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やや癖はあるがコスパ高!Panasonic Lumix 45-150mm F4.0-5.6 ASPH.レビュー。


毎回恒例 散財の言い訳

僕の常用ズームレンズはM.Zuiko 12-40mm F2.8 PROですが、望遠端の換算80mmではやや遠くの物を撮影するには物足りなく感じていました。マイクロフォーサーズの画質ではクロップ耐性が低いとも感じていて、それなら一本望遠レンズを追加してもいいかも?と思い出した訳です。

とはいえ、以前の書き込みの通り、今年は国産メーカーフルサイズ機を導入したいのであまり予算がありません。

なので、10万円前後のレンズはそもそもそも考慮しませんでした。マイクロフォーサーズらしく、安くても小さくて性能の良いレンズを買おう!っと。

候補に挙げたのはまずはオリンパスの40-150mm F4.0-5.6。このレンズの評価はまあまあのようで、値段は4万弱。やや高いかな?と思い、似たような焦点距離のパナソニックLumix 45-150mmを発見。値段はなんと2万ちょっと。しかも価格コムでの評価は4.5近く(2024年2月現在)。さらにはflickrなどでこのレンズの作例を見てもなかなか解像度もあっていい感じ。さらにはたまたまセール価格で売っているお店を発見したので、新品で2万以下で買えそうなので思い切って買っちゃおう!と決めました。

第一印象

このレンズの最初の印象はサイズは小さいし、金属製レンズマウントだし、操作感もいいし、こりゃいいわ!と思いました。以前購入したLumix Leica 9mmのイメージが良すぎて、

Lumix>Olympus

という印象になりつつあったので、やや偏った評価だったかと思います。

それくらい第一印象は良かった、っていうことです。


良い点

とにかくサイズ感。換算90-300mmが手のひらサイズに収まり、しかもたったの200gしかありません。マイクロフォーサーズ万歳!E-M1 Mark3に装着してもめちゃくちゃコンパクト。以前所持していた富士フイルムのズームレンズがかなり大きくて重かった記憶があるので、マイクロフォーサーズのコンパクトなシステムには本当に感動してしまいます。

レンズフードなしだと単焦点レンズ的な佇まい。
ややラッパ型のフードはしっかり装着できるので好印象。鏡筒はかなり細め。

描写力

このレンズの描写は条件によってはお値段以上の性能を発揮すると感じました。被写体が比較的近めで広角側での撮影では特に描写力が高く、しっかりと解像しました。その一方、めちゃくちゃ遠くの景色をカリカリの描写で解像することを期待してはいけないようです。オートフォーカスはやや遅めですが、手ぶれ補正もよく効きますので被写体を止めることは難しくありませんが、遠くの動きもの(例えば飛行機)なんかは苦手です(E-M1 Mark3よりも新しいボディだったり、パナのボディだとまた印象が変わるかもしれません)。僕はまさにその遠くの動き物を撮りたくてこのレンズを購入したのですが、出て来る写真はごく稀にめちゃくちゃ解像してシャープなものもありましたが、多くの写真はなんとなくフォーカスが甘い、あまり使えないものを量産してしまいました。F値や焦点距離を色々変えてトライしてみたものの、やはり望遠端での撮影は概してソフトな描写になることがほとんどでした。望遠レンズにはよくあることかもしれませんがやはり少しがっかりしました。

100mm F5.5 SS1/1250 ISO200 (クロップ•現像済み)
やや描写がソフト。
120mm F5.6 SS1/800 ISO200 (クロップ•現像済み)
これはフォーカスがうまくいって結構解像度が高い例。
60mm F4.7 SS1/40 ISO200 (クロップ•現像済み)
広角側はなかなかの描写。


予想していなかった比較結果

このレンズを使って望遠端でいかにシャープなカリカリ解像の写真を撮れるか試行錯誤していた矢先、

ところで12-40mm F2.8 PROの解像度と比較してどうなんやろ?

と思い始めました。実は12-40mmはあまり気に入っていません。主に逆光耐性が低いことに幻滅してしまって、最近は使用頻度がかなり低くなってきていました。そこで過去の写真と今回のLumix 45-150mmの画像を比較してみようと思ったわけです。

その結果、12-40mmはさすがはPROレンズと銘打っているだけあり、かなりシャープな解像感であることを再確認することになりました。 

ここで12-40mm F2.8 PROで撮影した作例をどうぞ。

30mm F2.8 1/1600 ISO200
40mm F5.6 SS1/100 ISO200

これだけ解像していれば文句はありません。さすがPROレンズ。

まとめ

Lumix 45-150mmはなんといってもコンパクトなサイズ感とお求めやすい価格が魅力的な望遠ズームレンズでした。とりあえずカメラバッグに入れておくにはもってこい。一方で解像度の面ではやや見劣りします。レンズ性能を把握した上であまり極端な望遠端は使わずに100mm前後までに抑えて撮影したり、被写体との距離が遠すぎない状況での撮影であれば解像度も問題ありません。SNSでの使用程度なら150mmでの撮影も鑑賞に耐える画質を担保できなくもない?かもしれません。

今後の予定

今回のレンズの使用条件とオリンパスPROレンズとの比較結果を勘案した上で、オリンパスM.Zuiko 12-100mm F4 PROレンズを導入しようかと思っています。神レンズと名高いだけに期待値が爆上がりです。

誰ですか、それだったら最初から12-100mmかっておけばよかったんじゃね?って思ったのは(笑)


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