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映画「ビューティー・インサイド」

 韓国、2015年の映画。
 ヒロインのイス役は、「トンイ」のヒロイン役だったハン・ヒョジュが演じている。これが、なかなか良かった。

 「トンイ」がすごく面白くて、ハン・ヒョジュのファンになっていたので、ハン・ヒョジュを追いかけて探し当てた映画。

 脚本が面白いの。
 主人公は、毎日姿が変わる男性なんです。
 毎日、違う人物の容姿になる。すごい、アイデアですよね。。。

 韓国映画はすごいなあ・・・と、思う。なるほど、こんなアイデアがあったかと、感心しちゃいました。

感情移入できるかなあ・・・

 だから、その、毎日容姿が変わる男性が主人公のはずなんですが、その男性を演じる役者はどんどん変わっていく。何人かいる・・・というのではなく、毎日違う人物になるから、容赦なくどんどん役者も変わっていく。笑
 だから、その男性が恋をする相手、ヒロインの役柄だけがずっと変わらず登場していますから、そちらが本当の主人公になっちゃうわけですよね。

 主人公の姿が変わるから、この映画、感情移入できるかなあ・・・と、ちょっといらぬ心配をしながらみはじめるんだけど、これが、物語序盤にはもう全く氣にならず、物語に集中できている。
 どの人も見事にその主人公を演じていて。演出がすごいのかな。

 毎日容姿が変わる男性と、ハン・ヒョジュ演じるところのイスさんが恋をするのだけれど、さあ、このカップルの未来はどうなるのでしょうか・・・是非、映画を観てみてください。いいです。

ヒロインの名前はイス。イスという名前なのであって椅子の役ではない。

 ヒロインのイス役はハンヒョジュ、なんて書くと、椅子のキャラクターの声をハンヒョジュが演じているのか・・・と、思う人もいるかもしれませんが、ご安心を、ハン・ヒョジュは人間として終始画面に出てきます。

 でも、日本人としてちょっと面白いのは、この物語の主人公は、椅子職人なんです。そして、その椅子職人の彼が好きになる人の名前が「イス」さん。笑 日本語がわかる人にしか通じないですが、面白いネームングになりましたね。

主人公の容姿が変わる映画の傑作といえば、「天国から来たチャンピオン」 

天国から来たチャンピオン (AMAZON)

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 こちらのタイトルは、2002年にもリメイクされていますが、何と言っても、1978年公開のアカデミー賞も受賞したウォーレン・ビーティ主演の作品がオススメです。もっとも好きな映画です。

 天使の手違いで、まだ寿命じゃないのに霊界に連れてこられてしまった主人公のジョーが、地上に戻ろうと天使と一緒にドタバタ劇を繰り広げる・・・というコメディーのような設定ですが、観ていただくとわかりますが、グッと胸に迫る・・・ラストでは劇場全体が「一体どうなるんだ!?」って、唾を飲んでですね、しぃーんと静まり返るすごく引き込まれて、魂を揺さぶられる作品です。

 でも、この作品では、主人公のジョーがいろんな人の体に乗り移るのですが、映画を観ている観客には同じ容姿・・・つまり、ジョーはずっとウォーレン・ビーティが演じ続けているんです。
 「ビューティー・インサイド」はどんどん容姿が変わるので、作り方が難しい映画だったと思いますよね。

主人公の容姿が変わる映画の共通点

 そんなことで、主人公の容姿が変わる映画って、いくつもあると思います。ある意味では「美女と野獣」もそうですよね。
  そういう映画の共通点って、人間とは何か・・・というテーマではないでしょうか。

 わたしたちは今、すごく視覚に依存している社会の中で生活しているのかもしれません。人は見た目が9割・・・なんて本がベストセラーになったり。
 でも、容姿、つまり表面が変化する中で、物事の本質を見抜けるか・・・ということを試されるのが、登場人物の容姿が変わる映画の共通点のように思います。

 不思議なことに、容姿が変わっても内面の本質に気づけるかどうか試されるのは、なぜか女性役になっている氣がしますが・・・。
 男性が頑張る映画もあるのかなあ・・・。笑

 「天国から来たチャンピオン」も、ぜひ、死ぬまでに1度観てください。いいです。

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 それはそうと、ハン・ヒョジュ、誰か知っている人に似ているような氣がするんですが、思い出せません。
 自分の母親なのかなあ・・・と言って、あたしの母に会っても、あ、ハン・ヒョジュに似ている! って、思うことはないと思います。もう、おばあちゃんになってしまってますしねえ。。。笑

ハン・ヒョジュ、声がめちゃいい!

 それとですね、ハン・ヒョジュが、物語ラスト近くで、英語を話すシーンがあるんですが・・・英語を話し出して・・・主人公の背中に向かって、彼女の語る英語だけが聞こえるシーン(重要なシーン)。そこの、声がめちゃくちゃいい声で。彼女。

 普段は、聞きなれない「ハングル」を話す声しか聞いていなかったので、氣づけなかったのですが、ハングルよりはかなり聞きなれている英語になった始めてわかりました。そこらへんも、チェックして観たら、面白いかも。ふふふ。あ、これは、ただのファンのセリフか・・・。

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