上手くいかない場合があったりと保守性に難があるため、これを機にN100搭載のPCでTalescaleを用いてTalenet内でサーバーを構築し直そうと思っています。

とりあえずは、以下のアプリケーションを動かしたいと考えています。

  • Nextcloud(snap版)【プライベートオンラインストレージ】

  • AdGuard Home【広告ブロッカー(DNS)】

  • docker-mirakurun-epgstation【録画サーバー】

  • Plex【メディアサーバー】

  • PhotoPrism【Googleフォトの代替え】

  • Portainer【Docker管理GUI】

  • Tailscale【分散VPNサービス】

パスワード管理アプリのVaultwardenもサブとして構築していますがサーバーがダウンした場合のインパクトが大きすぎるため、メインはより信頼性のあるクラウドサーバー(GCE)上に構築しています。

ラズベリーパイで自宅サーバーを構築していて遭遇した不具合として「アーキテクチャの違い」が大きかったです。

x86_64では対応しているソフトウェアもArm(ラズベリーパイ)には対応していなかったり、QEMU User Staticで仮想的にx86_64のアプリケーションを動かせたとしても処理に時間がかかったり、など。

MacBookがMシリーズのCPU(Armアーキテクチャ)を投入して話題になったものの、やはりArmアーキテクチャのソフトウェア対応はまだ不十分な印象を受けます

3.N100搭載ミニPC比較

自宅サーバーとしての運用を考えるため、以下の点を要件としました。

  • 2.5Gbpsのイーサーネット端子(必須)

  • USB3.x Gen2以上(10Gbps以上)

  • SATA接続SSD(2.5インチ)が内蔵可能

  • SSD:512GB、メモリ:16GB以上(若しくは交換可能であること)

  • 3万円以下

今は、Nuro光の下り2Gbps(上り1Gbps)の回線を使用しているため、2.5Gbpsのイーサーネット端子は必須としました。

将来的に10Gbpsにも対応できるように、できれば、USB3.x Gen2以上(10Gbps以上)も欲しいですね。

N100搭載のミニPCは中華系の新興企業から安くてスペックの良いもの(SSD512GB,メモリ8GB以上)が大量に売られています。

私が使用する環境に合致する製品は以下の3つでした。

  • GMKtec G3

  • TRIGKEY G5

  • Beelink EQ12

どの製品もWindows 11 Pro搭載で割引後、2.5万円〜3.5万円と格安です。

SSDやOS、ケースなどが付属していないラズベリーパイ4(メモリ8GB)が1.3万円であることを考えると魅力的ですね。

おそらく、どの製品もサーバーとしては十分な性能があると思います。

私は、

・ProxmoxでVM動かしたい
 →メモリ16GB以上
・給電の関係からUSB接続を信用していない
 →手持ちのSSDをSATA接続できるものがいい

ということで、BeelinkのEQ12を購入しました。
TRIGKEY G5でも問題はありませんが、EQ12の方が若干安かったのでこちらを購入してみました。

まとめ

Talenetでの自宅サーバーが安定して運用できれば、ラズベリーパイから引っ越そうと思っています。

OSについては、プリインストールのWindows 11にするかProxmoxのVM上にWindows 11をインストールするかは悩み中です。

保守の観点からいうと、スナップショットやライブマイグレーションが使えるProxmox環境は非常に魅力的ですが、仮想OSなので安定性が如何なものか不明確なのが悩みどころです。。。


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